人生は夕暮れを迎えようとしている
午後のお茶の時間は
終わったのだ

陽が沈みゆくのを
ただ見送る
うわのそらに陽が沈む

わたしはわたしを
解らぬまま
ふわふわ
夕暮れを歩く
自分の影が勇ましく見えた
バットを担いだ小学生が
いざ試合!いざ行かん!
と言っているようで
ちょっとワクワクした

実際に担いでいるのは
ただの白ネギで
ただのエコバッグで

わたしはただの
買い物 ....
胸がふるえる言葉を
あなたは棄てた
その指から
美しい旋律が流れることも
もう ない

夕闇に溶けてゆく
今日この日を
あなたと忘れずにいよう
最後のあなたと

飴色の羽根をつま ....
『そこに
 輝くばかりの朱い実がひとつ
 誘うように成っていた。
 女はそれを片手でもぎ取り
 甘い香りを
 鼻腔にくぐらせると、
 唇を湿らせ
 うっとりと微笑んだ。』

地の底で ....
ゆるく
マーブルを描きながら
溶ける記憶
その中に
きみは居たか
いま
溶けた
その中に。

からっぽの
ことば。
からっぽの
わたし。
消えてしまいたい
けれど
もう少 ....
詩は世界を構成している

移ろう空の色
道端の小石
花びらのまあるいカーブに
詩が宿っている

だから
世界は詩で造られている

そんな気がするんだ
胸の奥に沈みこむ塊が重い
俺がこの胸に抱いているものは何だ
上辺だけ着飾った
ただの幻想か

あなたを想うたび震える唇
だが言葉を紡ぎだすことは出来ない
(何を言えばいい?)

あな ....
空に羽が生えた
あんなに自由に見える空さえ
どこかへ飛び立ちたいのか

わたしはそして
根を張るように
ここを離れられない
待っていれば掴める何かを
振り切って
後ろも顧みず
淡い夢から
目覚めたくはないのに
誰かが僕の
夢の糸を切る

僕らはまた
心を壊しながら
いつか見た夢のように
凍えて

 ....
脳内エレクトロニク
ここは何でも揃う電脳市場
愛も夢も(カネだって)
0と1に姿を変えて
そりゃあ奇麗に並べられてる
手に触れるその感触も

ゼロ・・・ワン・・・ゼロ・・・

脳内サ ....
赤い道

きみはぼくを
何処へ連れて行こうと
言うんだい?
心に幾つもの嵐が吹き荒れている。
それらをひとつひとつ宥めすかして
私の1日は終わる。
あるものは丁寧に説明し
あるものはただ過ぎるのを待ち
あるものは無理やり昇華させる。
そうして1日は ....
飴色の翅を翻し
夕焼けは駆け足で
旅立ちのあいさつをした

そして音もなくのどやかに
今日が終わろうとしている

蜜色の三日月が
中天にかかる頃
そろそろと目を覚ますこどもたち
モ ....
まばたきで
かわれ
セカイ

くるくるクル
パチぱちぱち

いくつも
いくつも
かわるセカイ

色も
人も
景色も

たくさんかわって

そして




誰 ....
もう言葉は枯れ果てていた
あの日から言えないままで
君を失うくらいなら
こんな痛みは耐えられる
そう思って塗りつぶした言葉

言ってしまえば永遠に
君の笑顔を見ることは叶わない
それは ....
それは天へ向かって続いているのか
ほの暗い奈落へと続いているのか
立ち止まった時、よく考えてみるがいい。
自分がどちらを選ぶべきなのかを。

その夢のように美しい線上で。
淡い紫煙の霞 ....
『自由』

 ↓
 ↓
 ↓

自分の行いや考えに

何の疑問も持たないこと、またその状態。
君が血を流しているような気がしてならない
本当は流さなくてもいいはずの血を

無理矢理 流させているのは僕か?
それとも それこそ思い上がりか

君が血を流しているような気がしてならない
 ....
瞳に映る星は 寒く
照り返す陽は 蒼い

…ここは何処だろう…

見渡す限り 大地はひび割れ
乾いた風に 朱く滲む

…きみは何処だろう…

つい今まで
傍らに君の温度を感じてい ....
近衛天涯(19)
タイトル カテゴリ Point 日付
浮遊する自由詩109/12/4 23:20
勇姿携帯写真+ ...209/11/7 18:03
チイサナコトバ自由詩109/11/6 22:41
輪舞—ロンド—あるいは回旋自由詩009/11/4 15:27
過不足なく、ゆううつ。自由詩209/11/1 15:17
宿る(寝る前の呟き)携帯写真+ ...209/10/31 1:29
自由詩009/10/30 15:22
自由へ携帯写真+ ...209/10/25 18:38
泡沫自由詩109/10/25 18:23
ゼロ-偽-ワン自由詩109/10/24 21:28
どこへ携帯写真+ ...109/10/23 21:28
離人抄自由詩209/10/23 21:11
酔生夢死自由詩009/10/22 15:16
†またたく世界†自由詩106/1/23 21:10
† 蒼 †自由詩005/10/2 16:06
† 螺 旋 †自由詩405/9/23 2:06
自由の定義未詩・独白005/9/21 16:51
† タナトフィリア †自由詩2*05/9/19 16:09
空を見て。自由詩105/9/17 21:59

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