幸福はまるで今か未来にしかないみたいじゃないか
今のぼくが不幸そうにみえたら
未来のぼくが不幸そうにみえたら
きみはぼくのことを憐れんでくれるだろう
夜の街道を
ショ ....
やわらかなあたたかさ
まるで匿名みたいな奏者
指先から
分厚い手から
前から在るような
氾濫、決壊、心根のうつくしさ
1999TOKYO
奇蹟のラカンパネ ....
ため息よ
この子に
鐘響かせ
ピアノや歌を教えしひとよ
夜になるとピアノをひいた
薄暗い部屋で語らうように
ため息よ
この子に
鐘響かせ
思い ....
なんてこった
太陽風が地球の大気を吹き飛ばす
それが満月の日
月まで届いていやがるんだという
だから月には
百万年前の地球の酸素が眠ってる
この悲しみもつぎの満 ....
少年は翼の影に咲く
駒回しのトレサビリティ
孤独は髪振り乱して
服が風に歌っている
砂ぼこり舞っている
僕は翼のうえに立つ
少年は翼の影に咲く
駒回し ....
20年前のイギリスのロックバンドの
いまさらファンになっている
有名な曲が多いから聞いたことはあったけれど
いまさらファンになっている
これがYouTubeのおもしろいところだ ....
薔薇を描いて奥さんにほめられました
アスファルトには草が溢れていました
どこかで見たことがあるような俳優
それほど驚かれもせずに羞じらいました
すべては自分のことばかり
....
じっと見つめていた
なにをしていたのかわからなくなっていた
あ、見つめていた、
たぶん血圧があがっていた
鼻をほじるとすぐ血が出てきたから
辛いことあれば昔みたいにそ ....
来世のさきまで雨が降る
来世への階段まで水があがる
あなたはじぶんがきれいだと知っているのか
カーテンから白いひかり
うごいちゃだめよとまっすぐ怒られ
庭にでて呆然と ....
若い時は若いひとを応援した
かれらが横柄であろうと
大金持ちであろうと
それが自由や希望だった
私に訪れるかもしれない未来たち
かれらも私も年を重ねた
むっつり ....
国宝の本堂を拝観する
工芸美術に彩られた板の間
金木犀の薫りが漂っている
平日の秋午前のひかり
過去にできたものが遠ざかっているさまが宇宙なのに
その宇宙に未来をかん ....
書けるから
空が青いなとも思うし
木々も育ったなと思う
つるっとした老婆が言っていた
書けなくなったら余生などないのだ
台風がすぎて鳥たちが
遅い食事にとりかか ....
奈良飛鳥の彼岸花
線香バーザス金木犀
土手を黒塗りで連なって
現金引き渡し場所はモノクローム
ひとの心を玩ぶ
酷くプライド傷付けた
小市民が大本営
奈 ....
ふつか連続あさそとにでると
キンモクセイの詩をかきたいなとおもった
なんだかひかりが透明なたそがれみたい
ひとのやさしさはさりげなさ過ぎて
在ることがあたりまえすぎて無視さ ....
大丈夫。。
俺もあたま痺れてるから
憎まれたり恨まれたり疎まれたり
俺もじぶんの正当化に躍起になって
ロックンロールバンドだと思う
売れないバンドだけどね
こんな感 ....
言葉なんかまるで足りないのに
出来事なんかなんにも役に立たないのに
何故こんなこころの苦しみや悲しみは
ぼくらのからだに変調を来すのだろう
言葉なんかまるで足りないのに ....
ひとけないだだっ広い駐車場に入ると
蛍光灯にふたりは照らされているから
そこをぬけて、
彼女のうちに行くだけの悲しみだから
スーツが黒く青く照らされているから
秋の空 ....
悲しくてふるえるとき
あんまりみじめで
ひとこと言いたくなるようなとき
頭がひりひりするよ
がまんするのが答え?
ばくはつするのが答え?
だれも傷つけたくないのにい ....
ありがとう。
むきだしになって。
きみはだれかをまもっている。
ありがとう。
こころにかわって。
きみがかわりにうけてくれている。
紅葉は、紅くなるんじゃない ....
災害のつめあと
テレビの動画
当事者のリアル
ぼくらの現実
なんにもほんと
きこやしない
月の音
感性レベルが
低いわけじゃない
リアル<現実 ....
海は心臓
空は動脈
大気は細胞
雨は静脈
川も静脈
さびしがり屋の
きみに幸せだと
蓋してもらって
言わせたいんだ
海は心臓
空は動 ....
松屋のカレーにプレミアム牛皿
こんなうまいもんこの国にしかない
トランプもジョンウンもムンジェインも知らない
習近平とプーチンは知っているような気がする
裏声喫茶でそんな話 ....
しあさって手術の説明を受ける
そのあいだに進行したらどうする
思い通りにならないからたるい
コントロールできないことばかり
そのなかでベストを尽くすことが
あらゆる善 ....
イケエリカコの発病はショックだった
生命力にあふれた順風満帆な人生しか
彼女には見当たらないようだったから
見た目とか雰囲気とか
そんなものは刻一刻と変わるのだ
それ ....
職場で仕事をしたり
恋をしたり夢を語ったり
それらをするのがすべて男だったら
登場人物は少なくてすむ
コンパクトに世界をつかめる
つかんで世界と折り合っていける
....
珈琲とパイナップルをふるまわれて
味噌汁がのみたいと言って死んだ友を
ぼくはしばらく忘れてしまっていた
おおきな目的ってなんだったんだろう
ずいぶん恨まれそうな変心だ
家 ....
親指の爪みたいな月
天体の住む町に住む
ぼくがあんな頃
松田聖子はどこかの
スタジオでろくおん
すずめが散って
ぼくはなにかに近づいたことを知る
ぼくは執 ....
ドラムのキックにベースが重なる
リードギターが掻き鳴らされると
なんか始まったような気になるよ
可愛いポーズでいちにさん
響きわたれ舌たらずの余韻
可愛いポーズでいち ....
かなしいとき
バレないようにしなくていいから
大丈夫かなあ
やば、やばくない
ぼくがキックしてるから
YAMAHAのドラムを叩くから
ドラムがビートを
ベ ....
13年前とかなにしてたんだろう
おまえがあんなとき
こっちはさどんなだったんだろう
痩せて尖って
しょんべんくさくて
いまより純粋
13年前とかなにしてたん ....
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