空から桜の花びらが一枚
ひらひらと舞い降りてきて 私のほっぺに張りついた
よく見るとピンク色じゃないみたい
さくら色ってどんな色?
子供の頃 桜の絵を書いたら
間違いなくピンク色 ....
産まれた時は みんな真っ白い心で
余計なものを何も持たず
求めることはただひとつ お母さんのこと
子供の時って 目がとてもきれい
真っ直ぐな気持ちで 自分に正直に 手に入れようとする
手 ....
朝起きると なんとなく湿った朝の空気が
私を眠りから覚ます
窓を開けてみると
どこか生温かいかんじがする
もう春が来るのかな
春の雨は土を濡らし 葉っぱを濡らし
眠っている桜 ....
今日は悲しい
失敗は誰もが怖い
高い理想をもつからこそ
プレッシャーに押しつぶされたり
完璧な自分を想像するからこそ
同時に崩れてしまう恐怖に襲われる
空想の中の世界は ....
すごく辛かったあの夏の日
あなたの言葉に救われた
どう生きていこうか
行き先を見失った私を 温かい心で
包んでくれたね
楽しい時間は過ぎたから
あと少しで離れ離れになるね
....
キラっと光るしゃぼん玉
空高く飛んでいく
掴めそうで掴めなくて
触りたいけど触れなくて
透明な七色に光ったしゃぼん玉に
やっと 触れることができたのに
どうして?
パチンって消 ....
テーブルには いちごがあった
私は食べたかったのを我慢して
クローゼットの横に体操ずわりした
パパとママはお互いを罵り合う
傷つけ合いながら 存在を否定しあう
出て行けとパパはい ....
ぽつん ぽつんと空から降りてきた 冷えたつぶは
壊れそうな私の身体に ぺたっと張り付く
いつかスキー場で見たサラサラした雪ではなく
もっと水分を含んだべったりしたその物体は
私の冷えき ....
1月1日
新しい光が窓から差し込み
やわらかな日差しが 私を包み込む
昨日までの がむしゃらに走ってきた身体が
その光に 許しを得る
身体が次第に溶けていく
肩の力抜いて
....
寒い夜 ふと思う
この道を歩いて
どこまでいくのだろう
後ろを振り返ると
たくさんの場所に行き
たくさんの人に出会ってきた
こうして 創り上げられた私がここにいる
何でも ....
私のお気に入りのもの
見ているだけでよかった
それを 手にとることができたら
自分のものにしたいとおもう
手に入れたら
今度は離したくないとおもう
もっともっと…
見 ....
しあわせなこと
疲れ果て家に帰れば 部屋は温かく
ただいまって言うと おかえりって返してくれる
夜 怖い夢を見て目覚めると
となりには あなたがいて また眠ることができる
....
朝 目覚め コーヒーを片手に空を見上げると
真っ白なカーテンの隙間から 冬になろうとしている風を通り抜け
真っ直ぐな日差しが 私を突き抜けていく
夜 あんなにも心はざわつき 心細くな ....
星を見て いっぱい話して 笑い合って
それでもうまく伝えられなくて 思いを断ち切った
あれから一年たった
時は過ぎ あの時とは気持ちも状況も変わる
あの日 弱っている私に 優し ....
抱えるものが多すぎて
いつからか 歩けなくなってた
泣くことをやめようと決めたから
いつからか 泣けなくなってた
でも大好きな映画を見て
久しぶりに声を出して泣いた
映画で ....
街が 色とりどりに装飾された季節
いつの間にか 心は踊り ざわざわして
気がつけば はじまりは訪れる
思いはたくさんあるけれど
うまく言葉にできなくて
伝えたい事も 話せないま ....
懐かしいな
東京の音大に勉強しにいっていた 高3の夏
でも色々悩んで 両親とけんかして 話し合って
結局こちらの大学へ行くことになって
あの時 もし東京に行っていたら
違う人生にな ....
生きている意味 分からなくなって
それでも生きていくために
壊れかけた心 何とかしたくて もがいてた
そうだ
あたたかい真綿でぐるぐる巻きにして
そっとポケットにしまおう
....
いつも 楽しそうだね
ねぇ どうして そんなにがんばれるの?
生き生きしてるね
仕事で出会う周りの人は 私のことをそう言う
なんでそんなに不安になるの?
もっと自信もったらい ....
ふわっと秋のにおいが わたしの頬を通り過ぎ
あの日を思い出す
だいだいいろの あの花は
今日も誰かを傷つける
少し寒い秋の風が わたしを通り過ぎ
あの場所へとさらってゆく
....
あの日生まれた 赤ん坊は たくさんの時が経ち
今日も傷つき そしてまた信じてる
あの日咲いてた 花たちは
今はもう どこにもいないけれど
その花から花へと 今もどこかで微笑ん ....
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