日が昇る空を見て
わたしは毎日
あなたを想います
日が沈む空を見て
あなたがわたしを
思い出す日はありますか
あの人の
大きな手の
やさしいぬくもり
誰かわたしに
届けてください
それは
心の風邪の特効薬
自分の心に
正直に生きることが
かなわないとき
行き場を失ったせつない想いが
天に昇り星となる
たくさんの人たちの
たくさんの届かぬ想いが
今夜も美しく夜空を飾るよ
ここは朝から雨だというのに
あなたのところは晴れている
ずいぶんと遠く離れてしまったね
透明な風になって
あなたの{ルビ傍=そば}へ行きたい
寂しいときには
やさしく頬を撫で
苦しいときには
そっと背中を押して
誰にも気付かれずに
ずっとあなたを包んでいたい
わたしはここにいます
見つけてくれましたか?
わたしは叫んでいます
この声が届きましたか?
もしそうなら
知らん顔していないで
「うん」とか「すん」とか言ってください
わたしのまわりには
あなたの思い出がたくさんあります
だから
わたしは毎日あなたを想います
あなたを想うと
とても寂しくなります
だから
わたしはチョコレートを食べます
....
お月さま
そんなところで
すましていないで
早くこっちに降りてきて
ぽっかりと
大きく開いた丸い穴
ちょうどいいから
ここで光って
そうじゃないと
痛くて寒くて
やりきれな ....
日一日と強くなる陽射しに
街も人も木々たちも
確かに輝き始めたというのに
わたしの内側には
果てしない闇があり
どこまでも深くなる
いつからわたしは
眩しさを理由に
視線を落として ....
もはや手の届かぬ
一条の光となって
漆黒の闇へと昇華する魂へ
数億年前に発した
光の渦に同化して
{ルビ永遠=とわ}に宇宙を駆け巡れ
あなたへの想いを
ひとつづつ言葉に
置き換えていく
この透明な時間だけが
かろうじてわたしの
毎日を支えている
最後まで
涙は見せたくなかったのです
幼い頃から
ずっと我慢してきました
どんなに痛くても
どんなに哀しくても
誰かの前で泣いたことはありません
それは
わたしがわたしであるた ....
別れのときは
置いていく人よりも
置いていかれる人の方が寂しい
そして恋愛は
先に好きになった方よりも
たくさん好きになった方が苦しい
どう考えても
あなたよりわたしの方が損して ....
一年前
あなたへの気持ちに気付いたとき
それを必死で打ち消そうと頑張った
でも 想いはどんどん膨らむばかり
一か月前
あなたから別れの日を知らされたとき
一日も早く忘れてしまおうと ....
一日中何をしていても
ずっとあなたの歌声が聞こえてきます
最後の夜
あたたかい腕の中で聞いたせつない曲
あなたが想いをこめて歌ってくれたお別れの曲
自動繰り返しモードで流れてくるから ....
目が覚めて
ほんとうにもう
あなたは行ってしまったのだと
動かしようのない事実を
確認したとき
悲しかった昨日の夜より
もっと 悲しくなった
それがあなたではないという
ただ一点の理由から
わたしはもう誰も愛せない
夕暮れの空に飛行機が消えて4000秒後
あの大都会がすっぽりとあなたを飲み込んでしまった
あなたがそこに飛び込んだ瞬間
無関係だった街が暖色の光を帯びて心に浮かび上がり
あなたがそこに ....
あした あさって しあさって・・・
この先 いくつ暗い夜を越えても
もう あなたに辿り着くすべはない
ことばは 何もいらないから
長い時間も 取らせないから
あした 行ってしまうのな ....
さようなら あなた
わたしはあなたにとって
海辺の砂粒ほどの
ちっぽけな存在でしかなかったとしても
あなたはわたしにとって
周りの世界を全てかき消してしまうほど
強烈な眩しい光を放つ太 ....
フォマルハウトは
秋のひとつ星
夏空の賑やかさも
冬空の荘厳さも
そこにはない
暗い南の空低く
それでも
確かな光を放つ
フォマルハウトは
孤高の星
でも
あなただけ ....
桜草の花一輪
5枚のハートが
恥らうことなく
精一杯心をひらく
小さな花に
凛とした意地を感じて
思わず息をのむ
そんなにやさしい目で
わたしを見るのはやめてね
とびきり上等の
素敵な笑顔を残したまま
一人で行っちゃうなんて
ほんとうにひどい人
償う気があるのなら
旅立つ前に少しでも
わた ....
あなたを愛することに
理由などありません
理由を考えられる
賢明さがあったなら
こんなに苦しくて悲しい恋
最初から始めない
あなたが遠くへ
行ってしまったあとの
カレンダーをめくってみる
こんなにたくさんの毎日を
どうやって生きていこうか
ベッドの中で
いびきをかいて
眠っているあなた
そんなに
油断していていいの?
知らない間に
連れて行っちゃうよ
もうここには戻れない
二人だけの世界へ
日一日
刻一刻と
その時が近づいてくる
息苦しくなるほどの焦燥感と
凍りつくような戦慄に
襲われながら
なす術もなく
ただ砂時計の音を聞く
あなたが発つ日から
時間の経過をx ....
あなたの腕の中が
あまりに暖かく
安心できる場所だから
不覚にも
一瞬 眠りに落ちてしまった
はっと
気づいて
気づいたことを
後悔した
このまま目覚めなければ
別れの苦 ....
そうです
何ということはないのです
全てが元に戻っただけ
あなたが現れる前の春の日に
街の景色も空を流れる雲の色も
何ひとつ変わっていないでしょう
ただ困ったことに
わたしの全身が
....
春まだ浅い日
甘い香りに見上げれば
せつないまでに
まっすぐに
空に心を開く花
その気高い「しろ」の
哀しみに
誰も気づくことはない
永遠の想いを
美しい花びらの中に秘め
....
1 2 3
0.27sec.