いきなり走り出した。
何かに急き立てられ、
何かの使命を感じたように
走り出した。
口は一文字、
歯をくいしばり、
鼻ん穴 おっぴろげて、
目をつり上げて、
走った、
走った、
....
ぼくの後頭部、
ふたつに開き、
小さな観音様。
大きな観音様。
時折、扉をひらいては、
小さな観音様、
大きな観音様、
小さな観音様、
大きな、大きな観音様。
....
アタシのなかに
阿呆の子が
住まわれる。
力のはいらん
気のぬけた
阿呆の子。
口は 半開き、
足は はだしで、
パンツもはかない
阿呆の子。
いがみ合った絡みから
意味なく君の髪に
触れる。
背をなでてゆく風の後で、
黙ったまま 泣いて、
すすり泣いて 空。
山神の血が白く荒み、
冬になればいいのに、
夜 ....
彼の背後はなかなか困難である。
もともと幸福な人の幻覚を離れて、
世界を睨んでいるのが神々の仕業だとしたら、
実感することのなかった日々の生を
ただ正確に自分で創造し続けていないといけない ....
私は 戦争に反対です。
人類は 平和であるべきです。
戦争を起こすヒトを許しません。
戦争をしようとするヒトを決して許してはいけません。
我々は平和のために戦います。
この世界から戦争がなく ....
ウソの名前をください、神様。
恋とは、だぶだぶの子豚のフォーム。
後ろにこすり付けた前の輪廻はだれ?
裸足で開こうとすれば、互角に頭突きする懲りない団欒。
差支えなければ恋とはいわず、 ....
同棲の夜なんだから男と女がよかったなと、まじめなアナウンサーが泣いて放送を続けるなら、もっと日本人は心の手をつなげばいいと、足並みそろえて走ってゆく馬の一群。太平洋に電気を走らせ、大気をあああああああ ....
月曜日、
私は薄れていく。
火曜日、
私は薄れていく。
水曜日、
私は薄れていく。
木曜日、
私は薄れていく。
金曜日、
私は薄れていく。
土曜日、
私は薄れ ....
どの時点で また
賢くなるのだろう。
こうして生きていて
また、
どの時点で賢くなるのだろう。
夢精した春の頃、
ボクの青春は 柳行李の片隅に
隠されていた。
押入れに積まれた
布団の染みから
ボクは産まれたらしいが、
それは 赤色の混じったヤミ
だったと
ボクは覚えている ....
個人が流出したチャンネルからは コンプレとインプラがソープレイションファイルに ベントされ、ヒキダシダリティのダローホールから資料がゼンテされた。タアーピューの漏れはプロプロにもかからず、ウンネル関連 ....
天の川原に吹く風よ
あれは、 酉 だったか。
否、カエルだったか。
この世の思いが
あの世に映る。
あの世の想いが
この世に移る。
今宵、ここの橋の上に
天の川原に ....
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