あなたが
旅立つと聞ひて
わたしの心に
ポッカリと
穴があいたやうに
思えてきたので
春の
薄青い空を
見上げております
なんだか
涙が出るやうで
出ないやうで
わから ....
トレーの上にはホットココアが2つ並んで運ばれてきた
「おまたせしました、ホットココアです」
君の目の前にはココア
僕の前にもココア
2つのココア
君は一瞬なつかしい顔をして
ココアのカップ ....
「ちゃんと私を見てよ ! 」って
君の声が目覚ましのベルのように響いて
僕は喫茶店のイスから転げ落ちそうになった
「あなたはいつもそうなのよ
なに考えてるのよ
また妄想にふけって」
....
僕は君と過ごした幼い頃の思い出へたどりついた
そう 縄跳び
大きな縄をいっぱいにまわして
空高くまわして
一人ずつ入っていって 何人いっぺんに跳べるかってやつ
みんなワイワイ楽しそうに一人ず ....
君と僕は幼なじみで両親も兄弟も知り合いでいつも一緒に遊んでいた
僕は友達も少なくて大人しくて引っ込みじあんで
君は僕を男としてみていなかった
君は積極的で友達も多くて
男勝りの女の子だ ....
あなたの心に自分はどう映っているのだろうか
他人の目に自分はどう映っているのだろうか
そんな事ばかり考えていたとしても
孤独になるばかり
自分のプライドを守るために
あなたを好きなの ....
ビル街の四角い空
冷たい秋の雨
地下街の雑踏は雑音のように鼓膜に響き
左脳は一人の足音と2人のささやきを聞き分けていた
すれ違う人達の肩が触れあった
皮膚はぶつかったと感じ
左脳は血の ....
こんなに切ない思いをするのなら
あなたを
好きになるんじゃなかった
走り出した
あなたへの思いは
理性なんかじゃ
止められないから
・
・
・
・
....
恐怖と不安にさいなまれる
それは波のようにやってくる
僕はあなたがどれほどの
恐怖や不安を感じているのか
わからないんだ
イメージはできるけど
実感はできないんだ
あなたと同じ境 ....
あなたは 食べる
食べる
食欲ではなく
衝動にかられ
食べる
何かいたいのしれない
衝動につき動かされ
コンビニへ走る
人にぶつかる
赤信号も目にとまらない
あなたは
イライ ....
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