寂れた町の
死んでしまった
小さな時計塔
右にも左にも廻らない
何を見てきたのだろうか
誰にも知られずに
静かに狂って
止まったんだろう
指す時は
闇の時か光の時か
光りも差し込まぬ水の中で
ユラユラさまよって
このまま水に溶けてしまえばどれだけ楽だろう
本当は後を追いたかった
目を瞑れど耳を塞げど
最後の姿が私を責める
もう帰ってきはしないと告げられたのに
諦めきれずに
残酷な事をしてしまった
治療と言う名の下貴方を冒涜した
無 ....
奇跡なんてない
それを思い知らされた日
とても寒くて
月もない空から
雪が落ちてきた
もう帰って来ないあの人は
何処にいってしまうのか
カミサマはいない
だから奇跡も起こらなかった
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