くにゃ

腕を預けておいた小さな棚がくたびれた
おおい、私のことは置いていくの

ストラップシューズのあいだから水玉の靴下をのぞかせ
のぞかせして今日も公園へ寄り道

はとを従えて行進 ....
詰まらない話聞いて 面白くないのに笑った
明日もまたこうして 二人で並んで腰掛けて
薄汚いもののかたち 人差し指でなぞり直す
つれて歩いてるのは 空まわる衝動と臆病な あたしの影

黄色い鉛 ....
静かに夜がふけていくね
なんだかもう何もかも見失って
眠る必要なんて無いのかもしれない
それとも明日覚めなくてもいいのかもしれない

森がざわざわとゆれる
あたし、この中にとけてしまいたい ....
その先で揺れる涙が醜いので、
と睫を全部抜いてしまった
そんなのは嘘である、ただ
睫まきの使い方を間違えて
ひっぱっただけだ、それだけだ
片方だけではずるいので
考えたあげくこっちも・・・ ....
高校一年生ですが
今年高校生を卒業します
花も証書ももらいませんが
けったいな春です

一つ上の友達に
卒業おめでとうといわれ

けたいな春です
胸はくすぐったくて
中でマラカスの ....
三日前から風邪気味で
声がハスキーで格好いいよお兄さん
マスクは子供用なので、
すこし顔が窮屈そうです
風邪薬は粉薬は
無理矢理ジュースでながす、
いけないんだよ、お兄さん
熱でフラフラ ....
返事はそっけないのに、
もっとたくさんそっけない返事をすると、
たくさん話す君は、
不安ですか?
手で上着の裾を引っ張ったら、
あったかい手じゃなくて、
使いかけのカイロを握らせた、
君 ....
朝まだ誰もいない原っぱの真ん中で
歌をうたいました、きみと
かなしいのだろうけど、
むずかしくてわからない、
外国の歌をうたいました、きみと
どこまでもどこまでも、
でこぼこの道を、今にも ....
悲しい話ばかりする君、こんにちは
あの朝は、原っぱの真ん中で、
ころりと転がる君の横に座っていた、
てらてら包む太陽のひかりのなかで
きみは、とてもとてもかなしい話を
笑いながら並べていくの ....
あがりきらずに滑り落ちていく秒針
時間はゆがんでこすれて消えて行く
登りきるのはあんなに手間なのに
下る時にはどうしてか時間を待てない?
スキップ!駆け下りて足が絡まってあごから転ぶ

道 ....
めろめろの魔法は消えてしまった

小さい頃に飴屋さんで見た、
甘い丸い平たい虹色キャンディー
たしかに、あれになりかけていたのに
めろめろの魔法と消えてしまった
あの子供の鼻歌を
歌って ....
nomica(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
わたしをおいて自由詩405/9/22 0:09
黄色い箱自由詩105/9/2 23:51
なくなりかた自由詩5*05/8/16 0:53
マツゲのハナシ自由詩205/5/4 19:07
けったいな、けったいな、自由詩305/3/6 0:44
三日前自由詩105/3/3 3:09
ふつふつ自由詩105/1/14 1:08
きみに飛蝗自由詩005/1/2 18:16
たいよう自由詩304/12/30 1:46
道端でタバコを、自由詩204/12/11 17:23
めろり自由詩204/12/11 0:04

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