一秒ごとに変わってゆく構造の中で
壊れてしまいそうな歯車がある

行き場を失ってしまいそうな
機械仕掛けの心がある

何が善くて何が悪くて
それでも目の前にあるものだけが事実だって

 ....
ハーフタイムになったところで 歩いてきた道を振り返る
コーチが指摘するではないけれど 反省点はあるのだろう
過ぎ去った時間について 肯定するだけの日々よ終われ

直感に理性を混ぜ込んで完璧なウ ....
もう 戻れない 白く霞んだ景色
誰にも理解されぬまま 歩んできた道
確かに聞いた 微かな日常の音
振り返るキッカケが欲しいよ 流れる時の中で

本当は時間なんてなくて それぞれの時を持ってい ....
水面に映える空の眺め

天を仰いで目に入る景色

どれほどの違いがあるのだろう

それすらも満足に答えられない


僕は仮定と固定観念によって彩られた世界にいる


雲は流れて ....
そんなに複雑だったっけ?
ボクはただ目の前の噴水を眺めていて、向こう側の空が青かったのを嬉しく思った
爽快なジェットとヒコーキ雲が空間を作って
その映像はシーンの一つのようになった
十年前から ....
例えばさあ

愚痴を言わない、人を批判しない、全てを赦す

一日だけって思ったらけっこー簡単に出来た

誰でもちょっとだけなら神さまになれるみたいね

当番とか決めてさあ

毎日そ ....
言葉ってのは難しいもんだ
何故かって、それは
唯一の感情を、そうじゃなくって
一般化して、たくさんの中の一つとして
伝えなくちゃいかんから
まあそれでも、上手くいったときは
態度でわかって ....
目玉が二つあるのに
両方とも自分のものなんて
悔しいじゃない

違う目でみることが出来たら
失敗しないのにね

僕と君の目、一個取り換えてくんない?
いい取引だと思うんだけどなぁ ....
いつもより早く起きて町に出たら 全てが違って見えた
鳥たちも起きていない まだ薄青い朝
人々の心地よい寝息すらも聴こえてくるような 柔らかな空気だ
30分後が信じられないほどの たった一人 僕だ ....
少年時代 何にも無い野原を駆けていた僕は いつの間にかレールの上
行方も知れない列車に座り込んで 外を眺めていた
目の前に広がる世界は昔のまま 緑の季節を湛えている
まるで僕だけが時に乗って 老 ....
午前九時の朝食 平日の明るさが眼に沁みる
窓の向こう 物憂げに歩く人々


 働いてんだなあ


ホントにしたいことと重ねて 胡坐ばかりかいてる毎日
カタチないものに逃げて リアルを語 ....
ぼくは遂に 翻ってしまう 眩しすぎて
かき分けて 手に入れたい 本当は
言い訳して 片足動かすのもメンドクサく 
遮った手の甲 やけに黒く思えた

不幸な人間だ この恵まれし者
眼に沁みる ....
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僕は何時もの様にnETにdIVEする

******* *****

この世界には何だってあるし、何にだってなれる
僕が ....
気の抜けたサイダー片手にふらつく

「サイダーって林檎酒のことなんだよ」

そういって笑ってた気がする

まだヒマワリが太陽の代わりをしてたあの頃
一雨降った後の道は蒸してむせ返る僕の声 ....
ロクに舗装もされていない田舎道
透明な光線を遮って顔を上げる

グルグルと旋回している天上の鳶
彼らも疲れているのか高度は低かった

ガタガタの足腰を癒すように詠う

 みちるやちるや ....
今の今まで、
自分の口から出た言葉は、
自分の言葉であると思っていた。
定型の、お決まりの文句以外は、そうであると。
たとえばそれが詩であったり、
文学であったり、などと。

だがしかし ....
キャッチボールしよう

あめ色に拡がる陽炎の向こうから
胸に光る勾玉の下げ飾りをつけた少年が叫ぶ

他に人影は無い
揺らぐ時流
熱気流に渦巻く少年の瞳

キャッチボールしよう

 ....
あの詩人たちはせせら笑う

彼らは常に鋭い角度で

鈍い角度で

決して水平、フラットな切り口を見せない

次はどんな言葉で嘘をつこうか

様々なフォルムで

空間の魔力で
 ....
冷たい頬。

砂礫
襲う重低音
二色と紅が混ざった天上

神はそこに私を置いた

冷たい頬。

天と地の間に
私を置く
人間を置く
その意味とは

何万年前の原始人もここ ....
空色のアキカンを蹴り上げたら
何処までも飛んでいったのか
二色の虹の向こう側へと
消えていったようだ

キンモクセイの香り
すっと吸い込んで地面を蹴ったら
僕の靴も空色になって
二色の ....
老人を見ると枯れ木を思い出す
無駄なものは一切取り払われ、水を通すだけの老木だ
水を通す、それだけしか出来ない全く透明な存在だ
錯覚に過ぎないが
若者にはそう見える

若者を見ると泥の匂い ....
もう、グレイ・スケールでしか描けなくなった
風景画の片隅を独り歩く
過ぎ去った足跡をなぞってゆくには、余りにも歩幅が遠く
駆けてゆく力も限りなくなく
ただ一滴、淡い水色を足元においた

波 ....
石鳴り渡る日々過ごす月下
意思成り噤む日々過ごす晩夏

無我より生まれた自我 人は衰えたか
煩悶を良しとせず あえて振舞う奔放は優か
苦悩の輪廻の中で 膨大な自我が無我になることは?
物言 ....
晴れすぎた日の、透明な向日葵の光線
視界を焼くカーテンを抜けていくようだ
熱に揺らぐ交差点
人々はもう、記号にしか見えない
人々はもう、色にしか見えない
何を言ってももう、正しくはない

 ....
ふわり
ふわり
不安はよぎり
譜割も未完に詠われない
ティンノートに書き溜めた 
並べたてた 煙たい詩言


 −自由でありたい−


ポカンと吹き上げた
悪戯 ....
ケルナグール!

ケルナグール!

バレンタインケルナグール!

ポイントするならチョコをくれ!

          発狂しながら夜を越え 朝を迎えた2・15 曇り
畳の上で死にたいとは思わない
むしろ畳の下敷きになって
老人ホームにも行かないで
遠く遠のく意識の果てで
頑固ジジイと罵られ
諦めながら死んでいく
そんなカッコつけた
馬鹿げた死に方
 ....
世界とは、人間の「認識」の上に成り立っている

人間は、認識出来ないものを世界の一部としない

私たちの観る世界とは、それら個人の認識の集合だ

自らの顔を肉眼で観た者は終ぞ居ない
 ....
煙草の煙で描いていた
ジェット機の音に掻き消される夢

安アパートのベランダ
眩しい太陽 確かに感じる光の温度
眼を細める

真っ青な空 コンクリート造りの白い建物
陰鬱にさせる
あ ....
風来の四季が如何なるものか


玉響に滲む光

何人をも詠わせる薫風

筑紫恋しい蝉法師の鳴く声

月冴ゆる日に舞い散り踊る紙吹雪


詠い人を饒舌にさせる風月よ

其れよ ....
成澤 和樹(33)
タイトル カテゴリ Point 日付
瞳を閉じ、深呼吸している最中 こう思う自由詩008/6/12 6:26
夢の扉自由詩108/6/2 3:57
ひとりじゃない自由詩108/4/16 0:47
眠り自由詩208/4/15 23:11
空気自由詩208/4/13 18:49
神さまのシフト表自由詩007/8/23 1:10
感情を伝える手段とは自由詩007/8/22 0:38
目玉が二つあるのに自由詩407/8/20 18:39
安らかな時間自由詩107/6/12 23:59
蒼い少年自由詩407/4/14 11:17
いつだっていい自由詩307/2/4 22:03
温かく満ちた海へ自由詩107/1/28 18:39
iNTER nET iS FREEDOM自由詩006/7/4 20:22
真夏のノスタルジック・サイダー自由詩006/1/12 15:38
或る夏の散歩道自由詩405/8/7 21:01
はじまりの言葉自由詩4*05/8/7 2:36
僕たちの詩自由詩105/8/5 21:53
詩人たちは笑わない自由詩005/6/13 12:40
冷たい頬。自由詩005/6/12 22:02
空色の靴自由詩105/6/12 12:49
枯れ木と泥自由詩405/5/30 17:07
タイム・スケール自由詩205/5/30 2:30
セキメイ自由詩205/4/7 18:45
色彩論自由詩2*05/3/17 19:37
天上切符自由詩1*05/2/28 14:03
バレンタイン挽歌自由詩4*05/2/15 17:04
子宮ヶ原発、老人ホーム行自由詩405/2/12 20:52
点描世界[group]自由詩1*05/2/10 13:15
回帰する夢自由詩1*05/2/10 13:14
賢者の石自由詩205/2/2 4:36

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