僕を見捨てないというならば
どうか
温かい言葉と
優しい抱擁をください
僕を切り捨てるというならば
どうぞ
冷たい非難を投げかけて
この首筋を力の限り握り締めてください
育ててくれた事に感謝しています
愛して貰えたとどうにか自覚できています
けれどそんな幸せな気持ちよりも
見捨てられる不安を抱いてしまいます
産んでもらった事を申し訳なく思います
....
無意味なまでに
警戒心を振りかざして
盾のように鎧のように
やたらと丈夫な
僕の表面は
がちがちとした固体
救いようも無いくらい
どす黒く
重苦しく冷たい
僕の中身は
どろ ....
どうやら電池が切れました
充電器はどこかへいきました
いっそこのまま
ひとおもいに
くず籠に放ってしまおうか
猛烈に
死にたい気分に
なっているコイツを
俺はただただ
殺してやりたく
なるけれど
でも “ぼく”には
生きててもらわなきゃ
マジで困る
なんて言葉
コイツにゃ届きゃ ....
ああ 心配しなくても大丈夫ですよ
ちゃんと生きてます
ただちょっと
不貞腐れてるだけですから
たぶん
アイツどうしようもないくらい気弱だから
自分からは動きませんよ
まだ当分ああ ....
こうして座り込んだまま
このまま地面に根をはって
大地になって 地球になって
自分を忘れてしまえばいい
ぼくの終わりが
死というものではないと
思っていたいのだけれど
だとすれば ほかに
一体どんなものが
ぼくのことを
待っていてくれるのだろうか
ゴールというものは何となくあって
お ....
ぼくは何も望んでいないと
言っているけれど
それがほんとうなのか
本音なのか
最近分からなくなってきました
立ち上がることもせず
座り込んだまま
なにもかもをあきらめて
それでも ....
情も恩も
売り買いするものじゃ
ないから
ぼくが彼らに
それを向けたからといって
確実に返ってくるわけじゃないから
そう
わかっているはずなのにな
ああ そうか
ぼくがなにもかもを吐き出したいのは
すべてを出し尽くしたら
生まれたばかりのあのときの
きれいなじぶんに
戻れるんじゃないかと思ったからだ
ぼくが握り締める
きみのちいさなちいさな掌が
きつく力を入れすぎて
いまにも折れてしまいそうなくらい
軋んでいることは
もうだいぶまえから
わかっていたんだ
それなのに
離してあげ ....
なにがそんなに悲しいのか
理解できたことはありません
ただ衝動的に
やるせなくなって
打ちひしがれて
起き上がることすら
できなくなるんです
そうして理不尽な怒りだけが
ただただ込 ....
生きることの意味を
探し求めるなんて
不毛すぎると
もう わかったから
だから ぼくは
やりたいことをやって
やらなきゃいけないことをやって
なにか目指すべきものに向かって
まっす ....
逃げ回って
追いかけて
払いのけて
握り締めて
振り解いて
縋りついて
そして のた打ち回る
そんなぼくを
流れる雲が嘲笑っている
ぼくは臆病者だから
なにかにつけて明確にしてもらわないと
不安で不安でたまらないんです
曖昧な状態にびくびくして
すこしでも足元がぐらつけば
馬鹿みたいにおろおろとして
じぶんの足 ....
思いのタケを
書き綴っていれば
いつか なにかを
悟れるような気がした
なぜだろう
ぼくは
助けてもらえたはずなのに
救われたはずなのに
抜け出したはずなのに
まだ
差し伸べてくれる掌を
必死に必死に
もとめているんだ
幼い頃から
死ぬことが
怖いくせに
いまでは
生きることも
とてつもなく
怖いんです
無意味で虚しい
プライドみたいなもので
なんとか固体を
維持しています
でも 最近
こうして形を保っていることが
とてもしんどくて
わずらわしいんです
産まれる前に
流れてし ....
手を引いてもらわなきゃ
歩けないような
子どもじゃなくて
道を選んで
ひとりで歩いていけるほど
大人じゃなくて
こうして
あいまいなまま
ドロドロに
溶けてしまえばいいの ....
ぼくの中で
ぼくが叫び声をあげた
痛々しくて
悲痛なまでのその絶叫に
ぼくは
なんだか
泣きたくなった
人は死ぬために生きているの?
幼いきみが
泣きそうな顔をして
そんな悲しくて残酷な問い掛けを
してくるものだから
だからぼくはきみに
微笑みをかえして
生きているから
生き ....
幸せだよ
恵まれてるよ
わかっているよ
だけど いまのぼくには
「満たされない」なんて言葉が
一番しっくり来る気がするんだ
罰当たりだよね
この世界に
溶けてしまいたい衝動が
いつも ぼくの中に
渦巻いているよ
ぼくはどうしてぼくなんだろう
なにかをしているはずの
この両手は
なにかをしている実感など
感じてはなくて
からぶる様な感触しか
伝えてくれなくて
誰かを求めて
必死に 無様に
縋り付くように伸びるだけで
あ ....
誰かを傷つけて
自分も傷つくくらいなら
誰も傷つけずに
自分だけ怪我する方がいい
なんて
自虐的を
気取って見たり
嘔吐するように
本音を晒せたら
どんなに楽だろうと
思っていても
臆病なぼくは
天を仰いで
この喉掻き毟って
声もなく
叫ぶことしか
できなくて
きみにとっての青空は
ぼくにとっても青いのだろうか
ぼくの見ているこの世界は
はたしてきみとおなじだろうか
きみはちゃんと隣にいるのに
なぜだか ぼくには自信がない
群れから外 ....
海の底から太陽を見上げる
眩しくて 神々しいそれは
ぼくを照らしてはくれなかった
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