夜は私に薄くて頑丈なバリヤを与える。
バリヤの中で幾ら絵を描いたって、
ひとりであることに変わりは無い。
手を伸ばすも 月は遥か遠く、
薄っぺらな毛布はツギハギだらけ。
沸き起こる破壊衝動と ....
真っ直ぐな迷路を歩いている



ゴールなど見えないふりをして歩いている



真っ直ぐな迷路を歩いている



スタート地点はもう見えない



真っ直ぐ ....
相変わらず冷たく微笑む月を覗き込んだ
奥底の燃える瞳と目が合って
思わず手をのばしたくなった
あまりにも切ない色をした その炎は
鋭く 冷たく 静かに 燃え盛っていた

欺けば、 ....
考えている。
ずっと考えている。



毛羽立った毛布抱きしめながら、必死に考えている。
カーテンの向こうには相変わらず冷たく笑う月がいて
冷やかに優しげに私に手を伸ばしている。

 ....
手を伸ばした




ばらばらと崩れ落ちる その破片を
ひとつでも 掴み取れやしないかと
手を 伸ばした




手を伸ばした




手を伸ばした

 ....
指先で繋がっている。
たまに途切れる。
途切れたよ、と言う。
それでも繋がっている。あなたは言う。
だから途切れない。
空が綺麗だと言って振り仰いだ空に
その月は一層綺麗に映えていて
あまりに優しく照らすものだから
あの月も私を見つめているのだと
思い違いをしていた

手を伸ばせば抱きしめ ....
雨だか雪だかが降ってて

でも、そんなことどうでも良かったんだ。


流れる音も聴こえない。
触れることもできない。
冷たいとすら思えなくなって、
もうなんか、降ってるのが雨だろう ....
逃げる 逃げる
追いつかれないように 脚を追いかける


逃げる 逃げる
追いつかれませんように と 祈りながら


追いかける 追いかける 逃げるように 追いかける
 ....
融けきらぬわたあめが喉にひっかかる
飲み下そうと、水を流し込む。

前に進もうと両腕をかくと
ふわり 
纏わりつく。

わたあめの湖はどこまでも続くようで
いくら水が流れ込 ....
よんほんの腕を持つ僕らは


唇を交わし
鼻先をくっつけ
目を覗き込み
頬を摺り寄せ





よんほんの脚を持つ僕らは


遠い昔には
どこかで融けあっていた ....
融けそうなわたあめの湖で溺れたい






そこには底があるんだ






融けきらぬ思いがそこにあるんだ。
ざぁざぁ。

でも私の心は雨じゃないです。

でもいっそ雨に打たれたいの、ね。

ざぁざぁ。

ざぁ ザー …


嗚呼 溢れ出そう
全部ながしてくれるんですか ....
聖なる夜には
あの家族の幸せを祈ろう


聖なる夜には
あの子供の幸せを祈ろう


聖なる夜には

あのひとたちの幸せを祈ろう



あの人の笑顔を思い浮かべよ ....
気づいていることに気づいた。



ただし根本はまだ見えない。




気づいていることに気づいた。
ただし崩壊はしない。
それは逃げだということにも、少し前に気づかされ ....
目が覚める。

寒い

防寒着は質の悪い毛布と化していた。

見たくもないものを見てしまうのはただの好奇心によるものか。

得られるはずのない温もりを、質の悪い毛布に求めて、私 ....
御覧、世界は暖かくて眩いのだ。
そう言って君が白い手を差し伸べた。


ひやりと気持ち良い 泥の中
暖かな光は 当てないでくれないか
泥が乾いてしまうだろ
ああ、マリア
なぜ こんなに ....
必死にのばした指先を
必死に絡め取って
必死に手を繋ぐ

震えながらのばした指先を
震えながら絡めとって
しっかりと手を繋ぐ

私が震えながらのばした指先を
誰かが必死に掴み取って
 ....
からだがあってよかった
君を暖められるから
君を感じられるから

うでがあってよかった
君を抱き締められるから
君を守ってあげられるから

てがあってよかった
君と手を繋げるから
 ....
 小学校の頃、Sという友人がいた。
 彼女は、私が今までに出会った人の中でも特に素晴らしい友人だった。いや、素晴らしい人だった、と言い直しておこう。彼女を友人と呼ぶには、私はあまりにも愚かな存在であ ....
 進まなきゃ。
 さあ、あと一歩。もう一歩。
 けど
 見慣れた景色がそこにあるから
 ただの一歩が踏み出せない。

 なんて
 
 ホントは とっくの昔に消えちまってたんだろう ....
 ぼんやりとした意識のまま
 現状を把握しようとあたりを見回した

 仄かな光を灯す街灯の上から
 見下ろす街並みは、クリスマスの雰囲気に酔いしれ
 歩く人々は 幸せそうに 笑顔 笑顔
 ....
 ぐっ と
 拳を握り締めて
 唇を引き結んで

 空を 見上げてみた。

 どんなに目を凝らしても
 どんなに手を伸ばしても

 この 赤銅の そらには

 星も なくて
  ....
 ガラス玉

 くるくるまわって
( 赤 青 桃 緑 白 光の加減で色んな色合い )
 きらきらひかって
( きっと完全な球体でないのだろう 光を受けて乱反射 )
 ところどころ 焦げ ....
焼け焦げた翼はもう 私を空へ連れて行かない。


 僕だって目を失ったのだ、でも生きてる。
 君も僕も。


犬さんはそう言う。
でも。


 翼を失った鳥。
  ....
 かた かたん。

取り付けの悪い、古びた窓を開けると、
鮮やかな色が目に飛び込んできたものだから。

 かたん

すっと、手を伸ばして
触れようとして 気づいたこと。

 かたん ....
あさみ(26)
タイトル カテゴリ Point 日付
つき自由詩007/12/10 21:43
迷路自由詩407/10/17 22:59
さむいひ はれたそら自由詩107/10/16 21:21
不安自由詩307/9/16 12:57
崩壊自由詩107/8/2 14:25
繋がり自由詩007/8/2 14:24
22:30自由詩3+07/2/2 12:22
レモネード自由詩507/1/25 3:48
既に捕われているというのにそれすらも知らないふりをする。自由詩207/1/18 1:14
わたあめ自由詩307/1/16 12:46
粒子自由詩207/1/15 12:40
わたあめ自由詩007/1/15 12:36
札幌は雨です。自由詩606/12/27 19:18
消えないで自由詩406/12/26 9:42
思行自由詩106/12/26 9:41
_自由詩106/9/23 18:31
僕の世界で自由詩106/3/17 10:35
理由自由詩206/1/29 22:34
よかった自由詩006/1/29 14:24
ただの独白。誰にも読まれなくて構わない。未詩・独白4*05/10/3 21:01
未来へ歩むということは。自由詩205/9/11 10:27
夢見た。自由詩005/9/10 22:25
そら自由詩005/9/6 18:44
ガラス玉つくってみました夏自由詩105/7/18 19:01
「キツネ」という絵本を読んで自由詩005/6/3 15:03
生の色自由詩605/5/15 8:34

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