一対の髪捩れほどける朝の晩餐
視界深く神軍ゆきゆきて
他愛ない言葉のスープにまみれる
トグロとけますか?
髑髏染メマスカ?
痒イトコロハナイデスカ?
そうそれはお約束
たぶん束縛ではない ....
生きることに隠されたものはなにもない
たとえばアスファルトの蜃気楼の上で
縄文の巫女が踊ろうとも
文字化けのメールの中で
物の怪の声が響こうとも
われわれには呪文がある
謎を物蔭に押し遣り ....
私が語る 君が語る 誰かが語る
私は語らない いびつな巣の上で
苦虫 腹の虫 センチ虫
無視すれば仇される
目をかければほだされる
話しかければ逃げられる
とかくこの脳は棲みにくい
病 ....
目隠しをして しのび足 夏の底へ降りてゆき。
ほら。
あめつちとまる波のまにまに。
そう。
王の食欲 皇子(みこ)の憂鬱。
ふむ。
野焼 青柳 盲いた山羊。
やれやれ。
泡の筵には ....
おくればせの真昼
季節はずれの発情
そこここに信管を潜め
それでも無心に回り続ける天体の
うわべもなかみも
総花の躁
嗚呼人類文明ノ日輪ハ隠レタリ
我唯内的生命ヲ以テ爛堕ノ世情ヲ ....
それはたとえば
あさのみそしるのにおい
ほうちょうのおと
れたすのてざわり
わたしをつくっているのは
わたしのたべるもの
きせつのかぜ
にくしんのあたたかさ
そして あなたのあいじ ....
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