硬直してゆく現実
孤立した魂の群れが虚しく彷徨う世界
それでも確かなものを求めて
それでも変わらないものを探して
流れてゆく風景の中を
走り続けてゆく
そうさ
なにかを掴んだと思って ....
この世界の片隅で
いつ訪れるか分からない
新しい夜明けを待っている
壊してほしい
汚してほしい
砕いてほしい
それで
変わるなら
変われるなら
それでも構わないと
そう思った
ど ....
目覚めはいつも緩慢で
やわらかな鉛みたいな
身体に一つひとつ
いい聞かせるみたいに
六月の晴天は煤けた倦怠
諦めたように起きあがって
意味もなく窓の隙間から
....
私に底知れぬほどの悪意を持ちながら
同時に私に対する執着を捨てさることは出来ないままに
ことあるごとに私の前に現れて
私の人生に干渉することをやめようとはしない
私はもう二度と ....
夜明け前に
起き上がった俺は
残骸を見る
無邪気に笑う笑顔の影
闇が消える刹那の
野望は崩れて
やがて殺人的な光が
俺を打ちのめすだろう
金色の光の一筋が
俺の身体を貫くだろう
....
コノセカイハ
ワタシヲトリマイテ
シズカニ
シズカニ
コウカシテユク
トメドナク
ナミダガデテ
トマラナイ
セツナク
ソラトツナガッタ
イトオシク
ミズトツ ....
窓の外に
果てしなく広がる
夜の世界に溢れている
神秘的な月の青い光
それは
窓辺に座ったまま
頬杖をついている
私のちっぽけな精神に
....
きたないことが見えてしまうのは
なにも君だけじゃないんだぜ
この世界なんてきたないことだらけ
でも
その世界の中で汚れないでいようと思いつづけるのが
強さで
その世 ....
いろんなことがあったね
君が二度と目覚めなくなるまでに
最初に聴いたのは「十七歳の地図」だった
レコードに針を落としたとき
魂の叫びが僕を打ちのめした
鳥肌が立って背筋がゾクゾクし ....
たこ焼きは天才だ
たい焼きは爆発だ
お好み焼きは鉄鎚だ
焼きそばはハレルヤ
鉄板は格闘する
だしとメリケン粉の応酬
青海苔の葛藤
キャベツの ....
ええか、今日は特別にワシの店のお好み焼きのレシピを直伝したるから、みんなメモを取るように。
まずはメリケン粉やけどな、これは薄力粉やないとあかん。中力粉やか使うたら最悪やな、外はガチガチで中がモ ....
1ベイダー卿の苦悩
ベイダー卿は今日も一人虚しく痛む頭を抱えて考え込んでいる。ルキノ・ビスコンディとは私の名前ではないはずだが、私の名前のような気がするのはなぜだろう。今日は日が悪いようだ ....
夜を少しだけ手にとって
眺めてみると
それはざらざらした
細かな粒子から成り立っている
鋭い紅色のとげとげした宝石の粒の様だ
それはいつの間にか
僕の身体に浸透して ....
火星人の観念攻撃をかわしながら
カレーうどん振興会が差し向けた
カレー怪人カレーコロッケ男と戦うぞ
ゼブラマン
それ行けゼブラマン
四国の正義と愛を守るぞ
愛の戦士 ....
精神が沈んでゆく
精神が強張ってゆく
精神が萎んでゆく
精神が歪んでく
精神が汚れてゆく
精神が老いてゆく
精神が褪せてく
精神が荒んでく
....
黎明の胎動に
心を打ち震わせながら
真っ暗な闇に向かい合う
やがて訪れる日の出を前に
不安も焦燥も苦悩も
かなぐり捨てた
明らかな理想は砕け散り
清らかな思想は退廃に飲み込まれて
その ....
この国ではシステムが再構築されていくたびに
それは人間らしさを失ってゆく
それは僕らのためのものであるはずなのに
僕らを切り捨てて一人歩きしてゆく
社会は生きにくく暮らしにくく変わってゆく
....
荒れ狂う雪の中
真冬の夜明けに
君が記した拙い地図
大切にしまっておいた
その拙い地図の上に
僕は桃色のクレヨンで
希望の印をつけた
そこは
世界の中心で
そこには
悲しみも
痛 ....
翼は折れている
そんなことは最初から
分かっている
飛べないことも
知っている
でも
目の前に広がる闇を
飛び越えたい
目の前の絶望を
乗り越えたい
目の前の壁 ....
街を歩いていても
雑誌を眺めていても
ニュースを聞いても
誰かと話をしていても
バスに乗っていても
食事をしていても
コマーシャルを見ていても
買い物をしてい ....
目が覚めた
まるで機械仕掛け
無機的な朝食
拭い去ることの出来ない憂鬱
プラスティックみたいな表情
誰かの
君の
そして
きっと僕の
僕はいったい ....
空
空
空
風 風
風 風
華 華 華
華 華
雲 雲 雲
拙い流れ
流れ
弱い流れ
誰もが
気づかない
水 水 水
....
頭を振りながら
そんなのはちがうと
胸の中で呟いて
もう一度
自分の目の前の世界に
焦点を合わせる
強くなりたい
強くなれ
現実に打ちのめされても
....
月の力をかりて
空の中ほどまで昇った時
精神の中の狼が吠え
その轟きが
私の身体の外へと放たれた時
夜は完結する
君は何故
涙を流れるかを知ろう ....
君の肩が弧を描く
君の肩が弧を描く
君の孤独を綾どるように
拙く
淡々と
おぼろげな輪郭が
浮かび上がる
その姿は
どこか滑稽で
どこか悲しい
....
窓辺に座って
夜の雨を見つめていた
一人の部屋から
もう一人の自分が激しく叫ぶ
騙されるな、邪魔させるな、強くなれ
何処にも帰る場所はない
何処にも ....
今日のアサ
ボクは
コドクを食べて
ヒトリを飲んだ
ブラウン管に映る
キョウキを目にしながら
ムカンドウに
ムジカクに
ムヒョウジョウに
コドクを食べた
酷くクウキョな
時間が過 ....
遠くで雷鳴の音
携帯電話の非通知記録
夜来の雨
不確かな不穏
不安な予感に促されて
滞る思考
刹那の絶望
刹那の希望
そして
....
希望を持って生きてゆくことは
大切なことだけど
すべてがいつもうまくいくわけじゃなくて
何もかも無意味に思えてしまうときが
僕にだってあるのさ
だからほんのすこしだけ
....
タバコに火をつけて
この世界の片隅の
哀愁ってやつを感じながら
春の風に吹かれている
自分に自惚れている瞬間
こんなときには
こんな自分でも
物語の主人公にな ....
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