水槽の上の毬藻は呼吸をしていない
濁った水の中でいつの間にか死んでいた

冷蔵の中の秋刀魚は泳いでいない
ビニール袋の中で腐敗していた

布団の下の畳は弾力がない
柔らかさの中で時間を刻 ....
君の名残りを探す旅は未だ終わらず
少しだけでも近づきたいけど
逃げ水の様に遠くへ

風の便りで君が死んだことを知った
彼氏でもないけど涙が出た
決して弱いことじゃない
だけど、一言は欲し ....
冷たい指先をカキ氷機に入れて
右にグルグルと回せば
緩やかに零れる君の一片

卵に君の好きなマヨネーズを混ぜて
一つの塊になるけど
僕はそれが嫌いで卵は卵のままで
混ざることが嫌いな訳じ ....
私の声は熱いシャワーの音に消えた
ドアに挟まった指が痛みを帯びて
携帯電話は独りで震えている

水槽の金魚はプカプカと浮いている
何かが始まり、何かが終わる

子供達の声が彩りの中に消え ....
君のキスは生ゴミの味がした
それでも僕はその味が好きになり
何度も舌を絡めては吐き出して、吐き出した
求めるのは自己快楽

カラメル指は解けない力で
僕の右手を奪って見せた
 ....
裏切りの表は優しさに満ちて
別れの言葉一つを並べて

彼女は泣いていた
理由はわからない
彼も泣いていた
理由はわからない

瞳の中から零れた雫
そっと手のひらの上に乗 ....
僕と君で作り続けた物語が終わりを告げた

二人で同じ分だけ進めた歩幅
少し早いとか、遅いとか
言い合えることもなくなり
残され距離を見ているだけ

誰もいない海岸に波が押し寄せる
この ....
穏やかな陽射しが窓を通り抜けて
空の写真立てを輝かせている

少し前の流行の曲が何処からから流れて
行き交う人々の足音が混ざり合い
触れた肩の痛みに声を上げずに
僕は明日に走り出す

 ....
電子の中で君を探る
指先に電気信号が走る
チクリ
少し痛みが走る
君の温もりに触れたのかな
少しでもポジティブに考えなければ
君の事を探すことが出来ない

巡る言葉は数に表せないほど
 ....
妹を抱いた
兄妹同士だったが
気にしなかった
妹は嫌がった
僕も嫌だった
だけど
求めていた
別に妹で満たそう

思っていた訳ではない
言い訳にしか聞こえない
妹は痛いと泣いた ....
向かいの女性が視線を外した

僕は流れる景色を見ていただけ

自意識過剰
君に合鍵を返しに行くとき

君から合鍵を返されたとき
世界や時間は、僕たちに優しくなかった。











 ....
何も感じずに日々が流れていく
音も無く
感触も無く

十時十分の腕時計の意味を知らない
通販番組の悲しい電話が響く

教室の中で私がいないことが当たり前になっている
最初は友達は心配し ....
紡いだ言葉の最後は誰も知らない
読み終わった書籍は本棚に収まり
二度と触れることも無く色褪せる

風船に願掛けした思い出の四季
春色の風景だけが夏空に浮かび
心地よい秋風に指先は冬の寒さ
 ....
人は{ルビ絆=ひと}を求めているのかもしれない

例えば

ミクシィをやっている人は知らない誰かと絆を求めている
同じ趣味とか
友達同士とか
オフ会とか
そんな風に自分と繋がりを求めて ....
その友人は小学生の頃(小学5年生)に好きになった人がいた。
ただ、当時は好きとかは思っていなかったらしい、
小学生が異性の事を意識することもなかった。
目の前の現実に溶け込む日々が限界だっ ....
鳴らない電話を握り締めて
思い耽る心は彷徨う
創造の世界の中でも僕は不自由

光の欠けた電球を見つめる
淡い希望ならば抱かない方が至福

思い出さない幸せ
忘れた時の悲しさ
半分ずつ ....
鏡に映る自分自身を眺める
これは誰の姿なのだろうか?

温もりを忘れた両手を伸ばしても
伝う感情が分らないまま

君の声が聴きたい
美化されていく思い出には
すでに言葉は消えていた
 ....
二人の距離を繋ぐのは
考えてみても何も思いつかないけど
僕らは近くにいることは確か
手を伸ばせば触れるほどに

一つのマフラーを分かち合った日々
今更に思い返すのはなぜだろう
君がいなく ....
「誰かの為じゃなくあなたのために」
この言葉を僕は理解できない。
本当の涙の意味を教えて
嬉しいときに泣くのが本当の涙?
悲しいときに泣くのが本当の涙?

僕は無限の言葉を捜しても
何も言えずに微笑んだ
真面目に答えてなんて
意地悪なことを言う

 ....
君の声が聞こえない
寒空の風の歌が響く

烏の鳴き声共に子供達はいなくなり
残されたのは、僕と忘れた人形だけ

取り残された現実は闇に沈む

暖かな光が灯る家々に僕は嫉妬したり
砂で ....
さよならの調べが響く
雨音と重なるメロディー
過ぎ行く背中を追いかける

雨を含んだ靴は重たく
今までの罪の重さを似て
僕は自然と足を止めていた

季節外れの雨は冷たく
呟く言葉はか ....
君との最後にしては満足できたのだろうか
今までの経験に比べたら上手に出来たのだろうか

君の呼吸は少しずつ深く遅くなっていく
微弱な鼓動だけが僕の手を伝い届く

「ありがとう」と唇が微かに ....
空に浮かぶ雲の最後を僕は知らない
誰かに聞いても答えは殺伐としていた
僕の求めている信号に気づいて欲しい
この空に飛び降りたい

何を求めて宙を飛ぶ鳥に憧れを抱き
「自由になりたい」と呟き ....
 .... 誰かの助け声を無視するようになったのはいつだろう
その理由を自分自身に問い質しても出てくる答えは
自分のことで精一杯だから仕方ない

高い砂の城の頂に向かう人々
上に行く程に壊れやすくて
 ....
同じ教室で隣同士だけれども交わす言葉もなく
過ぎ行く季節を外の桜で計っていた
悲しげなチャイムが今日の終わりを告げる

真剣な運動部の声が響いている
その中に君の声が混ざっているが  ....
最後に交わした言葉を思い出せない程に
時間は過ぎていた
君の面影は美化されていて
本当の姿がどこにも無い

移り変わる季節の中で
落としていくものと拾うもの
どちらが多いのだ ....
海月(335)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
 、 。文書グループ06/9/9
シリーズ文書グループ06/9/4
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