夜汽車で行こうか
わたしを捨てに
ジャズとわたしと 手を繋ぎ
星はヒトに奪われた
標本箱の琥珀にすらなれなくて
きみの血は眠り続けることだろう
夢はわたしに奪われた
心を燃やした ....
五月のある日、僕らの戦争
一千年の孤独は終わった
僕らは幻灯機に映し出された
街灯に群がる虫、
晴れた夜の星、
引きちぎれた空の染み
僕らのテリトリー
心の奥底で光ってる、
散 ....
箱庭には僕らだけ、
それから息をするけものたち
いちばん優しかったのは柔らかい雨
幾度と無く願ったっけな、
息絶えるのは美しいイマジネーション
生まれ変われた世界のなかで、
ひたす ....
その世界では、
雨のように雪のように
隕石が降り積もる季節が過ぎ
スーパーノヴァ、
拒絶された星が断絶されたこの星に
人、月に祈りを
人、星に願いを
きっと届かない
漠然と知りなが ....
(嗚咽とともに吐き出される骨
まだ形を留めていたかった)
少年は自分の領域を侵された
(陶酔のなかに作られた少年の世界
そのすべては輝いていた)
少年は自分の領域を侵さ ....
正そうか
絶望だとも思ったあの感情の中に
糺そうか
舌鋒だとも捉えたあの感情の中に
ただ そうか
切望だとも感じたあの感情の中の
虚言で湛えた虚像を断ち切り
質して
....
三日月を食べた夜は
騒騒と 潮騒が耳鳴りのようで
蹲る僕を灰色の目が見ていた
薄暗い闇の中で浅い海を畏れていた
三日月を呑み込んだまま
灯台の灯りを見続けていたけど
胃の中で、光が ....
褪めて重力を剥がされて
こびり付いた窒息、夢中で酸素に這いつくばる
壁伝いに睡り、救いを求めてる
内包する依存、幸せを慈しむ
夢から醒めて現実に取り残されて
ふて ....
巨大なこころの隅っこで
きみは正しく泣いていた
そしてまた粟立つ夢を見た
固体のこころを掴んでいた
僕は疚しく吐いていた
僕はまた泡になる夢を見た
模型のこころを造っていた ....
わたしは存生するが故に
眼を側める
80デシベルの空の為に
耳を欹てる
ノスタルジックな夕焼けがこんなにも扇情的なのに
しかしわたしはやけに無情である。
馥郁たるこの地に眠 ....
0.16sec.