あのとき見た稜線に
なぜか続く未来に
日の光をそのまま途絶えさせないように
また日の光を見る葉を常に
見送るように
花が残した光は
手をすり抜け
我らはあの山に写る
白い衣と青空とともに
その時を待つ
夢に見た深青に染まるあの山は
陽の力を蓄える
セミが鳴くまでに
走り出さなければ
ようやく実った
黄金色の頭
明日刈るぞと号令が鳴り
身を構えながらその時を待つ
やっと出会えた実り
すぐに流れていく河
先が見えないこの頃に
涙は河として
心は字として
....
何が動きであるのか
止まっているのか
いや僕の中にいるのだ
冷たくてチクチクする感覚
高いエネルギー
朝のちょっとした時間の
至福の時なのか、又は地獄の時なのか
....
アンダーハイフン
入れているのか、どうなのか
口当たり
ほろ苦くて、爽やかで、どこかぎこちない
右の親指の
皮がむけているようである
血はでていない
ザラザラ ....
坂
線路
燃える月
見下ろす街に
光る桃
動かない月に照らされて
キュウと心が締め付けられて
勝つために何かを探す
文字を追う
塩と釜
暖か ....
指の動くままに
信じられない衝動
幕の裏
絶えない笑顔
波、涙、星、鉄道、王
緑の奇跡
走る車
限界、稜線、灰青、橙
自動モード
厚み
引き ....
3時間寝ればよい
72時間起きていられる
結婚相手は自然体でいられる人
自分で考えろ
自分で調べろ
人を活かせ
とにかく頑張れ
繰り返せ
人ができないこ ....
横たえた体
ゆったりとした泳ぎ
見開いた眼
はちきれんばかりのお腹
無数の目
見知らぬ場所
小さな世界
暗い世界
ただただデータとして
ただただ数値として
一歩それは一漕ぎかもしれない
一歩それは一掻きかもしれない
一歩それは一射かもしれない
一歩それは一声かもしれない
一歩それは一飲かもしれない
一歩それは一押かもしれない ....
画面の向こう側
塀の向こう側
バリケードの向こう側
笑い声や泣き声が響いている
画面のこちら側
塀のこちら側
バリケードのこちら側
唸り声や喚き声の音が溶 ....
ある時、墓になった。
直立した墓になった。
絶対的にみられる存在となった。
時折、どこか疲れた人々が墓に殺到する。
みな転ばないように歩いている。
墓前に立ち手を合わせる。
花を飾り、 ....
まっすぐ進み
任意に曲がり
まっすぐ進み
任意に曲がり
おいしそうな匂いにひかれて
まっすぐ進み
匂いが消えれば曲がり
少しは食べ
多くは残す
匂いは自然に消えた
....
重い
とにかく重い
1001歩目
1000歩続けてきた
そのまま踏み出せばいいだけなのだ
足が出ない
脳が出そうとしない
こころに大きなチーズケーキを抱えているような
....
やぁ
元気か
そんなことが、あるのだろうか
昨日まで大丈夫だった
明日はわからない
昨日の歌声はきれいだった
昨日の音色は最高だった
低音が響く今日
明 ....
そんな日がきたな
こんな日がきたな
偶然だろか、明日はぼくだ
そんな日がきたな
明日はどんな
決まっている
ナポリタンはおいしい
口を開ける
口を開ける
ひとつの水滴
口を開ける
氷とキス
口を開ける
はなにつく香
口を開ける
走る空気
口を開ける
したたる小川
口を開ける
さ ....
丘の上に来た
白と赤が生える建物と
鮮やかな緑の芝
ここはどこ
丘の上さ
見下ろせばくすんだ茶色の建物と
さわやかな汗と風
さらに上を目指そう
山頂はあそこさ
雲を突き刺すよ ....
いけいけの
イケイケの
ざらざらの
がらがらの
びしょびしょの
びっしょりの
淡淡の
麗麗の
ねっとりと砕け散る
朝日を浴びた露
0.1sec.