どこか 遠くに
置き忘れた 靴
こんなに 離れて
しまったから
きっと あの靴は
今 亡霊が 履いている
すべて 名前のない
ものたちへ
百年たてば
....
屋根を たたく
窓を たたく
そして
あたしを たたく
雨の音・・・
夜のとばりの中で
雨は 降りつづけ
あたしは
土に 染み込んでいく
もう
朝が ....
マーガレット・ハウエルの ブーツを履く
これでも 汚い道を避けて 歩いてきた つもり だ
たとえば 神宮の森に沈む
真っ赤な 夕陽を 見ていると
窮屈な あたしが 泣けてくる
....
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