古文書の秘密を 全て暴いた後で
ヴァニラエッセンスを
二滴ほど、手首にふりかける

この狭い部屋でなら
十分すぎるくらいに

知らないうちに生えてきた
よれよれした無精髭にも
愛着が ....
通勤でも 通学のときでもいい

私を見つけたら 一声かけてくれないだろうか

煽りでもいい

威嚇でもいい

敬意を表して、

さん付けしてくれても構わない

ただ、消えて行く ....
澄みきったよどみの
石灰水を
三角フラスコに
注ぎこんで

一気に飲み干す。

身体の中で
様々な化学反応を
ケミカルに
起こしながら

進化してゆく。

十二指腸に
た ....
ある墓から発掘された
土くさい古文書を
読みといたら
やっと自分に
近付ける気が
するんだ

どこまでが問題で
どこまでが答えなんだろう

きなくさい暗号と
それを
首を傾げ
 ....
どこかの国で 単眼症のやぎが生まれた
彼は見世物になって、きっと将来はホルマリン漬けになる
死してなお、見世物になるのだ

彼は未だに、その単眼で
自分の行く末を冷静に見届けていると言うのに ....
ポップコーンを口いっぱいに頬張った後で
鼻から炭酸水を流し込むと
きっと、宇宙へと飛んで行ける

地球は青いですか?

地球は本当に、青いですか?


古代エジプトの王の墓の目の前で ....
誰もその奇怪な事件を
口にしようとしないから

変わりにあのタバコ屋の九官鳥が
毎日一時間ずつ
事件の光景を説明している

その声は
誰にも届いていないようだが

本人は、得意げに ....
 そうだ、この街を出よう

いつかのスケッチブックと メモの切れ端
一昔前に流行ったいじめられっこの唄
キャスケット深く被って
誰にも ばれることのないように

 そうだ、この街を出よう ....
めがねをかけて てぶくろつけて
髪はさらさらで ちょこっとだけ染まってて

肌は白くて うなじはきれいで
マフラーがよく似合って 頬は赤く染まって

「 おかえり 」だなんて

そんな ....
たった18時間の間に

これだけのひとが

やわ雪を踏んでいる

世界って、きちんと動いてるんだなあ
おふろ に はいって ふわふわ

ふわふわ は だいすき

いいかおり が する

でも

おふろは だいきらい

ふわふわ ふわふわ
十把一からげな速報を
薄型液晶で
まじまじと聞く

増築された
新聞に
にこやかな容疑者が
載っている

母は
やわらかな続報を
待ち望んで
スピーカーに耳を

あてる。
 ....
ステレオと モノラルでいえば

モノラルのほうが好きなのは

言うまでもない。

ドルビーデジタルなんて

もってのほかだ。

そんなに多くの副音で

大事なことがきちんと
 ....
ステレオタイプの宝石商に 一等品の輝きを頼んだら

そんなもの、ありませんよ と、知らん顔

そこをどうにか、と泣き顔で頼んだら

包丁を渡されて 「 ほらよ 」 といわれた

この包 ....
僕は今日 すこしの間だけ死んでいた気がする

 現代文の説明文を 担任が、眠たくなる甘い声で
 まるでどこかの呪文のように話しはじめて
 ネクロノミコン アブラカタブラ エッサイム
 も ....
悔しいときにこぶしを握るのは
相手を殴ろうとか
この手をどうにかしてやろうとか

そういうのじゃなく

目に見えない旗を両手でしっかり

ふたつ

握ろうとしているから。

ま ....
これはあくまでいすらの考える音楽論(と、いうよりもカラオケ論なのでしょうか)です。
否定的な表現等で気分を害してしまった場合もあるかもしれません。
悪しからず。


まず、カンタンに結果 ....
なにも見えないんじゃない

暗闇が見えてる

ようは そういう生き方
黒い車がつぶになって 道の上から消えてゆく

山田くん、ねぇ、山田くん

君は 幸せだったのかい?

道は雨のように流れ出して

頬にも雨がつたい

山田くん、ねぇ、山田くん

 ....
なにごと にも きょうみを もって

いろいろ においを かいでみる

きょう は おにく の いいかおり
大好きだって言ってた 窓際の彼女が
山田くんの手を しっかりと 握っている

今度は、触れただけじゃなくて
しっかりと、包み込むように

斎藤も、小林も、佐藤も
今日は 珍しく、おえつを ....
カルマのはじっこで
誰にも知られないように
泣いてるヤツがいるのを
ふと、みつけた

なにがあったのか、知らないけど

隠しておいて
あげるから

黙っておいて
あげるから

 ....
降り頻る悲鳴は
冬の朝に沈み

はち切れんばかりの
黄色は、空に浮かぶ

たまに、青白く光る


僕がいなくなってから
十五日経って

誰かが、奴は月に帰ったんだ
なんて
 ....
もこもこと頭がうずくので
シャープペンで突付いてみたら
きれいな角が、生えてきました

その角は
避雷針みたいに全部を受け止め
暖房みたいに暖かくなり
まるでパソコンのように忠実で
相 ....
いつのまにか、テレビの画面には
砂嵐が起きていて
そこに住むヤツらは
顔にターバンを巻いて
ラクダに乗りながら
ノイズで出来た歌を
陽気に歌っている


三十分前にかけたやかん

 ....
ひさしぶりに 部屋を 掃除しておきました

隠してあった あれ は ソファに

置いておいたので 次からは

わたし に ばれないように 隠してくださいね

それでも 信じてます から ....
山田、今日来てないなぁって 隣のクラスの近藤は
呟きながら 教室に入ってきた

みんな なんも言わなくって
みんな なんも言えなくって

なんだか すごく苦しくて

気が付いたら 一人 ....
二年前にコップを地面にたたきつけた
この左手と


昨日捨て犬みたいな顔をしたおっさんを撫でた
この心を


燃えるような恋に溺れ、もがいた
この右手を添えて


みみっち ....
学校の先生は真剣な顔で いろいろと語った
いつものつまらない雑学なんかじゃない

山田くんのはなし

山田くんは お母さんがいなくって
朝はずっと 新聞配達で 学費を稼いで

なんで、 ....
「 ことばなんて いらない 」

あなたがそう言うもんだから

腰に手を回したのだが、

「 セクハラ ですよ ! 」

って、

ひっぱたかれた

人生って難しい と ....
仲本いすら(258)
タイトル カテゴリ Point 日付
芳香ホライズン自由詩306/1/31 20:31
スノゥマン自由詩4*06/1/30 19:55
シアン・ニトログリセリン自由詩3*06/1/30 19:55
エニグマ自由詩306/1/30 19:54
EYES.未詩・独白3+*06/1/27 20:45
ブルー・ブルー・ノンストップ自由詩5*06/1/27 20:25
ステレオ(4)自由詩1*06/1/23 20:05
ノーザンライト自由詩3*06/1/23 20:00
アルゴリズム 首っ丈[group]自由詩5*06/1/22 21:45
雪路携帯写真+ ...206/1/22 2:50
ふわふわ携帯写真+ ...3*06/1/21 15:08
ステレオ(3)自由詩2*06/1/20 19:33
ステレオ(2)自由詩306/1/18 20:34
ステレオ(1)自由詩006/1/18 20:31
死んでたかも。自由詩2*06/1/17 20:43
サインフラッグ自由詩306/1/17 20:24
聞く音楽と歌う音楽散文(批評 ...2*06/1/17 20:21
look携帯写真+ ...206/1/17 17:25
山田くんと僕とおしまいの話[group]自由詩6*06/1/16 21:03
らんらん携帯写真+ ...4*06/1/16 19:34
山田くんとみんなと[group]自由詩2*06/1/16 18:47
泣き虫角松未詩・独白2*06/1/16 18:10
月見きな粉未詩・独白206/1/16 18:07
高性能な角自由詩306/1/14 20:15
デザートストーム未詩・独白106/1/14 20:07
なぐりがき(掃除をした日)自由詩3*06/1/14 19:59
続・山田くんのはなし[group]自由詩2*06/1/14 19:46
シチュー・ド・コミュニケィション未詩・独白306/1/11 21:50
山田くんのはなし[group]自由詩1+*06/1/11 21:33
ことばなんていらない未詩・独白206/1/3 23:16

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