君の厚意も貴方の愛も
何故にこんなに虚無感・・・
在るであろう血液を捜し宛てても
届かずじまい
対の果てには空っぽさ
苦しみや悲しみや淋しさが
どうしようもなく心良く
挙げ句の果 ....
「あぁ、十分承知しているさ、
自分に感性も才能も無い事くらい
けれど、若さに負かせて、勝利を味わいたいぐらい
皆、思っている事だろう。」
陰踏みしていた黄昏時
僕は、自分が亡くなっ ....
紅い夕日燃えた
だから最後に聞かせて・・・
橙々に乗っかって紫が喪心を与えると云うの
・・・其処は{ルビ愛爛怒=アイランド}
季節の風を憂鬱に
貴方色の憂鬱を
{ルビ冷哭=れいこく}に悲鳴 ....
おくって・・・ 頂戴。
其れが欲しいのよ
目の前にある 其方が
いれて・・・頂戴。
求めて いるのよ
ねぇ、お願いよ
何て虚しき事情・・・愛しているのは其方だけなのに
お好きなよ ....
きたない婦女さんは 気付いている
都会の陰に隠れて
そっと 眼だけを見開き、 心をその辺に落しているんだ
冷却淫女さんは遣っている
甘い罠を忍ばせて
すきを見ては お金を奪い 下半身をそ ....
光を求愛して・・・「上に参ります。」
黒庭の荘園で
唯、独り、幼葉鞘。
ーーきっと誰にも気付かれずに、
貴方の元へと辿りつけるわ
害虫が私を喰らおうとも
兎に角、成長期を ....
飼い慣らされた瞳で
君を見ても満たされないらしくって
すぐ・・・。
飼い慣らされた声で
あなたに嬌声したところで
こっちに寄ってきて、やられて
終り・・・。
何だか淋しくなったわ ....
グラス内に映った
君の瞳の先を探して
蛍光灯の灯りが君を送り出し
僕の瞼が開くから
君という個体は僕の脳味噌に
伝達される
脊髄から認識された物をX
瞳へと届けられる物をY
さ ....
カルピスは初恋の味
どんな想い{ルビ込=い}れも
知ってる味に結びつかない
カルピスは初根の情
私の愛で味わい深い
濃密な私の想い込れ
初夏の想い込れ
逢瀬を望んでなかったの
そんな遠回しな逢い方
運命を察しても
どんな表現で、自分を見てもらおうか、
わからないぢゃない
会いたいと本望で。
スナオになれないアタシ達
そのままならば
....
溢れちゃいそう・・・
受け止めて下さい・・・
{ルビ零=しずく}が
勿体無い等、申すならば
”頂いちゃって下さい・・・”
味付けは自由だと存じ上げてますが
私めとしては、無味に
....
{ルビ危懼=く}斬りをするな
淫猥を恋うても
君は紅く侵されて
廻って、姦って
思召しを頂戴し、
さぞかし
羞恥に{ルビ囃=はや}し勃てる
色の無い世界で
抱きを覚えた
モダンな{ルビ李=すもも}と間違えて
其れを愛と喚んで
輝きを放った
今 染まり漬けられる
「何ざんしょ」
この心中の浮き具合は
鼓動の高鳴りは
膨れ上がる胸は
「病にかかったんしょ」
皆は上記通りにおっしゃりました
私も右に同じく並びました
けれども1匹 つれずじまい
....
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