半開きの瞼に
白々と夜が明け始めた頃
白い月が剥がれ落ちる
半覚醒の壁にもたれかかり
思いがけず振り向けば
通過した秒針が湾曲する
眩しい陽の光が差し込み
脳裏から羊は追い出され ....
零した涙
ほころんだ笑みが
私をつくった
超えた
山や谷
全ての試練が
私をつくった
受けた愛
憐れみ
恵みが
私をつくった
今
私はどんな
形をしている?
....
何億年かの時を経て
進化 風化 浸食した
生命と
大地達
吹き荒れる風に
荒れ狂う波に
曲げられ
削られ
順応してきた
アダムとイブの
反逆以来
積み重ねられた
....
上から降りてくる
愛も
喜びも
平安も
躰ごと受け止めて
満ち足りている
迷いも
憂いもない
穏やかに
ただ穏やかに
微笑み寛ぐ
朽ちてゆく肉体に
宿る御霊に感 ....
青の世界が
泡とともに
生れ落ちる八月
海亀の散歩が始まる
ぷかぷかと
海面を漂い
潮の流れに乗る
紺碧の空に
トビウオがダイブし
羅針盤を狂わせる
カモメは
ただ群 ....
「解放」
病的な罪悪感に縛られる
些細なことに傷つき
自分を責めては悩んでいる
環境的な事もあると思う
思いを神様に向け集中すると
心が解放される
不思議 ....
白い薔薇
悲しみ 揺れて
唇 噛みしめ
花びら いちまい 落ちる
白い 恋人達
ロマンス ....
鰯よ おぬしを 食うてやろう
頭から むしゃ むしゃ むしゃ と 食うてやろう
大海原で 餌を求めて 泳ぎ回った おぬしを
むしゃ むしゃ むしゃ と 食うてやろう
人間様に ....
白い色は 悲しみの色
儚くて 切ない 花びらの色
白い色は ロマンティックな色
別れと 永久の 船の色
白い色は 神聖な色
清く 美しい ドレスの色
白い色は 清 ....
幸福を冷やし
雪が降る
仕方のない生活に
ピリオドを打ち
この都会を出て行く
女は
唇を凍らせ
マッチをする
嫉妬の残り火で
恋の行方を占い
北へ行く
新しい恋が始まり
氷 ....
赤を零したハイビスカスが咲き乱れ
青空が真っ赤な太陽を主張させ
入道雲がやたら暴れ出す
波飛沫をあげて海にダイブすれば
熱帯の魚たちが肌をくすぐり
情熱のサンバ&ルンバで踊りながらバカンス
....
ただ、ただ淋しい島の夜に
波の音が煩く怒鳴っていた
雲は早い風に流され
様々な模様を作り
それを月光がやたら怪しく浮かび上がらせている
潮風で軋む扉の窓に潮がへばりつき
裸電球の下では ....
傷ついた心かばいながら
生きれば
さらに傷を受け
ダメージにダメージを食らう
心が痛み衰え果てる
叫んでも もがいても
癒されないだろう
ダメージにダメージを食らい
た ....
読んでいて癒される詩がある
読んでいて気づかされる詩がある
読んでいて心重たくなる詩がある
読んでいて心躍る詩もある
感銘を与えられ
勇気を与えられ
楽しみが与えられる
人間 ....
ガラスが割れるように
心が粉々になる
愛は機能することはない
黒い不穏の雲が覆う
よろけて座り込む私の心よ
全ての者に支配されて
安定を欠く日常
歌を奪い 喜びをうばう
や ....
南の窓から朝日が差し込んでくる
簡素な食卓 トーストとコーヒー
妻と私は向かい合い 何気ない会話をかわす
あたりまえの事に幸せを感じる
ふたり別れて暮らすこともあったけど
今は一つ屋 ....
難しいことはいいのだ
シンプルに
感じ ときめき
笑い 泣けばいい
難しいことはいいのだ
空を見上げ
青空にとけ込み
鳥になればいい
海に飛び込み
....
ビルの谷間から充血した月が昇る
繁華街のノイズは クラクションと欲望と金と罠
生まれたての女はマドンナを名乗り
男たちを虜にして魂を射抜く
作られた世界の路地裏は 闇のルートの ....
冷え切った世界
街も凍り 人も凍る
人の冬を往く人々を
闇が襲いかかる
虚ろな目に
走馬灯のように浮かぶのは
過ぎ去りし日々
横たわり
瞼を ....
平安な道を歩む
分かれ道
選択の基準は
平安があるか ないかである
平安な道には喜びがあり
自由がある
肉欲に負けないで
神の御前に意思を屈服させる
い ....
陽だまりで咲いている冬の花
優しく微笑み咲いていた
北風に吹かれ揺れていた
冬枯れの世界に 一筋の光を投じ
心温めてくれる 一輪の花
神の恵みを受け止めて
賛美する ....
企業戦士
業績不振
過剰労働
問題蓄積
疲労困憊
飽和状態
戦意喪失
意欲減退
睡眠不足
キャパ超えて
....
身についたものは
とっさに出てしまう
顔に 身なりに 行動に
身につけるということは難しく
人は生涯
良いにつけ 悪いにつけ
身についてしまったものに
支配される
この歳になっ ....
神の恵みを思い出しました
赤子が母の愛を
ただ受けるだけの存在の様に
私もからだ全体で
神の愛を受け止めます
喜びがあふれてきます
賛美があふれてきます
恵み ....
色あせたポインセチアの様に
私の心もくすんでしまった
愛も 喜びも 感謝もなく
日々をやり過ごしている
禁欲主義に陥り何をしていても
罪悪感に苛まれる
神の恵みに目 ....
気のふさぐ冬の朝
落ちてゆく 堕ちてゆく
こころ ひとつ ふたつ
凍てつく川に浮かぶ悲しみは
思考を歪めながら笑った
冷たい風に吹かれても
答えは見つからない
....
伸し掛かる重圧
疲労する筋肉
曲がる背骨
重力とストレス
アルコールと睡眠
力学と生理学
....
オレンジの冬の色
暖炉の明かり
部屋照らし
ホットミルクの湯気白く
曇る窓に雪が舞う
言の葉が
この世界に
浮遊し
乱舞し
光り
弾ける
捕まえろ
柔らかな心で
抱きしめ
愛おしみ
生み落とせ
海亀の様に
涙を零し ....
私達は父と母を通し生まれ
耳で聞き 目で見 肌で感じ
母とひとつになろうとする
時に傷つき もがきながら
存在を確立する
そして私達は愛し 憎み
歌い 叫び 悩み 喜び
泣き 笑 ....
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