みずからを
すくえなくても
ぶきようなりょうてで
すくって
すくって
すくいあげたそのみずから
なみだを
おもいだせ
ふらいぱんに
たまごをおとせば
あさいちばんに
みることのできる
3かいぶんのはなび
ぼくはのびていく
ひとはゆびをさして
うそつき
とわらうけれど
もうききなれているから
だいじょうぶ
そのうち
のびて のびて
どんどんのびていって
あのへやに
とじこもってい ....
塀に飛び乗った
あの猫は
化粧を施して
媚びを売ったり
暗がりにまぎれて
誰かの頬へすり寄ったり
身体を火照らせながら
事に耽ったりと
場合に応じて
毛色を使い分け
今は
白と黒 ....
セミたちが
総合掲示板へ集い
はち切れんばかりに叫ぶ
嫌なら見なくていいものを
目に焼きつけて
身体をこがし のたうち回る
知る以上に
傷つくことを恐れていない
そんな姿を ....
回し
回し続ける地球儀の
いくつも繰り返す
朝と夜
モザイクの奥を
見透かすかのように
目を細めてみても
真実なんて浮かんでこない
見えるのは
摩擦熱で燃え尽き
落ちていく ....
桃色の屋根をぶら下げて
花を振りまくあの売り子に
トマトをぶつけてやる
熟れすぎて
腐りかけの赤を
思いきって投げる
彼女は手を差しだしてまで
受け取ろうとしてくれるだろう
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