イリアム州から500万キロメートル
病院の地上6階のベッドの上から
みんなとおなじ
皮肉な笑みをうかべて
みんなとおなじさ
Im just暇さ
画面の中の意味不明な闘いを覗きこむ
最 ....
上野公園で途方に暮れて座っていると
ハトがやってきて
「恥が多くて大変そうですね」
とか言ってきたので
俺はそいつの首をつかんでひねりつぶした
するとカラスがやってきたので
俺はそいつの首 ....
俺のことをみてる
コンビニの前の女の子
小麦色の焼けた肌
アップした長い茶髪
オレンジのホットパンツから伸びる足
健康的でいいね
俺のことが好きなのだろう
想像してご覧
ぼくたち
....
こんにちは
空が
ゆれている
奇跡だったのだ
さよならを言おうと思った
空が
ゆれている
ドカーン
でっかい扉が
とじる音
ズシーン
あれもこれも
すごい音だ
ノ ....
冷たい雨粒のひとつが顔面に直撃する。
小学生が間隔をあけて歩道を歩いてる。
濡れた犬の臭いが鼻腔をくすぐる。
それらが通り雨のあったことを俺に教える。
すれ違う女のTシャツの胸のラ ....
私は、たくさんのジレンマを抱えています
僕は、たくさんの矛盾を抱えています
おれは、たくさんのダニを抱えています
あたしは、たくさんのあたしのようなものを抱えています
あいつは、たくさんのライ ....
土手で三角座りしていると
サマータイムブルースが聞こえてきて
おまえ死ねよっていわれてるように思う
で やばいなって思うんだけど
何をしているのかと聞かれて
アリの観察をしているのです
....
雨がざあざあ降り続ける、6月の空
赤みを帯びた灰色の鉛
錆び付いた鉄のかたまり
そんな空。
俺は部屋でじっとしていた。
みんなに暖かい目で迎えられて
うれしくてありがとうって思うけど、 ....
滅亡の指向から逃げるようにして
のびやかな想像力を獲得しようと試みる
拡げた羽の先端は輝きはじめ
人々は各々感謝したり祈ったりする
絶やさず燃やしつづける
関係のない空で ....
いっしょーけんめいやってる人を
いっしょーけんめいバカにする人がいて
意味不明な戦いが始まる
で 俺らはちょけて背中に酢昆布のタトゥー
ベイビー達はだまっちゃいない
ベイビーたちはだまっ ....
勉強より大事なことはある
が、そう多くはないのも事実だ
前回書いた詩には嘘が含まれていた
祈りがどうとかいうやつ
嘘っていうか違うだろというか
そのせいかどうかは知らないが
今日加藤さんにあったとき何も思わなかったし
しゃべることもないし
....
行ったこともない街ででっかい負の花火が打ち上がった
日曜日の真っ昼間
鬱屈したネガティブの巣窟
俺がときどき寝る場所では
だいたい午後7時ぐらいになると叫び声が聞こえはじめる
おねー ....
都会はいつも決まってドブ臭くて渦巻いていた
歓楽街の路地裏にある一軒のバー
いつの時代もこういう場所には需要がある
男はいつもと同じようにカウンターの席に座っていた
俺はまっすぐカウンターに向 ....
失ってしまった何かを探しに俺は旅に出る
といって玄関を出て、2歩で見つかった
俺が失ったもの
それは
鋭さ
ユーモア
若さ
好奇心
向上心
ルック ....
あわれな魂
ひきずるオマエ
断言しよう
貴様はダメだ
口を開けば
うまくいかない
世間が悪いと
たぐりよせれば
すべて
己の弱さに
辿り着く
ころころと
名 ....
この世でうまくやるために
生まれてきたわけじゃないんだぜ
俺は本当のことをいうよ
誰かがそれで傷ついても
この世でよろしくやってくために
生まれてきたわけじゃないんだぜ
俺はや ....
山のふもとで犬と暮らしている男はある朝
冷えた鉄を額に押し付けた
男は日の出と共に起き、歯を磨き、顔を洗った
薪ストーブの上でうどんを煮込み味噌で調味し食べた
丁寧に茶を淹れ、少し冷ま ....
音楽がないと生きていけない訳がない
なくても生きていけるよ
だから間違えないようにしよう
そんなことより金がなくては生きていけない
金がなさ過ぎて落ち込んでいた
昨日の俺は悲しみの果てだ ....
ああ めまいが
涼しい顔してその実
目の前を通り過ぎるもの全部に翻弄されている
それでもまだ発狂してないところを見るに
やはり俺は何も考えていないのかもしれないな
俺は俺自身に尋ねる
....
長い階段上りきったその先に
僕のお墓が建った
鹿に蹴られて
冷たくなって死んでいたのさ
僕の亡骸
あの山に眠ってる
迎えにこなくてかまわないよ
小さな舟に乗っていた
潮の香りが ....
ボブディランより
背が高いかどうか
を
気にする男
さあ、また眠れない夜だ
でも不眠症ではないよ
朝方には寝る
昼過ぎて起きる
それを現代医学では不眠症というのかもしれないが
とにかく幸いそれができる生活 今は
友といれば早く起きる ....
鳥瞰図のこの町を一気に拡大して
空中から自分のつむじを見ている気分
産毛が見えるほどに鏡を見ると自分が誰なのか分からなくなってくる
ってそれはゲシュタルト崩壊?
人の真似をした ....
5階、風通しの良い2LDK
ベランダ、部屋より広い
目一杯、布団干す
風、まだ寒い
窓、開け放ち
掃除機、舞う埃
御膳、気合いを入れて作らねば
午後、何よりも ....
額の中に収まったものを
コピーしてコピーしてコピーしていつまで
いつまでその幻想にしがみついているのか
せまーーーーーーーーーーーい世界の中で
ぶしつけにうろつく亡者の群れと戯 ....
この町では
野良猫一匹
待ってない
壁に描かれた
でっかい日の丸をぶっ壊そう
ゴミと怨恨でできた
大量破壊兵器と闘うために
体裁ではなくて姿勢が
カッコイイ人間っているかい
鼻が削げて歯が全部抜けおちた
営業マ ....
前向きな詩は大概において
どん底にいる人が書いている
そんな気がする
じっとして
動かないでいたら
首が折れた
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