おとうさんが両替機から吐き出させた100円玉を
両手いっぱいにかき集めて

UFOキャッチャーをした
飛行機を撃ち落すゲームをした
ルールがよく分からなくて
あっと言う間に死んでしまったり ....
櫂と 水底
触れ合う 音
奏でる 二人
進んだ先で待っている から
大きな水底は待っている から
    橙色の町並み

あの時僕は若かった
どんな赤子よりも
姿形無く

    木製の電柱

それでも生きていた
誰かの点と 誰かの点の
間を結んだ線のように

    街頭 ....
遠い旅路
ゲル状の未来が磔にされた壁を伝って歩く

崖の下でショッキングピンクのシルエットが腰を振っている

目印程度のグレーゾーンが
If you canと囁いている

投げやりにな ....
朝焼けが綺麗だな とか
夕焼けが凄いねえ とか

とか

すきまに見える緑色の空を見て
すきまに見える緑色の空を見て
すきまに見える緑色の空を見て
茜 朱 橙 赤 紅
すきまに見える ....
俺達ゴキブリ サバイバー
薄汚れた廊下の隙間から作戦を開始せよ
テレビの裏の埃の中から状況を把握せよ
洗面所の奥の石鹸の下から行動を報告せよ
俺達ゴキブリ タフガイ


怖いのはいつだっ ....
法廷は欠伸をした



誰かの祈りが
神様とやらを本気にさせて幾年


似たような顔をした善者が蔓延り
見えない所で殺し殺される夜が来る

朝はこの上なく赤色で
ボケ老人が懐古 ....
あおくあおく青く
ひろがるそらのひとすじ

やまないせみのひと鳴き

ころがるみらいを死骸にみて

それもこれも夏


おわりのゆめのくらがり

ちいさな苦痛にいだかれている
生まれた時から蛍光灯は明滅を続け
息吹の動きを受けずに四隅の埃は

存在しない思い

廊下の奥の黒電話


硝子戸を乱雑に引き押ししては
夕暮れの色の中に灰褐色のラッパが響き

 ....
砂場から去る幼子の手が
八分前の夕暮れを受け止めた

誰かが握るための光を
ぎゅっと

繋がってることを教えてる

   かえろう

僕の掌を 握ってくれる誰かのところへ
北風は
私の心許ない眼から
コートを剥ぎ取ったのだ

路傍に横たわる浮浪者と
それを蔑む男と
それらを流し見る人々と
それらを見詰める私の

すべてが ほんとうに
まっしろで  ....
黒い爪
赤い眼
白い肌の一片

青い髪
清い四肢
穢れた首の血の色


一番に包まれた液体を母胎とし
二番に堕とされた金属を媒介とし


三番に触れた皺だらけの掌を
そっと ....
誰かの隣で
こうもりがとんでいる
アスファルトの塔の向こうで
みどり色の空がわらってる

子供達の声が
消えていく公園で
ブランコが何かを掴み損ねておどってる

砂場の奥から
早く ....
人間誰しも
終わる時は真っ黒なのだ
夏の夜の蝉の声
路地裏の囚人

純白を保ち続けていると思っているあの女

給湯室の奥の茶渋
洗面所の縁の隙間


白い雪が降っている
などと ....
いざになれない虫達と
昼間から逃げよう

明るくない世界も悪くはないって
誰かが言ってた俺の正論

照明を落として
暗い方に羽ばたけば

泣きじゃくる子供の傍で哂う君を見つける

 ....
久野本 暁(45)
タイトル カテゴリ Point 日付
ゲームセンター今昔自由詩206/2/21 15:46
ゆったり自由詩206/2/19 22:02
オレンジホーム[group]自由詩406/2/19 21:45
Show-Lie自由詩106/2/18 21:30
ろくしょう[group]自由詩2*06/2/17 19:23
タイトルをつけてください自由詩3*06/2/17 19:19
平和平自由詩206/2/16 19:19
コバルト[group]自由詩306/2/13 8:38
セピア・フィルター[group]自由詩2*06/2/12 9:24
ハンド自由詩0*06/2/11 3:29
ブレス[group]自由詩4*06/2/7 20:31
フルカラーレディ[group]自由詩1*06/2/6 18:15
シックスタイムオクロック自由詩3*06/2/2 15:31
カラー[group]自由詩106/1/25 22:00
アトラクション自由詩1+*06/1/18 5:25

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