闇は暗さにしか生きないらしい
例えば雨上がりの朝は
闇の気配を残している
貨物列車がごとり、と音を立てる
その分からない程の微動で
昨晩、闇が確かにあったことが分かる
雨雲を置 ....
むきさめの身を冷凍庫から取り出して
そのままホイル焼きにした
まるで許してくれるみたいに
ほどかれながら箸につままれ
ほわりと小さく湯気が上がった
温かくて
ふわふわで ....
雨上がりの清い空に流れる雲の
感情の軋轢に砂糖をまぶして
二人小さく笑い合えれば
距離感にぱちぱち淡い火花が散って
求めて欲しい
求めていたい
どこまで意思疎通に出会っても
....
窓から見える
甘やかな夕焼け 綺麗
こんなに綺麗でいいのだろうか
空の柔らかなため息で
僕は満たされてしまう
遠くの空は水色のままなのに
光を浴びてまだらに染まる桃色の雲
....
行きたい場所があると思う
過去の感情を大切にしたい
空洞になったとしても
続いてゆく所作に美しさがある
真夏でもひやりと冷たい樹皮のような
さめた しなりとした摘み心地は
暖かくな ....
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どこにいても吹き荒れるから
わだかまり続ける感情の
その 出口を教えろよ
誰かが歩いた感情分
誰かの心が泣き叫ぶ
誰かが泣いた感情分
誰かの心は休まり 眠れよ
どこにい ....
生きていることの内にしか僕は生きない
気にしなくても佇んでいる
僕は僕以上になりはしない
様々な色を水面に映して いつも感情は儚く色をまとう
その細やかな手触りを生きていることが内包してく ....
{引用=
心がちっとも丸くって
意味のないところにぼんやりころがって
まったく青く鈍く光ってて
一回転半したら笑ってた
心に無邪気な子供がいた
}
なぜ僕は僕の無意識は
くるり ....
猫がきれいにそっと
寝ころんでいたものだから
少し離れたところでかがんでそれを見る
その時は猫が
水を打つようなタイミングを知っている気がしたけど
しばらくしてタフリと尻尾を振ってか ....
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