毎日が同じ繰り返し
でもいい
周りに流されてばかり
でもいい

ぐるぐる
まわれ
ぐるぐるぐるぐる
まわれまわれ

だれもがあなたのようになれるわけじゃあない

だれよりも優しく
だれよりも美しい

 ....
大きく
小さく
響きつづける鐘の音

体の内側で
反射を繰り返す
わたしの音

体を震わせ
心を震わせ
空を震わせる

あなたの音と
永遠に奏でつづける
魂の和音
何かを得ることは 同時に
何かを失うことなのか

何かを失うことは 同時に
何かを得ることなのか

本当にそうなのか

命を無くすことで はじめて
自由を得ることはできるのか

 ....
「もう二度とこんな思いはしたくない」

 そう思うぐらいつらい出来事でも

「いつかそんなこともあったなあ」

 そう思える日が意外と近いことを

 僕は知っている

 それが ....
どこにでもあって
どこにもないもの

それは心だったり
それは時間だったり

どこにもないから
どこかに求めてる

それは夢だったり
それは愛だったり

悪夢のような現実と
 ....
ざあっ と花びらが揺れて散る音

いくつものいくつもの花びらが終わる

どうせ散るなら咲かなければよいものを

そう考えるのは愚かだが情緒的だ

桜が散りきる前に僕たちは別れましょう
 ....
みぞれがぴしゃぴしゃと眼鏡にはりついてくる

3月のそれは忘れてくれといわんばかりに

一刻もたたず跡すら残さないで消えた

植物も物思ことがあるとすれば

この気の早い桜はさぞか ....
割れたグラスを眺めていると
妙に親近感が沸いてきた

なんだかこいつは俺と似ている
そんな気分になってきた

試しに割れた欠片を拾い集めても
元の形に戻るはずもなかった

大切なピー ....
携帯電話が記憶している君との思い出が
時間とともにどうでもいいメールと一緒になって消えていく

今日もひとつ自動的に消えていく
明日もひとつ自動的に消えていく

そのうち全部消えてなくなっ ....
一人で
車を走らせてる
夕暮れ

どこまで
誰の所へ向かうのか
知らず

頭の隅で
虚無の気配を感じつつ
知らぬ顔

一人で
抱えたそれを運んでいる
一人で
そうら
新しい年が生まれたぞ
おぎゃあおぎゃあと泣いている

生まれたての年は少々荒っぽい
その鼻息で吹き飛ばされないように気をつけな

さてと
おいらはもう休むことにするよ
次はこ ....
彼の耳は大きすぎた
そのため藪に入る度に傷ついた

彼の耳は柔らかすぎた
そのためよくないがしろにされた

彼の耳はよく聞こえすぎた
そのため聞くべきでないことまで聞こえた

彼は耳 ....
春を見ずに死んでいく
捨てられた子犬は
どれほど悲しいものか

いや春を知らないということさえ
知らなければ
さほど悲しくはないのかもしれぬ

悲しいのはそれを見つめて
自分にそれを ....
こころにについて
厳しい言葉と
優しい言葉の
両方を兼ね備えたあなたに教えてほしい

憎しみにとりつかれ
愛することと
執着することの
違いさえわからないわたしに教えてほしい
 ....
科学的に考えて
涙は枯れたりしない

いくらふいてもまたあふれだす

例えるならば曼珠沙華の花を
いくら刈りとっても
また次の年になれば咲いている
そんな風に例えてみようか

 ....
きみはまだ泣いていますか
ぼくはもう泣いてないよ
ただ空っぽなだけだ

きみは変わりないですか
ぼくはずいぶん遠くまできたよ
寂寥の彼方まで行くんだ

届かない手紙はもう書かないけれど ....
人の顔がすべて己より愚鈍に見える日は
できるならすぐに帰宅して就寝すべし
寝酒にカップ酒を飲むもよし

人の顔がすべて己より愚鈍に見える日は
決してそのことを人に告げるべからず
自ら恥を晒 ....
まるであんぱんを分けあうように
二人はその心を互いに分けあった

まるで紅茶にいれた角砂糖のように
それぞれの心に溶けて一体となった

まるでエルドラドを目指す旅人のように
二人は二人で ....
世界は闇
闇の海原

目を凝らせ
さもなくば
感情の波に
さらわれる
激情の嵐に
翻弄される

願わくば
穏やかな
川の水面に
ただよう
木の葉のごと
走っているのです
よろめきながら

戦ってきたのです
血を流しながら

憎んでいるのです
憎まれているのです

疲れてしまったのです
そんな世界には

もう誰も憎みたくない
 ....
仕事の愚痴が溶け込んだビールは美味しくない

悪意という名前のトリュフは胃腸の調子を乱す

抑圧するためのジャケットは安いが肩が凝る

恋するスニーカーは空を飛べるがいつか消える

 ....
ふしあわせな物語は安直である

と仮定しよう

ふしあわせにも色々ある

けれど結局のところ

情動に大きな違いはないのだ

と仮定してみる

ならば

しあわせは ....
テレビで日本の貧困についてやっていた。
なんだか色々と大変らしいんだ。

でもそれってマラウィの人たちが聞いたらどう思うかなあ?

怒るかも?

笑うかも?

ある人は「もういつ死ん ....
はっきりするな
頭よ覚醒するな
パルスよ走るな

封印するんじゃない
忘却するんじゃない
隠匿するんだ
確信犯として

みんなが知っている
一番ばれない嘘のつきかた
それは嘘 ....
世の中の99.99%は
勘違いで構成されている

だからあまり考えすぎないで

残った0.01%ほどだけ
真実が含まれているのです

それを見つけるのは不幸なことでしょう

世 ....
すべてを忘れて
なにも気にすることなどなくて

ただこの体ひとつで
なにも身につけるものもなくて

過去も未来もなくて
そうして向きあって話したい

そのときはじめて
ぼくたち ....
お掃除しましょう

窓を開けて空気を入れ替えて
布団は干して洗濯機を回しましょう

テーブルをふいて掃除機をかけて
洗いあがったシーツを干しましょう

ゴミを捨てましょう

思 ....
いつしか
気がつけば仮面を被っていた
ずっとだ

今となっては
肉に食い込んで一体化して
はがすこともできない

仮面と書けば
異物感は否めないけれど
僕が造りだした僕の一部だ ....
喜びすぎない
悲しみすぎない
動きすぎない
止まりすぎない

それが僕の生き方

過ぎ去ってゆくものを
見ている

僕は観察者だ
予定のない週末には雨が降らない
世の中では始終血の雨が降っている
どしゃどしゃと

希望のない終末では涙も流せない
君の中では終始あの日が繰り返される
かたかたかたと

予定のない週末 ....
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タイトル カテゴリ Point 日付
まわれまわれ携帯写真+ ...007/8/12 23:39
カンパネラ携帯写真+ ...007/8/7 1:50
明日のために自由詩1*07/5/10 9:49
冷静すぎる自分がうらめしい日自由詩2*07/5/9 15:40
逆説の詩自由詩1*07/5/8 15:44
サヨナラザクラ自由詩0*07/4/14 20:09
はれときどきみぞれ自由詩2*07/3/20 18:26
欠陥品の涙自由詩5*07/3/19 1:17
21世紀的恋愛事情自由詩1*07/3/12 1:05
ハイウェイ携帯写真+ ...1*07/3/12 0:52
1年のサイクル自由詩0*07/3/6 15:22
自由詩1*07/3/6 13:57
暗がり自由詩2*07/3/1 9:15
こころについて自由詩0*07/2/26 18:46
枯れるもの自由詩2*07/2/23 17:46
拝啓自由詩2+*07/2/23 17:29
人の顔がすべて己より愚鈍に見える日は自由詩2*07/2/22 17:36
あぶく自由詩4*07/2/22 9:41
心理描写[group]自由詩3*07/2/15 10:51
敵意はもういい自由詩5*07/2/9 14:56
漱石ではないけれど自由詩007/1/30 14:15
しあわせ論自由詩1*07/1/29 13:42
貧困未詩・独白007/1/29 11:05
口から虚自由詩2*07/1/23 16:00
純現実自由詩1*07/1/23 10:40
「もう一度、はじめてみよう」自由詩007/1/22 16:56
家事のすゝめ自由詩1*07/1/19 21:23
仮面自由詩2*07/1/19 14:56
観察者自由詩0*07/1/17 23:19
エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ自由詩4*07/1/12 16:56

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