仕事帰り
子猫一匹見つけた
ダンボールの中で凍えてた
子猫が僕に気づく
少しの間 一人と一匹は見つめあう
僕は手を差し出してみた
子猫が手をのせたと思ったら引っ掻かれた
子猫 ....
どこまでも続く道を
僕達は 歩いているんだ
限りある人生の中で
自分らしく 歩いていく
途中で立ち止まってもいい
道を外れて休んでもいい
人に追い越されてもいい
ちょっとだけ 振り返 ....
太陽の当たらない裏庭の隅
名前も知らない花が
ひっそりと 咲いていた
「どうせすぐ枯れる」
その時 僕はそう思ったんだ
それから三日後
枯れているのを確かめに行ったのに
花はまだ 枯 ....
お母さんが出て行った
僕もお父さんも
泣いて 泣いた
ただ
まだ幼い弟は 何も知らず笑ってた
弟が「ママは?」って聞くたび
お父さんは泣きそうな顔をして
僕は聞こえないふりをする
....
孤独と背中合わせな毎日
誰もいない教室
沈みかけてる太陽が
僕の机のラクガキ
少しだけ映して 消えた
そこに寂しさだけ残って
暗くなり始めた教室の片隅
僕は声も出せず
ただ 泣いて ....
道の片隅に クローバーが咲いていた
「三つ葉の花言葉知ってる?」
隣を歩いていた君が 立ち止まって言ったんだ
「幸運を呼ぶ?」
違うよって 君は静かに首を振り
「私を・・・思い出して」
....
僕は 鳥だから
大空を飛んでいたい
限られた青空じゃなくて
無限に広がっている
空が見たい
海が見たい
風を感じていたい
手を伸ばすと逃げていく
届かない鳥のように
誰にも縛 ....
体だけだ
正直に僕を語るのは
心だけだ
純粋に僕を飾るのは
そして
君だけだ
僕の体も心も支配するのは・・・
死ぬことで
何かを残そうとする人は
とても とても
寂しい人
残される人の心をを知らないんだ
生きることで
何かを伝えようとする人は
とても とても
美しい人
伝えるもの ....
君と僕
友達より近くて
恋人より遠い
だからこそ
言える事がたくさんあって
だからこそ
言えない事もたくさんあった
もどかしい・・・
そう感じたのも嘘じゃない
それでも ....
「永遠など何処にもないの・・・」
そう 叫んで
そう 泣いた君が
酷く僕の心を締め付ける
手を伸ばせば届く距離なのに
こんなにも遠い 君の心は
「君が永遠だと感じた瞬間は
....
「私はいらない存在なの」
君はそう言って笑った
酷く綺麗で 脆い
僕には切な過ぎる笑顔
「いらない存在って何だよ」
そう言おうとした僕を
静かに止めた君
出かかった僕の言葉は
形に ....
誰よりも強くて
誰よりも優しい君
だけど
ほんとは
誰よりも弱くて
誰よりも脆かったんだね
そんな君に気づけなかった僕を
今更 許してなんて言わない
だから
これからも傍にいて
....
僕と友達
毎日 日が暮れるまで遊んだ
あちこち探検して
いろいろ見つけて
お腹抱えて一緒に笑ってた
時々 喧嘩した
傷付ける事言って
傷付けられる事言われて
結局すぐに仲直りした
....
何気なく話しながら
近くの土手を歩いてた君と僕
ふと沈黙が二人を襲う
でも それさえも気持ちよかった
そんな穏やかな夕暮れ
それを壊したのは
急に立ち止まった君だった
空を見上げ一言 ....
ねぇ そこの人
そんな中途半端なとこで止まってないで
思い切って
落ちるとこまで落ちてみたら?
そうしら逆に
見えてくるものがあるかもしれないよ
掴めるものがあるかもしれないよ ....
皆が頑張った先に
それぞれの未来があって
そこが光り輝く楽園か
それとも闇に染まった地獄か
それは誰にもわからない
でも それでいいんだ
わかりきった未来なんてご免さ
だから 僕 ....
「ありがとう」
そう素直に言えたなら
「ごめん」
そう素直に言えたなら
君との距離が
今と 微妙に違ってたかな?
僕の下手なプライドが
君との距離を広げてた事
今頃になって やっ ....
褒められたくて
ただ 褒められたくて
どうしたら喜んでもらえるかな?
そればかり考えてた
「良い子」は 僕の勲章
「真面目」は 僕の仮面
それで満足してたあの頃の自分を
今はちょ ....
1 2
0.27sec.