「じゃあね。いってくるから、いい子にしてるんだよ」

そう言ってあなたは僕の手を取ると

どこかへ行ってしまった。

だから僕はお留守番。

部屋でじっとしてるのが「いい子」


 ....
あなたのこと捨てたわ

ごめんなさい


それはあり得ない

きみがぼくを

捨てられるわけがない


だって

拾ってないんだから
「ねぇもう別れよう」


「ご利用ありがとうございました。

 またのご利用をお待ちしております!」
妹のチエと一緒にイタリアに行きました。

チエは、ピサの斜塔に会うとまっさきに

学校の近くの倒れかけた電柱のことを教えてあげました。

ピサの斜塔はにこっと微笑んで言いました。

「 ....
朝起きたら腕が一本生えていた。

昨日むずがゆかったわき腹から。
にょきっと小さな腕が生えていた。

よりによって最も憎いあいつの
あいつの体と同じになろうとしているのだ。

僕の体は ....
いつか本当の
「もうやめて」
が聴けると思って

何度も何度も
手首を滑った
白くて赤い線

やっとで
気づいた
本当の孤独

それは
孤高に独歩せねば
ということ

 ....
なんて美味しそうなんだろう

透き通るように白く

柔らかな曲線



なのに

喰いたくない


しかし喉は乾き

むせかえるほど

涎は止まらない


そし ....
美しい花が咲いていた

絶対に手の届かないところに


毎日

毎日

その花を見つめるだけの日々が続いた


やがて

男はその花を見るだけではなく

 ....
いつか行こうね


約束を果たされぬまま

いつしかあなたは

私のもとを去って


私はいつか

約束は果されると

信じきっていて


秒針の動かない時計が

 ....
「また何処かへ消えてしまった。僕の小さな星が」
「君の星?そんなものは何処にもないよ。君の物なんか何もない」

「どうしてあの花は一日中陽の当たらない場所に根付いてしまったの?」
「あそこに種 ....
真面目に生きたって

何も報われやしない


赤信号で止まってる奴は

ひったくられて

通り魔に刺されて

飲酒運転の車につっこまれて

死ぬんだよ
{引用=名も知らぬ
草の花時夢見ては
ひとり朽ちゆく
徒花か}


いつしか

君を待っているのか

死を待っているのか

わからなくなった


届きはしない

小さ ....
君を切ろうか

僕を切ろうか

ナイフを手にして

悩んでいる

結論が出ないから

まだ生きている
あなたの人生は箱のようなもの

箱の中で生まれて

箱の中で死んでいく

わたしは気まぐれで

あなたの箱の中に

おもちゃを入れていく

「愛」だとか「真実」だとか

あ ....
http://www.accuradio.com/

無料のネットラジオです。
ジャンルごとに分かれていて好きなジャンルを聴くことができます。
大ジャンルを選んだ後、小ジャンルを選びます。
 ....
言葉なく交わすあなたとの言葉

静寂に落ちたひとしずくの音色が

あなたのすべてを物語る

言葉なくあなたを抱きしめて

あなたへの誓いの言葉とする
カタン カタン
二度と開かない
扉が閉まり

カタン カタン
と音がして
隣の男は人形に

カタン カタン
手首を垂れて
立ってた女も人形に

カタン カタン

カタン カ ....
「涙の色は何色?」

と君が突然訊いたから

「透明なアオかな」

と僕は答えたけれど

「きっと濁ってる」

と言って君は俯いた


あの時

手を伸ばし遅れて

 ....
君はゆっくりと翼をひろげる

まだ怖がってる様子の君に

僕はそっと囁く

「君なら飛べるよ」

君はどんどん落ちていき

とうとう地面にぶつかった

傷だらけの君は静かに振り ....
勇気を出して走ってみた

転んだ

勇気を出して喋ってみた

舌を噛んだ

勇気を出して微笑んでみた

「何にらんでんの?」って言われた

勇気なんて要らないと思った

だ ....
炎天の下

雪兎一匹

気紛れで生まれた

雪兎一匹

我を見つめて

涙が一滴

真夏の雪兎

溶けてそれきり
紅い 揺れて それは 儚く

獣を擽る

凡そ獣にはその美しさは理解できない

理解できない美しさが 擽る

紅く 夜露が 紅く 零れる

勿体無い ああ そう 獣は思った

 ....
顔の綺麗な女が顔の醜い男を笑い

顔で判断する女を性格で判断する男が笑い

性格で判断する男を冷めた女が笑い

冷めた女を熱狂的な平等主義者が笑い

平等主義者を死ねないペシミストが笑 ....
たゆたうみたま
いずこへむかう
いぶきゆらゆら
ほどけてきえん

いしくもいちずに
まもるまなこは
かがりびゆらゆら
うつしてきえん

かなしかなしや
いわけなきこえ
ことのは ....
僕は名前が欲しかった

「僕は名前が欲しいんだ」

「うーん、君は『白』にはなれないね」

目の前にまぶしい色があらわれた

「だって『白』はこれだから」



「他に名前はあ ....
私の心を映す鏡を下さい

あの泉のような澄んだ鏡に

私はあなたへの愛を

すべてを焼き尽くすような愛を映して

あなたに捧げましょう

この身を焼き

息ができなくなっても
 ....
ゼロとイチが限りなく並ぶプログラム
ディスプレイにうごめくテンとセン

ゼロとイチで動く僕の筋肉が
プラスチックのボタンをオス、ハナス

昇竜拳をくらって僕のイノチが一つ減る
ゴジュウエ ....
おはようございます
今日のあなたの朝食はコーンフレーク
栄養バランスがよく
食欲がない時だってさらっと食べられる
一日の始まりにぴったりです

数ヶ月前
とうもろこし畑の真ん中で
一人 ....
渇いた

俺の体は渇いていた

おまえを抱きしめて

潰した

おまえの血が欲しかった

・・・

渇いた

おまえの血で

喉が張り付いている
脆くて 君は 揺れて 揺られて
空は 落ちて 潰されて

君の残骸 瓦礫になって
 砕け散る 手と 足と

真っ赤になった 君を連れて
 瓦礫の城に 登ってく

破片は 皮を突き抜け ....
(35)
タイトル カテゴリ Point 日付
おるすばん自由詩010/11/30 5:51
捨てる自由詩110/2/19 1:24
利用自由詩1*09/12/26 23:42
チエとピサの斜塔自由詩309/9/25 2:53
自由詩009/9/21 21:38
無言自由詩309/5/9 0:46
赤い目自由詩109/5/6 23:17
眼鏡自由詩008/11/11 23:28
いつか自由詩108/5/5 22:56
とある二人の会話自由詩1*06/4/1 23:05
赤信号を渡れ自由詩1+*05/11/20 23:59
夢見たき小夜の寝覚め自由詩2*05/11/17 4:25
人生延期[group]自由詩1+*05/11/11 7:24
自由詩2*05/10/23 18:47
ジャズとか聴けるラジオおすすめリ ...7*05/10/19 20:29
言葉なく自由詩3+*05/10/19 1:30
人形の声自由詩3*05/10/8 0:55
消えない涙痕自由詩3*05/9/29 20:23
嘘つき達自由詩5*05/9/28 17:30
猫と償い自由詩4*05/9/24 18:45
真夏の雪兎自由詩6*05/9/22 3:17
花を喰う自由詩3*05/9/20 13:45
(嘲(笑)顔)自由詩4*05/9/14 15:50
ゆらゆら自由詩3*05/9/12 17:21
名前のない色自由詩4*05/9/10 0:12
鏡を下さい未詩・独白2*05/9/9 13:18
ゲーセン自由詩1*05/9/8 9:58
コーンフレーク自由詩1*05/9/6 17:45
渇き自由詩005/9/6 2:27
瓦礫自由詩005/9/5 21:35

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