あたしは、赤い口紅を塗りたくって
大人になった気分に浸っている小さな子供と同じだ。

何も言わないで
欲しいものを指差して
これが欲しいの?と聞かれると
頷くだけの、無愛想な子供

 ....
 あたしの背中を
汚して飛び去った
アゲハ蝶

全て濡らして
アゲハ蝶と
あたしの顔を見て笑う
あなた

あたしの胸に
未だに止まっているアゲハ蝶
夏の日差しがあたしを照りつける ....
 余韻を残したまま
壊れたグラスを見て
あたしは嘲笑った
ざまぁーみろ

あたしの頭の中で
延々と繰り返す
あの音は
しっかりこの耳に録音。

これを、証拠としてとっておきたくなる ....
重い、思いが
いくつも重なって
重奏を奏でた
扉がどぉーんと開いたように
僕はバッハに取り付かれた様に
必死で音を響かせている

聞こえるか、聞こえるか、聞こえるか
僕のサウンドにつ ....
全て、捨ててしまえ
いいとも、それがあなたの望みなら
そういって、綺麗なグラスを手に取り
あたしはグラスを壊した

壊れた破片が宙に舞う
あぁ、なんて綺麗なのだろう
美しすぎて、言葉が ....
つぐこ(35)
タイトル カテゴリ Point 日付
赤へのこだわり未詩・独白205/11/23 5:29
 蝶と背中未詩・独白4*05/7/26 23:49
 続・グラス自由詩4*05/7/26 2:25
 サウンド自由詩5*05/7/25 1:03
 グラス自由詩3*05/7/21 1:19

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