其は虚慢に非ず 神より賜りし巨万の富。

天の国の所有者に災いあれ
そこには断裂の罪が在ろう
慰められる者に災いあれ
彼等の前に 泣き続ける{ルビ幼子=かみ}が在ろう
地を受け継ぐ者どもに ....
神よ どうか教えてください
私達の神の名を盗んだ あの者たちを
どうして貴方は 放っておくのですか
神よ どうか教えてください
私達の歴史を盗んだ あの者たちを
どうして貴方は 繁栄させてい ....
どうぞ全ての民を 強めてください
彼等は自分達が選ばれたと 疑わない
ただ彼等は 信じたいだけなのです
貴方の似姿は 全ての人に 好ましい
神よ この時代の全てを 愛する方よ
諸々の故き軛を ....
成された 成された 遂に成された!
我らの神は 遂に成された!
悪逆の民は地に堕ちた

{ルビラザロたち=ホームレス}よ、見るがいい
あの道路にいるものたちを 見るがいい
{ルビ紫=アルマ ....
神よ 私は嘆きます
神よ 私は途絶えます
神よ 最早 この地においては
貴方を真に愛する者は
獣と花だけとなりました

神よ どうか罰して下さい
私の祈りが足りなかったのです
神よ ど ....
誰だ 誰だ 探し当てろ
誰がこの死を撒いたのか
誰だ 誰だ 探し当てろ
誰がこの{ルビ薬=どく}を売ったのか

責めろ 責めろ 責め立てろ
この不安のただ中に突き落としたのは誰だ
暴け  ....
喜び歌へ 死が蔓延している!
滅びの時は もう間近
我らの苦労が 報われる
我らの忍耐が 報われる
{ルビ炎の時=はるまげどん}は もう間近

伝えよう 伝えよう 死を恐れずに伝えよう
 ....
ああ 神よ お待ちください どうかどうか
彼等は間に合わなかった そうなのですか
私には信じられない そんなことは
彼等を止めてください 彼等は
彼等は自分が誰を踏みつけているのか
分かって ....
{ルビその日こそ=ディーエス・イレ} {ルビたみの怒りの日=ディーエス・イラ}!
悪徳なるもの 全て裁かれ 炎の中!

我らは憩う かみの庭
食卓を囲み笑う 感謝の中
利権に血迷う 金の亡者 ....
これは瀆神に非ず 篤信の祈りなり。

愛に憧れたさる娘が、
傾倒と幻想の末に見いだした
祈りの散文である。

故にこの書に法則は無く 拘束も無く
また侮辱を受けるに値しない。

ダビ ....
其は虚慢に非ず 神より賜りし巨万の富。
{ルビ見よ=エッケ} {ルビ見よ=エッケ} {ルビ見よ=エッケ} {ルビこの恋人達を見よ=エッケ・アマンティウム}。
麗しい愛の女神に捨て置かれ
馨しい花 ....
ああ 貴方に焦がれておりました
人の世に刻まれた 汚辱の烙印を
受けて尚輝かれる 神に愛された御方
貴方への愛は {ルビ神の反逆者=ヤ・サーターン}への賛美と
多くの人は貴方を呪った
おお  ....
八〇一本の 薔薇が咲き
桃色の白百合 花開く
季節はなく 花を愛でる 心一つで
その楽園は {ルビ客人=まろうど}を招く
苗木は優しく 土の布団に寝かされ
愛らしい花芽を 待っている
純潔 ....
絢爛なりし 黄金と和紙の 観覧車
宙を回るる 風船の金魚
妙音振りまき 踊る鼓
胸乳の海を 泳ぎ渡らば
母の{ルビ愛=めぐみ}の ろ長調を
拾う{ルビ耳翼=じよく}の 夢心地
隣り合う家族 ....
創造主よ 貴方は人に 想像を与えたもう
その{ルビ個性=いであ} 宇宙さえも 造りあげる
交わらずして 子は増える

子は人たり 動物たり 建物たり 無機物たり
おお かの者こそは {ルビ世 ....
見よ そこにて廻るは 肉付いた枯葉
揺れる花弁 それは指に 吸い付き離れない
羽根は重みを得て 歩く喜びを知る
風にそよぐだけの絹 脚を包んで 前へ出て
後ろ髪は 前へくりだし 踊る巫女

 ....
無駄を絶った 貴方は清らか
その足は 塵を蹴らない
無駄を取った 貴方は清らか
その足は 穢れを蹴って 尚浄い

無駄を切った 貴方は軽やか
その下は 永遠に熱くなる こはない
無駄を削 ....
神よ もしも貴方に 恋したなら
きっと多くの者が 割礼を望み
無地のヴェールと クロスと指輪
そして 三つの誓いを 立てるのです

神よ 私がそれを 望まなかったから
貴方は授けてくれまし ....
月が見ゑぬ 濡れ羽が広がつてゐる
爪櫛の如く 敷き詰められた 羽根が広がつて
一条の光すら無く 啼くや恋しき {ルビ鴦=おしどり}の{ルビ吟=こえ}を
ぴいりぴりりと 唄つてゐる

此処は獄 ....
馨しいもの 此岸の破邪の 弓矢に似て
その瞳 映る銀河に 命なく
その耳は 己が愛の歌を 弾き奏で
その鼻筋は 谷間の百合より 透き通る
その舌は 我が名を 囁きこそすれ
その眼差 確かに我 ....
これは瀆神に非ず 篤信の祈りなり。

愛に憧れたさる娘が、
傾倒と幻想の末に見いだした
祈りの散文である。

故にこの書に法則は無く 拘束も無く
また侮辱を受けるに値しない。

ダビ ....
従者の祈り

其は虚慢に非ず 神より賜りし巨万の富。
人たりながら 人の世に生き難い者
神の子でありながら 兄弟に拒絶された者
また 神の慈しみを奪われた者 その者なり。

我が神よ 貴 ....
心静かに私は行こう
  神よ 貴方の平和の裡に

藍色夜空に降れる 沢山の微笑みに
私は 微睡まずには いられない
魂は 永遠の安らぎの 中にあり
最早何を 疑うこともない

夜の帳が ....
私は静かに神を待つ
  私の救いは神から来る

日暮れが終わり 夜が来る
未だ来ぬ人々は 隠すために 夜に泣く
哀色大地に 抱かれながら
「明けぬ夜は無い」と 永遠を感じながら
それでも ....
めぐみのパンはわれらを満たし
  我等は一つに結ばれる

主が整えた食卓に行こう
救いの杯と いのちのパンでなく
にわとりが鳴く前に 産んだたまご
はちみつで煮込んだ果物
パン種は不揃い ....
主はわれらの羊飼い
 私は乏しい事が無い

水の淀みが 映える大河の {ルビ寄合水=せせらぎ}に
薄墨は髪 櫛に移って 水の中で文字となる
爪櫛で綴る 言葉の群れ
絹は黒真珠 瞬き集めた  ....
いのちある すべてのものに
 主は 食物を 恵まれる

青葉きらめく 昼時に
神の子らは 命の泉の 畔佇む
疲れ癒やす 御言葉の雨に
愛の雨に 浸され潤う
泉の水 くみ取り 湧かした鍋に ....
暁と 共に目覚め
  神の美しさを 仰ぎ見よう

暁の 輝ける王の 失墜より 幾星霜
繰り返し追う 炎が追う
その炎は 闇の帳を 焼き払い
罪と不安の 夜を燃やし
憂き世に流れた {ルビ ....
朝早く 週の初めに 日の既に登る頃
  主の墓に着いた

一人むかえる{ルビ後朝=きぬぎぬ}の
光を受けて 目を覚ませ
讃美囀る あしひきの
山尾の裾の 鶯の
歌こそ至極と 窓を開け
 ....
これは瀆神に非ず 篤信の祈りなり。

さる罪深き女が
陶酔と法悦に見出した
祈りの散文である。
 
故にこの書に法則は無く 拘束も無く
また侮辱を受けるに値しない。
 
ダビデの子よ ....
PAULA0125(30)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
叙情詩「エゴ・エリスⅢ」文書グループ21/9/15
叙情詩「エゴ・エリスⅡ」文書グループ20/6/20
叙情詩「エゴ・エリスⅠ」文書グループ20/6/10
投稿作品
エゴ・エリスⅢ 従者の祈り自由詩021/9/17 18:52
エゴ・エリスⅢ 見よ 貴方に遠い者は滅びる 貴方は貴方に背く ...自由詩021/9/16 11:49
エゴ・エリスⅢ 貴方は永久に我らを怒り 万世まで 貴方の怒り ...[group]自由詩021/9/15 9:49
エゴ・エリスⅢ 万軍の主はわれらと共におられる ヤコブの神は ...[group]自由詩021/9/14 8:12
エゴ・エリスⅢ 彼はついにおのれの先祖の仲間に連なる 彼らは ...[group]自由詩021/9/13 8:08
エゴ・エリスⅢ 罪人が地から断ち滅ぼされ 悪しき者が最早いな ...[group]自由詩021/9/12 4:53
エゴ・エリスⅢ 私は死の陰の谷を歩むとも災いを恐れません 貴 ...[group]自由詩021/9/11 4:37
エゴ・エリスⅢ 神は恵みを施すことを忘れ 怒りをもってそのあ ...[group]自由詩021/9/9 15:23
エゴ・エリスⅢ 主はみ怒りによって彼らを のみつくされる 火 ...自由詩221/9/8 6:34
エゴ・エリスⅢ 前置き[group]自由詩121/9/7 6:20
エゴ・エリスⅡ 従者の祈り[group]自由詩020/6/20 5:06
エゴ・エリスⅡ なんと美しい事よ 貴方の目は鳩のようだ[group]自由詩2*20/6/19 1:23
エゴ・エリスⅡ 私の愛する方は、 自分の庭、香料の花壇へ 下 ...[group]自由詩1*20/6/18 1:21
エゴ・エリスⅡ ああ 私の兄弟のようであったなら[group]自由詩1*20/6/17 1:20
エゴ・エリスⅡ あなたは歓喜の都市のように美しく 聖なる都市 ...[group]自由詩020/6/16 1:05
エゴ・エリスⅡ 私の鳩よ 汚れのないものよ 私の頭は露にぬれ ...[group]自由詩020/6/15 0:53
エゴ・エリスⅡ ああ わが愛する者 あなたはなんと美しいこと ...[group]自由詩020/6/14 0:50
エゴ・エリスⅡ 私は 夜 床についても 私の愛している人を探 ...[group]自由詩1*20/6/13 0:49
エゴ・エリスⅡ 干ぶどうの菓子で私を力づけ りんごで私を元気 ...[group]自由詩1*20/6/12 0:39
エゴ・エリスⅡ あの方が 私に口づけしてくださったらよいのに[group]自由詩120/6/10 21:51
エゴ・エリスⅡ 前置き[group]自由詩020/6/9 21:43
エゴ・エリスⅠ 従者の祈り自由詩1*20/1/10 19:56
エゴ・エリスⅠ 心静かに私は行こう  神よ 貴方の平和の裡に[group]自由詩0*20/1/8 1:56
エゴ・エリスⅠ 私は静かに神を待つ 私の救いは神から来る[group]自由詩020/1/4 18:51
エゴ・エリスⅠ めぐみのパンはわれらを満たし 我等は一つに結 ...[group]自由詩020/1/3 8:26
エゴ・エリスⅠ 主はわれらの羊飼い 私は乏しい事が無い[group]自由詩0*20/1/1 23:42
エゴ・エリスⅠ いのちある すべてのものに 主は 食物を 恵 ...[group]自由詩1+*19/12/28 18:40
エゴ・エリスⅠ  暁と 共に目覚め 神の美しさを 仰ぎ見よ ...[group]自由詩019/12/27 11:52
エゴ・エリスⅠ 朝早く 週の初めに 日の既に登る頃[group]自由詩1*19/12/23 22:08
エゴ・エリス ―前置き自由詩0*19/12/22 21:31

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