焦れり焦れり、あと数歩、今日は無性、して根拠無根、行ってなんとする従属節、実母の鉄槌ぞありゃせんで、あな麗しや素朴の君、君の事詳しくは忘れてしまうよ、なあ今日玄関に縋る大人は、塾には行かねばな ....
長城の寝覚め跳ねる滝
暑い暑いと楽そうに
初めてが始まる岸辺はとみに
爪研いどいたら満身に
威容湧き溜まり満ち閧の声
在りし日には竜だった 昇る空だって好きに飛べた
去りし日にはかくも ....
遠のいていく
まだ舟だとも言い切れぬままに
来た林に戻ろうか
踏ん張りたくなどありゃしない
じゃあこの壁にだ
打ちのめされていよう
ここら一帯の木は黒ちゃけて
叩くと気持ちの良い堅さ
....
4列
担って
並び
下さい。
その時は混迷四方の嵌め木細工住まわてた
あらゆる視点はその片隅で埋もれるにうめいた
人々はめいめいの司法の為にスパイク銘揃わせた
あまねく神の名が唱 ....
雄牛は途方も無く永い、
月がひと切れ欠ける間
大開く口からふいふい、
辛く荒く一匹で苦楽
段々弱まる繰り返し
失くす水分は人となり
補給はもう、呼吸はもう。
零落を待つばかり
....
海流から海流へ
乱気流へ乱気流に
暇にかまけて遠方へ まるでからかう 音離し
あー、幾億駒 燃えている とどめ置けぬほど 美しく
あー、幾億戸が 終えていく 放ぽり出せる事 疎ましく
....
同上ガール右に同じ 異論はないとも屁のカッパ
金が無くなり横領し 思わず飛び込む水の音
お気楽自堕落面目破格 強情籠城付和雷同
多くもちっとも語るまい 言葉は話すが交わすまい
良いんじゃないオ ....
メダカが逆立ちしている
ふざけない彼がこんな仕草になってる様を僕はずっと恐れてきた
なにも悲しくない
なにせこれは事件でおはなしだった
降りかかったそして固まった
結晶となって値 ....
できることをやらずして
ビデオ屋で借りたビデオ見る。ディスクでした
すべきことを放置して
肉親の作る餃子食べる。月賦でました
宿題が怖い顔をする。真剣で、怒ってなんかない。心配で心配で、つ ....
狐につままれておもえらく
十中八九発作なのだが 今すぐ要所に駆け込めば
まだしもマシに収まるのだが 今ちょっと手が離せなくて
したい事溜まってる気がしてたのだが よく見ると業者に借りたでっち ....
◎アイルランドに落ちてた死体を煮出してこそいで滋養に食わせ
遠くへ出掛けに行ったきりあなたは首しか戻らない
汚濁の髄 その魂の根刈る鎌 溶いた闇かと黒すきり
睡魔正史を剥がすわ侵す なにが時か ....
給食を捨てに行く子ども
給食を捨てに行く子どもは
未だ今度の献立てを味わわず
未だ一度の懇切をも味わわず
暗い暗い罪の意識のもとから
辛い辛い組の知己のもとから
逃走を図る
逃走を憚る
....
ああゆう韓流スター
対空乾湿差
饅頭買いますか
三遊間ヒットラン
懐柔か戦
なんくるないっさ
歳入歳出タイ
なんちゅう愛妻家
神前ですシスター
身に沁みてキックアウト
....
あの娘がXXでなかつたら ひつきよう好きには
ああ君が眼鏡を外すなら 僕の心は
この女が馴れ馴れしく 背中をはたいてにやけるのを辞めたら 俺は
基準基準不純恋煩い
あの人がまさか私なんかと ....
虹が空よか広い水辺は 金魚くるりと群れ周る
万珠沙華の咲く咲くエベレスト 握りて二人 御岳の麓
世界のあらまし見えました 愛は神代の宝物
死期は憂き世の結節点
坂を駆ける夢中に生きよ 透き通る ....
運命の内臓を見る
と
小滑車・歯車の連なり 耳小突き気付く轟々と
群れなる輪の道 蓮コラやめて
排熱の汽車 暫時・潮と波飛沫
動転無影ゆたり来たり 掴めぬ具風立ち街重さ
塔の端から見えるの ....
(発車音)
{ルビ突衝=つつ}かれた意表はグレープフルーツ味、半年ぶりのくすむドラム、癖になるくせ今の今まで聞かなんだ気は確か
四角い粒の潮流 「過去、今」と新しい面妖を連れ やはり前後の道理 ....
<春>
森 火照る 密やかな音
一念に 揺れ縫わしむ声
夜更けを煌めくミサの歌
待つ{ルビ明日=あす}へ馳せろ
<夏>
{ルビむし=虫} {ルビふけ=頭垢} { ....
{ルビ時は2500=トキワニセンゴヒヤク} {ルビ空 天気無く=ソラテンキナク} {ルビ街の灯はオレンジの円 蠱惑=マチノヒワオレンジノエンコワク}
{ルビ鳥の腱砕く=トリノケンクダク} {ルビ ....
「実際にないものを繋がりとして見る辺り、矢張り人間は莫迦です。
「もしこれで終わりなら(勿論実際は違う、)虹で満たされた鏡面へ行きたい
「好きな色は?と訊かれた小学生の過半が虹色と。実際は ....
胸ポケットからボールペンが落ちた
8分の\108の鉤爪
割れ、不能になる
この荒野に立てる爪が
ガラスの脆さを表した
欠けて
散って
スローモーション
インク
{ルビ黒の彩= ....
軽業師。
曲芸の始まり。くるくると観客席を回すのだ。いや、回っているのは軽業師以外の全てだろう。逆回転!これは逆回転だ!。そういった類の句を叫び出すと蓄音機とみなされ退屈なテント外へ放逐されてしま ....
今日の良き日に
このクズはクズだ
健やかに太く律された足はクズの足だ
虚ろだとでも言わせたげな目はクズの目だ
限り無く白紙を埋めたこの手はクズの手だ
見られ想われ殴られ洗われたこの体はクズの ....
延々と
延々と
泣いている者がいる
{ルビ人工=ジンコウ}の芝の{ルビ草原=クサハラ}や
{ルビ五十= イソ }の昔の{ルビ瓦家=カワラヤ}や
{ルビ使徒= シト }の躰の{ルビ石棺=セキカ ....
ジョン、ジョン、やめてくれ
来た、来た、来ないでくれ
ジョンの言い分はこうだ
「
眠い
眠りは疲れを癒すもので
休息を必要としないとなれば生はない
僕は生きているぞ!やったぁー!
....
風の強い日で
今日はカーテンが窓の外へなびく
いつものぼったい振りを辞めて
揺れる、揺れている
カーテンはいいな、今日は自由な日らしい
しかし
窓の外へ飛び出しはできまい
自由さも限 ....
夜が頭の中で暴れている。
静か。静かでとても静かに
時に灼け狂い 時に凍り絶え
幾億繋がりの数えるすべ無きポリスの多きを
神秘の流れる銀の糸河を
削りに削り レモン色のもやに戻す、戻す。
....
こんなこと
それも朝のこと
登校している途中
このままずっと歩いて行きたいという気持ちになる
こんなさわやかなうららかな始まりの朝が
金属+プラスチックの硬い椅子に座る一日に繋がっていてほし ....
*一番
今強いか
今弱いか
正しいのか
卑しいのか
楽しいのか
苦しいのか
進んでいるか
落ちているか
見られていいか
誰も見ないか
隣の人は善人か
そのまた隣 ....
「哀しい悲しい思いをもって
独りで砂漠に突っ立って
ずっといるのも辛い事だから」って、
「病みや痛みが星を伝って
砂のないヨナモに届く」って、
聞いたけど「見事に返品代払って ....
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