シャッターの降りた渋谷駅
俺たちはいっときの往生に浮かれ騒いでいた
生きることがあまりに長すぎて

なのに
なんの気まぐれか
俺はひとりになった

真夜中の交差点

ひとり撥ねら ....
夏の片隅──朽ち果てた蝉の亡骸
群れた蟻が{ルビ解体=バラ}していく
勤勉にも  休むことなく
{ルビ解体=バラ}されていく生の名残り……

ひとつの死の後先に
夏もやがては夕暮れ

 ....
見ると木には柿のような実がなっている
もっじく手立てがわからないぼくはいつもダメにしてしまう
たまにうまいこともっじいてみても籠のなかで腐らせる

図鑑をのぞけば似たようなものが載っている
 ....
存ゑくべる(3)
タイトル カテゴリ Point 日付
夢追いびと・年負いびと自由詩220/1/27 1:00
片隅の夏自由詩120/1/9 23:56
果物自由詩120/1/8 22:47

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