いくらお薬を飲んでも
けして無くならない脳糞がある
人と会うたびに
冷や汗がだらだら流れるのは
頭にぎっちぎちに詰まった
この過去のあやまちのせい
脳糞をスプーンでもりもり掬って燃 ....
生きているのが恥ずかしい
と思っていたら
服が溶けて全裸になった
すっぽんぽんになってから
服は着ていたのだと知った
生きてる場所が底辺も底辺だ
と思っていたら
突然 ....
しにたいなしにたいな
ぜんぶどうでもよくなって
だしがらみたいなまいにちだ
もうあじしないぼくなんだ
ひょろひょろぽんこつみじめなのうみそ
だしがらみたいなまいにちだ
もうあじ ....
心は枯れ井戸みたいに空っぽ
溢れるように湧いていた苦しみがなくなったのだ
逃げた過失が残った
心は軽い灰みたいに、無い
ごうごうに盛っていた苦しみが燃え尽きたのだ
悶 ....
狂った腐ったゴミ
少年の人生は始まりもせず終わった
なのに少年は生きている
陽の光を知る事もなく
穴ぐらでたった一人
隅っこでまるくなる栄養失調の体は
過去の変えようのない罪で汚れ ....
少年は
慈愛に満ちた柔らかな陽射しに包まれている
前は苦しみに溺れていたけれど
それも
振り絞った心が燃やし尽くしたらしい
少年の持っているモノは
膿も栄養も無い空っぽな心 ....
アダムとイヴは
キラキラ光るアキラメを
バケツ一杯ぶちまけた
そうして星ができたんだって
大切な不安を食いつぶして
やっとこさ残ったのは空っぽの心
何もない
今二 ....
痛みに何故これほどあなたの詩が光とともに染み渡って楽にするのでしょうか。僕は貴方が詩を遺してくれた事を感謝します。それは、単純に、ただあなたから吹きこぼれたに過ぎない代物ただそれだけだと言うのだとして ....
どうしようもなく
僕らは果てのない過程に生きる
欠損しながら生きている
全力で力むよ 今を、誤魔化すために
生きる事の苦しみ
※
生きる努力の対価に
人は意味 ....
うそと
なさに
溺れるんだよ
ぼく〜世界
みんな みんな 嘘なんだ
底のないプリンを
すくうように会話する
みんな
生きるための嘘のみ喋る
それ以外喋らない
本心とは
....
無意味に星が光ってる
無音の中に光ってる
無意味に地球がぐるぐる回る
特に変わらず回ってる
だから無駄にブルブル言わせて走る
無駄にでかい声でしゃべってる
にいちゃんねえちゃん ....
瓦礫
ぬくぬくの
肌のにおいの子守唄
あきらめにぬるい血が満ちてゆく
とっくに腐ったぬるい血が
ビニール袋に穴開いて
ぴゅーぴゅーこぼれる腐った血
ずっと
ただ、謝 ....
完全にすりつぶせ
火種完全にすりつぶせ
もう燃えたりしないように
全部壊せ
変わらず際限無く水銀が蛇口から出るから
※
これはもう毒ですらない
ゴミ
臭いだけのゴミ の ....
色々と、忘れて淀む
沢山の核心が稚樹のまま死んで土に還ってゆく
僕は毎日夢を見る
何もかもが分からない
自分が在るという事以外存在するものがない
人は僕を何と呼ぶのだろう
まと ....
最初から
何も始まってなんかないんだ
何も始まったりしないんだ
別にそれでいいんだよ
最初から
何も求めてないんだよ
ただ生まれるから捨てるだけ
本当にただそれだけなんだ
どん ....
Q.
何故私があなたを大事にするって言うか知ってる?
それは、私があなたを大事にしない事はあなたが私を大事にしない事への過大な可能性を持つからなの
だから私はあなたで遊ぶの可能な限り
でもそれ ....
方向や統率を取るために、生まれた隠喩は
つまりは説明の為の隠喩だ
しかしこと細かく説明すると隠喩は
ぐちゃ味噌に溶けて「それ自体」に近づいてゆく
それ自体とは説明ではない
なぜなら風景を ....
詩っつうのは無意味なのかなぁ
(今日はいい詩、読んだんだ)
虚空を掴んだ握力は
そのまま真っ黒なレモンになって
僕は無力に口開けて
高濃度の滴る宇宙を頂く
なんつう痺れる感覚な ....
茜色の雲だらけ
たゆたうように飛び交うの
あなたと一緒に
お天道様にまた明日
緩めて泣くの
そっと産毛が触れあうようね
離れる距離はどこまでも
言葉の光に抱きしめられた
散って ....
満ち満ちて
無くなって
しまいそうです
転がるように
天が笑うのを
僕は地面ばかり
青々とさせてしまって
満ち満ちて
弾けそうです
そっと掌開いたように
木漏れ ....
だって
ほら もうすぐそこに
いきるたのしさ
みつけてしまったんだもの
いきなくちゃ
かなしくて
かぜのみこむないしゅけつに
たくさん おらなくっちゃ
いきること
いいよって ....
誤解に勝てない
ほらまた
どこかで
僕の知らないところで
へったくれもなく
僕が焚きつけられて
ぼうぼうに燃やされている
心がぎりぎり絞り千切られて
ぼろぼろになって水分な ....
「あ」
と言われたら
「にゃ」と言いたいのかも
でもフツーは「へ」らしいから
「へ?」と言わなきゃいけない ....
分からないというそれ自体に
ふたをしたら死んでしまうよ
分からないというそれ自体を
叩いたら底が抜けるよ
分からないというそれ自体の
美しい 美しい 上澄みを
猫が小さくなめている ....
お爺ちゃん
真っ昼間
海辺の無人駅に一人座った
何のために来たのかも分からないまま
海が見渡せる方の端っこの古びたベンチで昼寝をした
陽が傾いて折れたような首元に柔らかい光が当 ....
砂漠と街
谷を下った
生きることは谷を下ることだった
谷底には血糊があった
谷底を下った
行き止まりかと思った
絶壁に挟まれたけど
さらに進め ....
心と所作と雨の答え
雨 雨 あがるな
心を砕き続けてよ
痛みを 忘れないように
鮮やかさたちには血の色も
数多の原色 心が染まる
その危うさに 恐怖に飲まれ
明日の自 ....
(3)
瞳は無機質にも見えるのに
それでいて裂けたように生まれている
一人で簡単に生きているのに
甘えるように近づいてくる
すべて知っているようなのに
それでいて途方もなく必然にい ....
(1)
思うほどに儚い
単純な強情さで
だからこそとてもとても
大切にしたいのに
光のようにわすれがちになってしまう
哀しみそのもの
(2)
自身の汚れを小さく見せて
それか ....
世界へつながる大穴が開いて
手を摑んだら飲まれて心が腐った
心が腐れば
ケモノは生きるだろう、と
代弁者がただ不安を配り歩いて
代弁者はなぜ自分に穴をあけながら
人の心を泣かせ ....
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