初夏の風がとおりぬける
昼下がりの空を見上げると
あの日々の
香りがした
『帰れない』
をおぼえても
『帰りたい』
と願うの
お ....
落ちてきた雨粒が
ゆっくり夕暮れとまざりあう
窓越しに見える
はちみつの海に沈んでしまったような
コハク色のいつもの景色
どれもがみんな
だれも ....
わたしはいつもからっぽだから
へやでしよう
しょうがやきと
キウイのサラダと
ビールのあとで
ねむくなるまえに
へやでしよう
ねむくなったら
....
大人の
夢の
世界で
育つ
あの
未来の
かけらを
すくいあげて
つなげる
怖い?
怖い…
だれもがみんな
孤独で
....
呼吸をしていない。
私は
あなたの姿が見えないときに
きっと
重たく思われることも
煙たく思われることも
すべて承知のうえで
....
もし
海の中でも
ずっと呼吸できるっていうなら
どこかの澄んだ海の上に
大の字で寝そべって
そして
そのまま
澄んだ底に沈んで
....
ワインレッドのテーブルクロスも
柚子色のお気に入りのリキュールも
ブルーに光るライトも
ブルーに光る時計も
白いCDタワーも
白い本棚も
水色のカーテンも
....
しるしがほしいだけ
朝
少しねぼうをしてしまったとか
仕事中
さとうさんと野球の話に熱中してしまったとか
帰り道
突然の夕立にあって雨宿りをし ....
遊ぼう?
ふわふわのなかで
もっと。もっと。
守れなくなる日まで
離れないで。
私はずっと
みせてあげるよ。
癒してあげる。
今日はかぼちゃのス ....
駅員さんの制服が
ころもがえをして半袖になっていた
八百屋さんの店先には
すいかもならぶようになった
パレットいっぱいの藍色に
オレンジ色の絵の具を流し込んだよう ....
さーーーーー
うぉーん
ごとっごとん
ごとっごとん
ごとっごとん
ばんっ
ごとっごとん
ごとっごとん
ごとっごとん
きゅーん
ごとっごとん
....
紅茶はいつもレモンティーと決まっていた
口にしたときに広がるさわやかな香りと
甘く喉を落ちていく感触は
たまらなく最高だ
バランスが大切だと思う
融合と調和は違う ....
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