駅員さんを怒鳴る社長さんは
今ではしわくちゃの
お母さんの子供で
昔はハナ水を
黄色のトレーナーで拭いていたんだって。

そのうち ミサイルで死んじゃうんだって。


ダンボールで眠 ....
もう どの部屋の物だったのかも
忘れてしまった合鍵は

今では誰の心も開かない

それでもジャラジャラぶら下がり
今の生活に 上手にまみれる。


未だ錆びない扉の先に
いつかはあ ....
挑発的に突き出した中指は
堅実的な銀行員の目に触れた。

人生舐めてる証としての中指は
飴玉みたいに甘ったるく
今日も今日とて順調にすり減っていく。


正しい道を見据えてきたその目は ....
ふと視界に入る
振り上げた君の腕は
ともすれば簡単に折れそうで

頭の中で折ってみた。


パキっと

脳内突き抜けるような
痛快な音が一瞬。
気持ち良くて
死んでしまいそうだ ....
誇ってみなよ。



いやらしく垂れた細い目も

ニンニクみたいなデカ鼻も

キスが下手な薄い唇も

いつか バッタの足をちぎった
残酷な左手も

エッチなことばかりしてる
 ....
『元気にしてますか?』という社交辞令に
私は『元気です』としか応えられません。
誰にもそうですが
とりわけ あなたには。


誰も彼も 自分のことで頭がいっぱいで
赤も青も知らん顔です。 ....
私はもういい加減26だから
涙が出るのを女の子のせいにして
結婚するまでお泊り禁止だなんて
綺麗な女のフリなんてしないけど


いつまでたっても頭には
四季折々の花が咲き
落としたハン ....
愛を探しに スーパーに行ってきます。
左手にお財布。
右手に若い男の手。

ここは凄いスーパーだから
スーパースーパーなんだ。だなんて。

頭が悪くて困ります。
私と一緒。
愛された ....
ネクタイは道具だった。



子供たちの憧れだった
二段ベットでゆらゆら揺れて


一番最後は不安な明日を見つめ

次の瞬間
おとといへと去って行った。


明日 綺 ....
平静を装うには
呼吸を感じられるほど近く
満足するには
体温は届かないくらい遠い


触れるか触れないか
どちらともない
じれったいくらいの距離だった。



私の知らない膨大 ....
ここに私がいないことを誰も知らない。


嘘は何一つないけれど

ここには本当の事がない。


パジャマで過ごす一日も
痴漢に耐える満員電車の一時間も
恋人とのえげつない二時間も
 ....
端沢 紫琴(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
仲間たち。自由詩017/9/21 20:08
合鍵ホルダー。自由詩215/12/14 1:10
舐めてる中指。自由詩014/10/6 0:28
君の骨でもって 妄想。自由詩114/9/17 21:56
誇ってみなよ。自由詩4*14/9/2 12:04
お元気ですか?自由詩1*14/6/7 22:14
厚化粧のセンチメンタルジャーニー。自由詩2*14/6/2 23:57
愛のお買い物。自由詩1*14/5/17 10:51
おととい。自由詩2*14/3/31 23:17
ひみつ。自由詩1*14/1/24 20:22
宙吊り少女のコミュニケーション。自由詩6*14/1/21 19:55

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