愛に根ざして
生きている
愛に根ざしているのなら
困難があろうとも
枯れることはないであろう
帰るところは
あなたの愛のふところ
そこで憩い
うるおい
....
微睡の部屋に
鬱鬱と影が浮かんでいる
審判が
後悔が見え隠れする
蒼い闇に包まれ
夢うつつ
不確かな世界に
震えおののき目を覚ます
思わず
汗が流れ落ちた
ぬるま湯に浸かっている日々
決して不幸とは言えないであろう
求めていたものがこれなのか
ぎりぎりで生きていた日々が愛おしい
冷たい日々
熱い日々
辛かったが生きている実感があった
果 ....
心の深層に潜む本当の顔は見えない
抑え込んで心の底に沈めて蓋を閉めた
葬り去った思いは蘇えることはないのか
私は幾つもの仮面を被り演じている
私でない私を
偽った私を
偽りの人生を歩んでい ....
恐れている
それは確かなことだ
分析はできる
誰にでも理解できるであろう
委縮するのは
あたりまえだ
あれだけの傷を受けたのだから
抑圧された心で
空を飛ぶことはできない
吐き出せば ....
寝床は
闇の螺旋をえがき
赤い瞳に底を映す
白昼の日常に忍びよる
気づかれない
巧妙に仕組まれた罠
不可視での攻防は
繰り広げられる
からまって
ゆるりと
....
食し
学び
悟り
土の器の中
霊を保ち業なす
智恵を得たり
失ったり
愚かさに弱さに
涙する
失敗と罪
後悔と懺悔
闇と光
混沌のなか
秩序づけられた宇宙で
ただ呼 ....
青空に
雷が鳴り響く
冷たい風が吹き
燕が飛んでゆく
暮れゆく街
なぜか
こころ騒ぐ
薄暗い部屋で
ひとり座り
明日を思う
朝のひととき
幸福感につつまれる
ふわふわと
浮かんでいる
忙しくしていれば
世の中の荒波にもまれ
消える定め
気分なんてそんなもの
何時までも続かない
朝のひと時
....
吐き出して
吐き出して
ごみの様な山を築く
偽りを
おもねりを
並べては遊んでいる
本当はない
魂の叫びも
輝きもない
言葉を並べ立て
自己満足に浸り
時をついやして ....
黄昏に錆びた空
淋しくて泣けてくる
心細くて泣けてくる
あのメロデー
聞こえるたびに
こころ震えて泣けてくる
ひとりですか
ひとは独りですか
上手く誤魔化し生きても
最期は
独りで ....
羽化したばかりの蝶の様に
危うい躰かかえてさ迷う
まるで思春期の少年のように
ひび割れた心かばいながら
全てに反応し傷つく
満月の夜を待って
花から花へと舞い飛ぶ蝶 ....
孤独
さみしさ
なみだに濡れ
生まれる詩がある
試練
つらさ
苦悩の果て
生まれる詩がある
歓喜
よろこび
感謝と共に
生まれる詩がある
喪失
かなしみ
暗闇の ....
理性というブレーキを使い
破滅への道を潜り抜けている
愛する人を大切にしたい
何かに夢中になりすぎて
淋しい思いをさせたくない
良心の呵責には耐えられないから
怯える白い犬
まるで私のようだ
ふるえる ふるえる
ふるえる
その瞳は弱弱しく
宙を見つめ
嵐に立ち向かうことはできない
古傷を抱えたままでは
戦うことはできない
ただ息を潜めて眠る ....
ゆらり
ゆらめき消えてゆく
あれは幻だ
人生も過ぎてしまえば
ゆめまぼろし
ゆらり
ゆらりと揺らめいて
消えてゆく
朝生まれ
夜は死んで逝く
カゲロウ
一日一生
....
やさしく繊細に
絹の肌に触れるよう
口づけるよう
ひとふで ひと筆
なぞる
空から大地に
筆を這わせ
力まず
上手すぎず
理想の色に染める
究極の美を求め
独自の感性 ....
手のひらを見つめる
手のしわが葉脈の様に広がり
まるで宇宙と繋がっているようだ
神の御意思を表すように
波打ち 道別れ
とぎれ とぎれ行く
生きてきた記憶を映し出し
私の歴史が ....
ぼんやりと
ぼやけている世界に
浮かんで
あたふたとしているのだろう
あのイエスを見よ
どっしりと構え
落ち着きはらっていた
神の御手の上で
右往左往している
小さい人間よ
....
陽の光が乱反射している
この町の匂いと音
この部屋に
私が居る
確かに私の肉体と霊とがひとつになり
私がこの世に居る
空から飛行機の飛ぶ音が響く
私は居る
....
薄暗くなった空
やがて月が昇るのだろう
子供の笑う声
どこかで犬が吠えている
妻が夕餉の支度に勤しみ
月が昇り
風が心地よい
平穏な日曜の終わり
こんな夕べに
朝鮮からミサイルが飛ん ....
皐月
初夏の日差しに
こころ躍る
目に染みる景色は
老人の心に
夢を与える
水無月
蛍火が
躰を湿らせ
夏のあこがれに
星をさがす空
年甲斐もなく
希望の二文字しかない
夏は ....
こころ揺らぎ
怒りが溢れ出す
沸々と煮えたぎる様に
細胞を破壊して
ストレスとトラウマを与えては
傷つける
この憤りの数々
計算できない
様々な出来事に
揺さぶられ
戸惑い
制御 ....
ふわりと
つかまえて
この夜の帳を
やさしく
ソフトに
そっと そっと
くちびるかわし
だきしめて
ふたりの夜を
うるおって
ひとつになって
魚になって
闇をおよぐ
どこまで ....
イメージを裏切って
泳ぐながい魚
イメージにダメージ食らい
横切る黒い猫
わたしは黒い雲
稲妻ひび割れる空に
恐れながら
祈りながら
詠えば
夜は明け
虹が架かる
イメージを爆破 ....
移ろう時の中
物思いにふけり
白い夢に思いをはせ
淡くせつない恋に揺れては
ひとつ ふたつ ため息をつく
おもむろに髪をかき上げ
震えていた
あの春の日
私は燃えるように
消えるよう ....
勝て
しのぎを削り
戦え
そして
勝て
勝ち続けろ
人生は戦い
己と戦い
ライバルと戦い
勝て
戦い
それは本能
戦いは常に存在 ....
待ちわびて
待ちわびた
桜の季節は逝ってしまった
春風と共に逝ってしまった
桜並木の写真の中に
小さな貴方が花を見上げて立っている
確かに二人の春は此処にあった
....
美しき季節に
身も心も癒されてゆく日々
若葉は風になびき
わたしは
頬に風をうけ
穏やかな時を過ごしている
憂いの雲はなく
初夏の日差しの中
全てが輝い ....
風光る
目に染む景色
こころ燃ゆ
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