点々の列をなした水銀灯は集まり
一条の光のハイウェイを映し出す
路面は鈍い色で仕方なしに浮き立つも
走る車はない
俄に雨が降り出すと
光の帯はハイウェイにも輝き出す
雨に濡 ....
あいとくちにするのがてれくさいから
いつでもぼくはくちぶえをふく
のんびり のほゝんと
うたをかぜにのせて
たしかなきもちがとんでいく
あいとくちにするのがてれくさいけど
....
退屈は科学できない
退屈は孤独とは関係ない
退屈と音楽の直接的関係はない
退屈と読む本の量は反比例する
退屈な時間の総計と人生との比率はその人の人生の充実 ....
夜が泣いている時
その言葉は
口にしないで
空に星がない時
無理に上を向いて
その歌を歌わないで
海に船が見えない時
そんなに遠くへ
思いを馳せないで
....
空が赤くなる頃
見慣れぬ街で
聞きなれたメロディーが耳に届く
どこに住んでいる人も
みんな同じ感情を持ち合わせ
町中に響く
家路のメロディ ....
スリッパの裏側にくっついたセロテープを剥がしながら
こんなことする必要があるのかなと
真剣に悩む
詩集『食べられる退屈』12
{dl}
{dt}遊羽 [23:44:30]{dd}この詩会は参加者同士がお題を出し合います。
まずはお題を考えてください。
順番は遊羽→片野→アスパラ→遊羽(敬称略)で
よろしいですね。
....
流浪と流離いの間に 続き行く路の果て 呼び覚ました記憶 遠い目で辿れば
果てしなく届く想い 何処へと誘うのか 憧れの空高く 遥か彼方の旅路
すれ違い行く人々は 流れ着く場所を求め 今日 ....
この住宅地は
どこか変なんです
川っぷちにあって
どぶ臭いなんてことは問題じゃありません
臭いのならむしろ
どこからともなく漂う
昔の横須賀線の臭いの方が
ずっと気になります
日当たり ....
月に一度の給料日なのです
たまには贅沢したって
いいじゃないですか
ちょっとの贅沢から
ささやかな幸せだって
見つかることでしょう
また頑張ろうと
気合いだって入るかも知れません
たまの贅沢くらい
....
どこか誰かのおぼつかぬ記憶は
波の呼び声を恋しがるから
目覚めた記憶が旅をするなら
人知れぬ海岸線がいい
月光のヴィオロンが導きし遥か果て
懐かしい日本の風景が待っている
朝が来た 地球上に朝が来た
光射す窓辺はいつものように輝いていた
昨日まで戦があった街は 静まりかえっていた
アジア 中東 アフリカ ヨーロッパ ....
風が遊んでいた
波の音はかき消され
鉄塔にからみつくような電線は
歌を歌っていた
一条の光が闇を貫き
遠く海を照らしている
灯台のもと 風が遊んでいた
空が目を ....
忘らるゝ日々の裏側の諦念と未練と何やらと
変わらぬ己の気持ちと変わりゆく部分の突出と
見違えるほどの年月 月の路の移り変わり
あれやこれやと考えながらまた歳を踏みしめる
恥を知れ無宗教の雑民どもよ
誇りは高く晴天の霹靂を呼び覚ませ
高く見上げた塔の下
無名教会は聖なる言葉に今飢えている
....
『チョーカー』
夕暮れの曲がった光の下に
懐かしい人を見かける
違う髪 違う服
違う姿に香り立つ
記憶の仄 ....
倒された銅像何の価値もなし
狂言もビデオゲームに勝てやせず
ガソリンの便乗値上げでデフレ克つ
電話付きデジカメついに登場す
国防省の尻ぬぐいする国務省
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