夢屑になるように
はじけ飛ぶ泡のように
淡く思いを膨らませる
するとはじける赤い実が
まるで海の夕日
沈む太陽の背中に
浮かぶ満月のような心
泳ぐように流され ....
大人になろうとしている
きみの胸は
将来への夢と期待と
あと、少しの
成長ホルモンを詰め込んで
どきどきする僕を惹きつける
眩しいくらいの光で
誘惑している
....
時間が経てば鮮明に忘れていく。忘れたくない綿声は、どんな温度だったろう。睫毛に乗った真雪が涙に変わるまで、どのくらいの優しさが必要なのだろう。そこにある、音のずれ。柔らかな音が、赤い針に変わって胸を ....
去年のチョコレートが胸を焼いている
もやもや熱くて、少し痛くて
あのチョコレートは
僕の体のどの部分になったのだろう
そこを探して、触れてみる
36.4度の温もりを感 ....
生命 せいめい 命
にんげん ミジンコ ライオン
柊 青い木 路上の石
青い雲 空の色 飛ぶ小鳥
赤い血液 死んだミジンコ 明日への光
優しい光 希望の架け橋 僕の声
あなたの綿声 あなた ....
カツンカツンと
ちょーくの走る音
途切れる記憶、とおのく意識
空白
カタカタと
鉛筆を片つける隣の音
横線だけのノートに
ため息ひとつ
春風に
ぴょこん、ぴょこん
と
見えちゃってる
値段のついた
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さむわん いず すたーびんぐ
誰か、知らない人が飢えている
さむわん わんつ とぅ りびんぐ
誰か、知らない人が生きたいと願っている
あい りぶ いん ざ わーるど
僕はそんな世 ....
初めて覚えた恋の匂いは
あなたの部屋の香りでした
きっと
あの、ラックの上の
甘いピンクの液体は
恋の原液なんだと思ってた
そう
きみと僕だけ ....
ボンヤリしているくせに
強烈な虚脱感がとまらない
世界が勝手に動くから
動いていたのは自分なんだって気づかない
足の指先の感覚はもうなくて
体は痛みに鈍くなって
で ....
そういえば
日曜日には、夕暮れまで
秘密基地を作って遊んでた
いつからか、
映画を借りて、夜更けまで
そんな日曜日を過ごしてた
良いとか悪いとかじゃなくて
ただなつかしい
....
希望
それはひかり
あつい雲から零れる、ヒトスジのこと
あるいは、風
しめった両目から水分をさらってくれる、優しさのこと
時には温もり
古くは母がくれた、肌色の安らぎの ....
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