出会わなければ良かったのに
毎度の鬱陶しい挨拶
飽きない造り笑顔
馴れ馴れしい言葉
今ここまで来てしまった
疑心暗鬼 人間不信
解りはしない
繋がりあえない
全ては闇の中に在り
出会 ....
あなたに出会えて良かった
「初めまして」というのが恐くて
「こんにちわ」というのが緊張して
「お久しぶり」というのが嬉しくて
今ここまで来ましたよね
互いに口に出さなくても
解り合える 
 ....
指先を入れてみたらわかった
もう終わりなのだと
ぬるいけだるいこの温度
これから更に下がる温度
もう終わりましょう
水となって気体となって
後に残るものなどない
もう終わるのですね
熱 ....
あの娘が
大切そうに抱えている
あの箱

落とさぬようにそっと
傷つかぬようにそっと

そしてあの娘は
ふとした瞬間
憂いを帯びた瞳をする

水面下を覗き込むように
しとやかな ....
力になってあげたい
そう思うのはお節介でしょうか
しかしアナタを哀れむキモチは
変わらないのです

耳はあるのですか
そう思うのは冷酷でしょうか
しかしアナタはワタシのコトバなど
無意 ....
みんなが「同じ」だなんて言うけれど
よくよく見てみて
ポプラも楓も ひとつひとつが違っている
その一枚一枚 違った葉を持っている

それぞれの生き方で
それぞれの葉脈の走らせ
それぞ ....
今夜も又{ルビ電飾=ネオン}に群がる 虫 虫 虫 

明ける空をただ待つのみ

雌と雄が戯れるばかり

空虚な時を埋め尽くすため

今朝も又{ルビ密室=ネドコ}に羽休める 虫 虫 虫  ....
眩暈がするなら 両の眼を潰してしまえ

いっそ楽になりたいのならば

頭痛がするなら 叩き割ってしまえ

いっそ苦しくなってしまおう

臓腑器官神経を 解き放っては如何

いっそ全 ....
くだらない「愛の言葉」なんて要らない
アタシには必要ないから
つまらない「恋の魔法」なんて要らない
アタシには必要ないから
いい加減に気付いたら?
とっくに目は醒めてるのよ
盲目症状なんて ....
狂気満ちたり
深き闇の奥底
血の花馨る
怪哭くはこの街
死の臭い常に
闇の風吹く
深緑 {ルビ紅=くれなゐ}に染まりて 
泣いて助けを請う 口は無し 
助けを求め彷徨う 足すら無し
ただ静かに燃えゆく様を 
焦茶 {ルビ煙=けぶり}と溶け合ひ
ごうごうと烈火は 其の叫び
 ....
今スグ楽にして
今すぐに
赤い地獄から逃げ出したい
いっそ逃げ出してしまえば
それがシアワセ
喘ぎ声は前奏曲
叫び声は協奏曲
耳を目を躯を貫く
今スグ壊して
今すぐに
ココハ永久ナ ....
塵芥の如く 見事で 潔く

大輪の如く 華やぎ 薫る

短くも儚き 命の花 燃え

美しき花弁 見事に 散る

この世無常 嘆くは 自身

地獄巡りし 三度と 苦き

生ま ....
何でも言っていいよなんて嘘
何か言ってみてってのも無意味
全てを受け入れられるわけなんてない
だから少しだけでも笑ったら
だから少しだけでも泣けたら
雨のち晴れだなんて思っていいかもね
野分荒野を渡りて
悪しきもの全て散らす
灰の空脆くもありき
頬撫でる風冷たし
朽ち葉舞い踊る
秋の夕暮れ
山茶の葉より零れ落つる間
幾千の魂に巡りて別れしか
幾万の彩に染まりてにおひしか
霞だちたる今朝
儚くなりにける朝露は
その大きな手が 
わたしを包んでくれる(まるで鳳の羽のごとく)
その優しい瞳が
わたしを見守ってくれる(まるで凪の樹のごとく)
こんなわたしを
愛してくれる貴方に
精一杯のお返し
「お帰 ....
月満つる時  狂おしく香り
蜉蝣の如し  儚き刻を生きる
蒼い耀こそ  出会えた証
東風そよぐ 宵の空の下に
雲隠れにし 天の月影ありて
頸傾けや 落つる雫こそ
永久の別れを 告げしものか ....
天風澪(18)
タイトル カテゴリ Point 日付
自由詩003/11/4 0:28
自由詩103/11/4 0:23
湯水自由詩103/11/4 0:15
禁断の箱自由詩003/10/31 22:29
蓮と梔子自由詩103/10/31 0:23
世界自由詩003/10/31 0:14
夜恋蟲自由詩003/10/23 0:24
惨躯自由詩203/10/19 16:30
恋破自由詩003/10/16 2:36
鬼屍楼自由詩003/10/16 2:02
大火自由詩003/10/12 18:10
永久地獄[group]自由詩203/10/11 0:49
輪廻自由詩103/9/30 11:29
通り雨自由詩103/9/30 11:18
小さい秋自由詩203/9/27 23:48
朝露自由詩003/8/19 23:50
留鞠來自由詩003/8/16 23:11
月下美人[group]自由詩203/8/14 11:49

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