どこか 遠くに
 置き忘れた 靴

 こんなに 離れて
 しまったから

 きっと あの靴は
 今 亡霊が 履いている

 すべて 名前のない
 ものたちへ

 百年たてば
 ....
 屋根を たたく
 窓を たたく
 そして
 あたしを たたく
 雨の音・・・

 夜のとばりの中で
 雨は 降りつづけ
 あたしは
 土に 染み込んでいく

 もう
 朝が  ....
 マーガレット・ハウエルの ブーツを履く
 これでも 汚い道を避けて 歩いてきた つもり だ

 たとえば 神宮の森に沈む
 真っ赤な 夕陽を 見ていると
 窮屈な あたしが 泣けてくる
 ....
るな(3)
タイトル カテゴリ Point 日付
夜を歩く足は 無防備で 哀しい自由詩1*06/4/2 0:49
自由詩2*05/10/16 21:18
いばらの 揺りかごに 沈めて あたしを自由詩4*05/9/29 20:44

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