私はどこへ行けばいいんだろう?
外に出たいけれど、外に出られはしない。
誰にでも出来るけれど、それは出来ない。


もちろん、いつでも遠くまで行ける。
自由なのだから。
泡が心地よく頬を ....
「そういえば、貸してもらったお金は私はもう返さないからね。」

 冷蔵庫の唸りはここぞとばかりに、時間を引き延ばした。

「何でかって言うと、さっき真っ黒な宣教師の人が来たの。
 それで、よ ....
 少女は少年に手紙を出した。
 少女はポストの中に手紙を入れた。

 手違いで海を渡った手紙は、雨の湿気の清潔な部分を少しづつ、選別しながら含みはじめた。
 シベリアの炭鉱は、その手紙を炭の中 ....
    テレビは成長できないままで、仕方なさそうに言葉をなりふりかまわず嘔吐し、発光していた。

「先行きの見えない不況なんだ?」

    天井の梁は遥か高くから見おろす。

「そうなの ....
 彼女は真直ぐ見つめて小箱の引出しを開きながら、僕にこう言った。

「キリギリスは麦を引き、栗鼠は耳を弾くんでしょう?
 だからこう伝えて。その愛撫は夕暮れの悪いサラダ菜と蓄音機をフラスコに入れ ....
ういち(5)
タイトル カテゴリ Point 日付
サンマ自由詩105/1/30 13:43
誰かがついた嘘による寸劇自由詩005/1/27 3:33
かすかな声に、いつも耳を傾ける自由詩8*05/1/23 4:19
小部屋の白いソファ自由詩105/1/22 2:14
図書室の記憶自由詩1*05/1/21 4:13

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