生きている事に意味はない
日々が単調に過ぎてゆく
天井はやはり低く暗い
僕が生きているのは確かだけど
これは僕の意思なのか、

産まれてきてから
何度同じ日を迎えただろう
毎日が同じ事 ....
 首を絞めたのは
   愛しているから
指先に触れる貴方の香り
  けれど、
       貴方は私を
    愛してはいないから
  誰か他の人
愛する前に奪われる前に

此れは夢 ....
深夜の部屋で立ち尽くす
カーテンを開けて照明を消して
月灯りを受け入れる
青く白く部屋を飲み込んで
其処に幻想を描く
悲しい事だらけの世の中

星降る窓辺に落ちる誰かの願い
いつか思い ....
出来損ないの玩具でも
誰かに拾われて
笑顔にしてあげられたら
それだけで幸せだった

その後忘れ去られて
雨に曝されたとしても
あの一瞬の幸福を
思い出して壊れてゆける

軋む音  ....
「お早う御座います、お兄様」
内側で弟が目を覚ましました
外に出たいと心臓に針を刺します
「もう少し待って。あの木陰に行かせて」
傍から見れば奇怪な姿でしょう
何時から弟が
私の中に棲むよ ....
在ると信じていた絆は
最初からなかったと告げられた
僕だけが独りで踊っていただけなんだ
受け入れて欲しいと
人間として扱って欲しいと
託すのはいけない事なのだろうか
それでも僕は
愛され ....
掌の上で転がしたビィ玉
逆さまに映るのは誰だろう
愛されていたい――

叶わない願いでも
遠くで寡黙に銃を構え
貴方を見ているから
許して欲しいよ
この気持ちは偽りじゃない
誰の者に ....
泣いてしまう程に愛しい
他の誰か何かをその眼に移す
ただそれだけでさえ
この心は焦ってしまう
「私だけを見ていて欲しいのよ」
言える筈はなかった

苦しみの恋なのだろう
届かない響かな ....
突き落とされた先は闇
物故を見て此処は快楽の夢
戻ってゆく風が吹いて
探す楽園はいつかの思い出に

もう何処にも無く
自分さえも見失い
手足は内側から解けてゆく
落ちればいい闇の中へ
 ....
難しいね僕たちはまだ
しっかりと糸で繋がって
いなかったんだ
怖いのは僕なのかな
僕が怖いのかな
判らないよ

お願いだから
向き合って欲しいよ
ただ好きなだけじゃ
駄目なのかな
 ....
一時でも愛し合った日々をも
嘘だと言うのならば
私は何処へ還ればいいの
あの時の誓いも偽りだとしたら
何故に私を求めてみせたの

呪いを掛けたいの
この心を奪い傷付けた
あの人に
同 ....
抱き締めたら解けちゃうから
そっと優しい言葉だけを
掛けて横で眠っていて
僕は独りでも生きてゆける
触れられない体躯は
何を思って誰を思って
いるのだろう、

繋がる空の果てに貴方が
 ....
愛を語るにはまだ若すぎる
遠くで見ているだけの日々に
拘束され続ける体躯
心は既に限界を突破していた

誰も悪い訳ではない
一度きり
どこで選択肢を間違えたのか
何を履き違えたのか
 ....
私を此処から出して
貴方の傍に置いてほしいの
ずっと、よ

壊れてしまった心では
貴方だけを見る事
それだけしか出来ないから
他の女性とは仲良くしないで
妬いてしまうでしょう
ねぇ、 ....
幾重にも連なった言の葉-pain- 災の種と
誰かの唇が語る 悪夢も白昼夢の内也
終焉を待つ民に幸は在らず 背徳の華
水を待たずして咲いては 狂う声に
恨む的も 最早 誰か何か判らん  ....
返して返して返して返して

僕の未来を過去を返して
心に何を仕込んだの、
どうして何も無いの、

誰でもいいから
誰か誰か助けてよ
僕をCageから出して

鍵さえ在れば
僕はこ ....
獄中にて――

僕はずっと夢見ていただけ
  だったようだ
 自意識 視線 声 雑音
    潜在する 意識 思考
全てが僕を見方していたんだ
      そんな味が
舌の上を転がった ....
ねぇ、キミは生きてるのって楽しい?
巷に溢れかえった笑い声は心地良いかい?
その中に悪意が紛れていると
知っていながらにしてさ
どうしてキミも笑うのかな

次はキミが標的かも知れない
集 ....
生きるという事は死を目指すという事
生きているから死ねる

死は僕たちに何を齎すのだろうか
朽ちてゆく内側、精神は侵蝕されて
過去の出来事に微笑み
懐かしい声に腕を伸ばす

気付かされ ....
糸を手繰り寄せたら誰もいなかった

箱庭の底で空洞の心を
横たえて寝台で眠る
かつては赤い花が咲いていた
幻想に魅せられ
悲しくも切なく踊れば
時は流れ枯れ

散らばった破片の
そ ....
よく考えてごらんよ
僕達は皆違う生き物なんだ
それを仲間って言葉で
同一かのように見せてる

おかしいよね、
それって凄くおかしいよね

自分の事さえも理解してないのに
他人を知った ....
紫煙で満たされた部屋
それこそが僕の思考そのもの
何かに満たされたい
そんな考えはもう已めた
今宵も睫に真珠が
幾つも刺さり煌き踊る

腕を伸ばして掴もうとする
逃げてゆく紫煙を追うで ....
可哀想な兄弟
鎖に捕らわれて
狭い部屋で
声を重ねて歌うよ

昔に聴いた子守唄
眠れよ眠れ
静かに眠れよ
響き合う声は透けて
やがて光を呼ぶ

兄さん、聞いて
僕たちは
呪わ ....
悲しみに落ちてゆく
ご主人様を待つ為の時間は
あまりにも長く長く
孤独な世界に傷が増えて

手首に貴方の標を
――お願い、もう独りは辛いの

首筋に当てる冷たさで
生きていると言い聞 ....
やっぱりね、私たち
違う生き物だったのよ
全てを分かち合うなんて
そんなの綺麗事だと
今更判ったわ

同じ言葉で括られてしまった
その内側の悲しみは
誰にも理解させたくない
口を閉ざ ....
目蓋をゆっくり開く
再び動き出す身体

声が聞こえるんだ
僕に遠くから
呼びかける
僕に

その正体が誰なのか
本質は気にしない
ただ
深くその声を
受け入れるだけ

声に ....
僕の中で咲き誇る花を
アナタに見せたいの
誰かに支配された体躯が
今も軋むけれど
花は散らず

冷たい壁に両手と顔を付け
アナタの事を思うの
いつか会える日を
待ちに待つ夜
撓る鞭 ....
僕はもう生きてちゃ
いけないみたい

ごめんなさい。

その声が怖くて仕方ないんだ
振り上げた手が僕を
そんな妄想に
捕らわれてしまって――

苦しい
胸が苦しくて
全ては僕が ....
呪いをあの人にかけてあげよう
神様に祈りを教会で捧げて
災難に見舞われますようにと
ロザリオを提げながら
十字架に祈りを

この胸の痛みをどうか
あの人にも伝わりますように
私だけを見 ....
糸が切れた
僕は虚空を垂直に
落ちて落ちて
また落ちてゆく

天藍石の闇
一面に敷き詰められた
煌きを忘れた鉱石
光も差さない暗い世界
悲鳴だけが木魂して
遠く近く
僕はどこまで ....
AKiHiCo(300)
タイトル カテゴリ Point 日付
贖罪自由詩108/9/3 1:45
夜の病自由詩108/8/31 21:58
絶望の部屋自由詩008/8/28 4:18
壊れた玩具自由詩308/8/26 2:11
ナイフ自由詩308/8/22 17:17
薔薇自由詩108/8/19 17:44
愛されていたい自由詩008/8/15 13:54
大好き自由詩108/8/7 15:15
楽園自由詩008/8/6 21:34
僕は疾患者だから自由詩5*08/8/1 13:05
恋の呪い自由詩208/7/29 23:00
愛する人へ自由詩308/7/29 4:00
進む路はどちらか自由詩108/7/24 13:00
壊れた人形自由詩408/7/22 12:31
ring自由詩108/7/15 6:03
cAGE自由詩108/7/10 0:45
青い庭自由詩108/6/30 2:05
蜜を吸う蜂は花を探す自由詩108/6/28 11:52
生to死自由詩108/6/16 20:38
箱庭に糸自由詩308/6/14 20:23
切れた糸自由詩108/6/11 20:22
ぽつり自由詩308/6/9 23:55
犠牲自由詩408/6/8 16:21
檻の中の舞踏曲自由詩108/6/7 5:07
歪み自由詩508/5/31 17:25
自由詩108/5/30 21:27
遊戯自由詩208/5/30 1:44
覚えたばかりの自由詩308/5/26 19:32
呪いの教会自由詩408/5/20 3:28
Lost自由詩008/5/17 3:13

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