ココロの動き、お話の続き、
世の中の動き、
出会い、重複、発散、離別・・・
ココロの動き・・・

やがて朝が来る。長い夜、終わらない夜はない。
終わらせたくない。


終わらせたくな ....
とても辛辣でそのくせとても弱気で優しい。

静かな冷たさと心地よい温度に彼女の肌を連想させる。

湿度の高いその部屋は常に時間が詰まっていて、

刻々と回り続けるメリーゴーランドにも似てい ....
目医者にいって眼帯をもらった。

白くて柔らかくて四角い眼帯。

黒い海賊みたいな眼帯が欲しかったので、

近所の雑貨屋を回って探したんだけど結局見つからなかった。


黒い眼帯があ ....


ビルの屋上。

振り返るとそこには長靴が落ちている。
黒くてピカピカとひかる長靴。

でも片方だけ。

片方だけの長靴って、長靴と言えるんだろうかとふと考えた。

電話が鳴 ....
みんなが眠りに落ちる時間に、
奴らは暗闇の中から這い出てきて
楽しい夢を食べてしまうという。

僕は押入れに閉じこもって、
古い映写機で伯父さんの撮った
スライドを観ている。

冒険家 ....
思い出が溜まっていくことが とても怖いといった
きっと目を尖らせて 僕を止めた

ぼくはきみの その目の中に写るものがとても見たいのだ
ただ それだけで ぼくは きみから なにも奪い取りはしな ....
はじまりは・・・
たしかふるいでんわちょうだったな。

むかしからかのじょの目がとても好きだったんだよ。

見透かされているようで、少し落ち着かなくなるけど、
でも、その目で見られると、
 ....
僕は彼女を困らせているんじゃないだろうかと、
しかられたあとの子供のようにどぎまぎし、
ココロを収縮させ、ひとつひとつの言葉に、
身を切るような寒気が走るのだ。

森についてもっと詳しく話す ....
明日も、とても寒いでしょう。
・・・とテレビの中で天気予報士は言う。

天気予報士の唇は震えている。
ひょっとすると、彼の娘も人質に捕らえられており、
言いたくもない報道を無理やり言わされて ....
「かちんこちんに、しといたからな。」
Bはそういって、少し誇らしげに僕にそう伝えた。

Bはいつも勝手だ。別に頼んでもいないのに、
余計な気を回していろんなことをする。

たとえば、今日み ....
ロケットが、宇宙に飛ぼうとしてるんだけど、
彼は、昨日しばしのさよならを言い残した彼女のことが気がかりで、
飛び立つことを躊躇しているように見えた。

「大丈夫だよ。ちゃんと待っててくれるさ。 ....
今日はこの洞穴のなかで一夜を過ごすしかないかな。

と僕は思った。


外はとても寒いし、
それに地図もどこかで探さないといけない。

この地図は、ちょっと縮尺が大きすぎて、
ひとり ....
晴れた日は全ての者へ祝福を送る。

*

雲を記憶する男がいた。
男は、雲を見て、そのカタチ、色、透明度、水分量を判断し、
記憶するという、極めて異様な能力を持っていた。
そして、日々の ....
椅子の前に座って、ずっと椅子を
眺めているのだけれども、
いっさい椅子は何も語りかけては来ない。

師匠は、椅子は語るのだ。
椅子の声を聞きなさいといって死んだ。

僕は師匠に椅子のこと ....
象の内臓の図解を見ながら
 彼女はそれがヒトの内臓の構造に似ていると言って
象の内臓の構造について
 ゆっくり ヒトの内臓との相違についてしゃべっていた

僕は内臓の構造について あまり詳し ....
こーん こーん こーん と 耳鳴りのように
空に流れていく 機械たちの軋み


★あれ、見てみなよ、水をつくっているんじゃない?
☆うん。そうだね、たしかに機械は水をつくっている。


 ....
コンコルド208に住んでいるあの子のことを考えると
ぼくはぎゅっとした気持ちになって思わずだきしめるんだよ。
でもねえ、コンコルド208はとっても大きなアパルトメンで、
ぼくみたいなちっさいルン ....
朝霧に、うっすらと浮かぶ列車の影、

ぼんやりとだが、霧をかいくぐる光のカタチが

ぐっしょりとぬれた線路を照らす。





やがて、あの子のうちの前を通過する。


 ....
無責任で、即興的な文章。文章ですらない。

単語と単語が、無責任に主張しあう、ざわめき。雑踏だ。



冬、冬のにおい、灯油のにおい。鼻がつんとする。

植物、葉が落ちる。木々の隙間 ....
ほら、ようく見てごらん。遠くのものは小さく、

近くのものは大きく見えるだろう。



(ほんとだね。なんで遠くにあると小さく見えるの?)



答えは簡単だ。

世の中の ....
しんしんしんと 降りしきる

雪の中を ざくざくざく


焼けた家屋の残骸が 僕のイスだと叫んでいよう

焼けた家屋の残骸が 私の棚だと叫んでいよう


こちこちこちと 固まる僕ら ....
気が狂っている方がいくぶん楽な時がある、
まじめな青年を気取る方がはるか苦難!

気狂いと認識されてそれを面白いねと、
思われるのが一番楽であるような気がするが
わかっているかのような対応を ....
哀しき博士は あの娘のゴーレムをつくるよ


想い出を たくさん あつめて

あの娘が となりで眠るのを すこし見て

あの娘が つくる、スープの味を すこし見ている


僕の言葉 ....
歩調と心拍音が 寄り添う時には

すこし たちどまり 違う事をかんがえると


いいよ


ワイパーが ガリガリ と いやな音を立てている。

煙突から ぼこぼこと 白い雲
 ....
残像、光の残像、



スローモーションで、ドアが開く。

引き伸ばされた・・・・音。光の残像。



捨てられてしまった記憶、光の残像を、



それは誰にもわから ....
少年は目を見張り 覗きこもうとするけど

いっぱいはいった その球体は

ぴくりとも しない


真っ白でいいんだろ!


遠くで声がしたような気がして ちょっといやなきもちになる ....
GGP(26)
タイトル カテゴリ Point 日付
終わらせたくない話自由詩006/9/16 0:41
ライナーノーツ自由詩006/6/21 21:27
Pirates自由詩106/6/21 17:12
Lara自由詩106/6/20 20:28
ねじをしめわすれて自由詩006/4/2 23:08
under your skin自由詩305/2/14 0:04
古い記憶からやってきている自由詩0*05/2/11 21:42
星と花火は森の中自由詩205/2/11 21:05
セーターはどこへいった?自由詩205/2/9 17:07
かちんこちんに自由詩305/2/9 17:04
ロケットの買ったペンダントではない。未詩・独白005/2/9 17:03
誰が住んでいてもおかしくない未詩・独白205/2/9 17:02
雲を記憶する男自由詩105/2/9 17:01
椅子の前に未詩・独白105/2/9 16:59
冬の動物園自由詩005/1/31 18:27
どうせぼくらはそれをみて未詩・独白005/1/25 11:43
コンコルド208未詩・独白005/1/24 20:02
failure notice自由詩105/1/24 19:54
これから残す文章は、特に意味もなく自由詩005/1/24 18:13
perspective<遠近法>未詩・独白005/1/24 18:11
固まる僕ら自由詩005/1/24 16:23
気狂いのほうが楽であること未詩・独白105/1/21 18:55
博士とゴーレムの話 序曲未詩・独白105/1/21 14:47
smoke未詩・独白105/1/21 12:40
ドロップ・シャドウ、コントラスト、コントラスト自由詩405/1/21 9:50
たとえばなしをしないことには自由詩1*05/1/20 22:20

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