てくてくの人には
万年いつも歩いている
ゆっくりと
足元を確かめるようにして
ゆっくりと

てくてくの人には
車の格好良さも
電車の力強さも
飛行機の優雅さも
持ち合わせては
い ....
ぼくはとてもいらいらしている
そのいらいらといえば
とても言葉では
表現できないほど

(などと言いつつ
 立派に
 言葉になっているではないか!)

そのことばを
手ににぎろうと ....
 
  誰もいない空は  

  誰もいないままにせよ  
 
地球規模のかくれんぼは

神様が勝ちました

ところで鬼たちは

何処へいったのでしょう?
たばこをぱかぱか吸っていると
まるでえんとつみたいだね
といわれました

(火葬所の煙
 灰を生産し
 生命を散らす)

ちかくの山には
こうじょうがあったことを
ぼくに伝えたかの ....
世界市民への憧れは
画一化へと転換した
感情を押し殺す為に
人は笑顔をパッケージにして売る

 あざやかな青空も
 美しき木々も
 目を見張るような絶景も
 貨幣で買える時代だ

 ....
帰宅したら
水槽の中で人魚が
ぷかりと煙草を
吸っていた

煙草は健康に良くないよ
と声をかければ
貴方だって煙草を吸ってるじゃないの
と返して水槽の中に潜る

風呂を沸かす
ゆ ....
過去と未来と現在が
居酒屋の角で語らう

    未来さん
    ところで昨年はどうでした

    過去くん
    それは君がよく知っているだろう

    いやあ
     ....
「ことば」が足りない
そう思ったので
「ことば」を
さがしにいきました

小鳥にききました
「小鳥さん小鳥さん
  ことばはどこにありますか」

小鳥はすこしうたうと
どこかへ
 ....
永劫の深淵を覗く
少年時代の自分を
背後から
突き落としたい衝動に
襲われて
気がつけば朝日で
目が覚める

用も無く
高層ビルの上空から
地面を眺めよう
すれば
黒蟻が蠢き
 ....
何処か行こうとして
結果自宅へと戻って
安心している人間に
戻ることができない

何かを語ろうとして
言葉が詰まる経験を
繰返している友人を
語ることができない

何時か思い出そう ....
歴史学者の研究
私はそれを読む
           人類が誕生した
           同時に空の消滅

空はただそこにあり
誰のものでもないが
人々は所有権を求め
殺戮と破壊 ....
自由を磨く
きらきらと輝く

誰にも手が届かない
プリズムのスペクトル

粒子が密室で猫を殺す
確立で消失する一つの扉

倉庫に保管したナイフは
既に蜘蛛が丁重に包装した

使 ....
ざめざめと泣きたい時があり
そういうときに本を読む
全く泣く気にならない

大事なものを壊されて
大事ななにかを失い
だが全く泣く気にならない

外に勢い良く出れば
感情だけがゆるり ....
煙と工場(44)
タイトル カテゴリ Point 日付
てくてくの人自由詩105/1/5 17:54
立腹記自由詩105/1/4 23:54
命令自由詩405/1/4 14:55
永遠に延長戦自由詩305/1/4 12:06
至る処に煙の存在自由詩005/1/3 3:01
都市へ拝啓自由詩105/1/2 9:31
ピラニアを飼う自由詩305/1/2 2:46
君が何をしようとも時は過ぎ去っていく自由詩005/1/1 0:49
知らないものを探すことができるのだろうか自由詩704/12/31 16:02
遠方から友自由詩304/12/31 1:35
いつもなにかが間違っている自由詩304/12/29 23:47
空が消える自由詩104/12/29 12:46
自由を砕く自由詩204/12/28 21:46
僕は孤独ではないと気がついた時に僕は孤独になった自由詩404/12/28 4:52

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