花が咲いた
 春だ


薄紅色の花弁が私の肩をなでるとき
気づく春の足音を
やがて迫りくる夏の季節を
フラッシュパック、あるいはデジャヴのような
あの瞬間よ


春を知らせる花び ....
月の影を踏む
 遠い街の明かりがみえる
  真夜中にひとり
   はだしで歩いていく
    
あの街は何色
 遠い故郷の色
  今はもう覚えていない
   記憶するスペースを空けて
 ....
霙の降った日
あの人は死んだ

赤いふうせん 青いふうせん きいろのふうせん
海苔の入っていたビンにたくさん詰め込まれたそれらを
一つ手にとって
私にふくらましてくれたっけ

ビンの中 ....
しあわせってこういうこと 吹き付ける風も
冷たいはずなのに
{ルビ靡=なび}く髪も
人の話し声さえも

優しかった

周りの全てが
私を包み込んでくれているようだった


あの人の笑顔を思い出して
少し ....
あの一歩が
貴女の全てを変えたなら
この一歩は
また誰かの全てを変えるのだろうか

この一歩が
そんなにも重大な事だとは思わなかった
あの頃

誰かの道を壊してしまうこの言葉
手  ....
桐野ゆき(6)
タイトル カテゴリ Point 日付
_未詩・独白005/4/7 16:13
無題未詩・独白1*05/1/30 0:04
ビンの中  −2005.1.20−自由詩0*05/1/24 23:31
しあわせ携帯写真+ ...7*05/1/10 23:06
今なら自由詩1*05/1/10 14:39
一歩自由詩5*05/1/8 13:49

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