いっしょにかえろうよ
大切なことはいえないけど
あの赤いサボテンみたいに
上をむいて、少し笑って
いっしょにかえろうよ
夕暮れの空き地の声
もうあえない人の歌
空元気なんて初めて ....
いつもとおる道。
あるいていると。
道のはしにうめの木がある。
まるでおじぞうさんのように。
ぜんぜんかわらない。
次の朝いつもとおる道をあるいてみた。
うめにつぼみができている。 ....
全てを平らにする力を持つ少女は
本当に思い詰めた表情で
『もう猫を飼うしかない』と呟いた。
鳥は逃げてしまったから
鳥かごは太陽だけを飼っている。
信じてた歌い終わらない世界も
今 ....
詐称猫は今日も星の名を騙る
彼女はあの有名な
『賭博猫』とも友達だったが
いつも騙されてはひどい目にあっている。
彼女は僕と話すときは
不思議なものを見るような目で
....
町のネジを持っていったのは誰だ?
インディアンはいなくなった。
汚染は百倍に加速されてる。
終わらない閉店セール。
ラジオの間の停滞。
おでんの中の、沈黙。
廃墟は月がよく似合う。 ....
とりかごをね
夜にむかってかざしたら
まぬけな星がいくつかね
僕のかごに入ったよ
星は祈るように首をつって、空にぶら下がっていた。
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