いくつかの記憶をつくりました
ありんこが 角砂糖にむらがる姿を
思い出せなくなるくらい
東京に染まって

人を傷つけたり
いろいろ。

正直な話をしよう
自分さえ、幸せならそれでよか ....
きみのゆく先が
天国であるならば

天国なんて 消えちゃえばいいのにって

そんなことを思うよ


そうしたら
きみは途方に暮れて
もどってきてはくれないだろうか


きみが ....
青でつながってる
どこにいるかも解らぬあなたへ

ひさしぶり だね
わたしもしばらくここへ来ていなかったし
あなたももしかしてきっと ここへはもう来ていないのかな
だからいえる
「ひさし ....
 
暮らしてゆくことの総体について


暮らしてゆくことは
時計が一日を削ってゆくのと同じように
すり減らして
終わってゆくことなのかもしれない

けれど時計はひとまわりすると
 ....
わたしは詩のなかで
一本の木になることができる
地に根を張り
そこにい続けることができる
少女が来て
本を読んで
少女は帰ってゆく

わたしは詩のなかで
そらをとぶことができる
高 ....
?

こんな時間、もうすぐ四時で
おじいちゃん、起き始めちゃう時間だねなんて笑っていたら
いつのまにか、お父さんも早起きになっていて

そんな時間に私は
コンピュータの画面見て
少し落 ....
空がいつまでも陰り続けていたとしても
その向こう側には太陽があると
信じて
信じて
最後まで
信じて

少し意地悪なあなたのささやき声が
耳に纏わりついて離れない
あいしている
の ....
ぷっ・・・・
無償の愛、だなんてことば
今時ぬか床にも入ってないよ
ひっさしぶりに聞いて
笑ってしまった


あたしはエントリーシートに
「ありがとう」と言われることにやりがいを感じま ....
 
テレビの上に並んだ二つの観葉植物のヴァランスが悪い

テレビが斜めになってるみたい
 黒い画面に映るあたしも斜め
  のっかっている台も斜め
   フローリングの床も斜めだし
    ....
あはははははは
と、とりあえず大笑いしてみせる
悲しみはすべて
お酒で流してしまえばいいから
ここではあたしは笑おうと
寒ブリのお刺身わさびをたっぷり
つんとする鼻を
笑顔で隠す

 ....
{引用=僕は死ねない}

自分のことも
未来のことも
何も分からないけれど

ただ漠然と
僕は死ねない

たとえば
母より先にゆく愚かさも
たとえば
大切な人より先にゆ ....
とりとめもない、セックスのはなし

セックスは、好きでもないけれど
たぶん、嫌いでもないのよね、と
彼女は昨日見た映画の感想でもいうような口ぶりで



?

あなたとセックスした ....
もっと幸せになりたいって
思うのはいつものことだけれど
実際幸せになるために
僕はなにをしているんだろう
幸せになれるためにしなきゃならないことなんて
ほんとうにあるのかな



  ....
愛し合いたいと思うことはあまりにも簡単で
それでも消えないのが憎しみや怒り
今も高いビルのうえから
誰かが飛び降りて死ぬのだろうか

自分で死ぬのは勇気がいることだと
誰もが口をそろえて言 ....
いつもより

深く煙草を吸い込んだ途端に

君を思い出す

細かい雨と灰が交じり合って

僕の目がかすむ

もう一度

君に抱かれたいだなんて

かなわぬ幻想

もう
 ....
「ぼくたちは
一言のことばを交わすたびに
一つずつ忘れていって
ゆうべ見た夢も
ゆうべ交わしたさいごの愛も
あなたを愛したということも
ひとつずつ
じわじわと忘れていって
忘れ ....
寂しさに身を任せて
誰かの肩にもたれるのはもうやめよう
頬に触れた肩のぬくもりは
いつかは褪めてしまうし
褪めてしまえば
残るのは寂しさだけだし

アルコールと煙草のけむりが
体内 ....
?

あなたの煙草に火をつけると
一瞬
ちらちらと
睫毛が揺れる

そんな
どこにでもある光景のために
この部屋での喫煙を許すのだ

もしこの部屋にお香立さえなかったら
きっと ....
 ?
  
あたしは砂漠で
来たものはいつも
喉が渇いたと云って
外に出て行ってしまう

あたしは砂漠で
流した涙はすぐに
跡形も無く消える

あたしは砂漠で
あたしは砂漠 ....
いつか見た
山沿いのとうめいな川の水の
流れていくのと同じように
わたしも行けたらいいのに


寒い土地に生まれた
なのにこんなに寒がりなわたしは           
もうどうしてい ....
1.

ずっと昔の話だけど
 
 ずっと昔、といっても2年という時間が流れただけなのだけれども
 その2年はあまりに遠く
 去っていってしまったので

ずっと昔の話だけど
よく鉄塔か ....
 
悪い夢を見て
(それは長くて怖い夢だった)
久しぶりに思い出したあの人を
いまさら心配なんかしている私は
よほどのお人好しか、もしくはバカだ


当時あの人は
私の通っていた高校 ....
僕は烏になりたい

と言って飛び立っていってしまった少年が
まだ帰ってこない
どうしたの
と、聞いても
答えはない

真っ黒な翼を手にして
そして
真っ白な心を
必死で隠した ....
明日降る雨を思い出せ
君はその浜辺で過去になる
象徴は象徴を生み
悲しみは虚空を呼ぶ


深い森をたどる
そこには何かがあるはずだ
木々はどこまでも伸び続いていて
上を見上げても
 ....
東京
憧れていた街
過ぎてゆく人たちと
消えない夜の明かり

言葉を殺しながら
信号が変わるまでに
どうにかしてこの横断歩道を
渡らなくてはいけない
あ、またひとり
大切な人とす ....
砦希(ユキ)(25)
タイトル カテゴリ Point 日付
いくつかの自由詩009/4/22 2:45
天国なんて消えちゃえばいい自由詩207/12/3 13:37
青でつながってる自由詩707/11/30 11:44
暮らしてゆくことは自由詩207/2/7 3:12
わたしは詩のなかで自由詩907/1/31 4:14
こんなに夜も更けているのに未詩・独白307/1/26 3:57
あなたのそらを自由詩107/1/25 1:46
無償の愛未詩・独白207/1/19 15:10
だからあたしは幸福の木を殺したの未詩・独白5*07/1/19 2:29
悲しみはすべて自由詩107/1/17 17:30
僕は死ねない自由詩3+07/1/16 3:47
とりとめもない、セックスのはなし自由詩807/1/14 2:28
しあわせのうた未詩・独白006/6/26 10:09
裸足自由詩306/6/16 2:10
自由詩106/6/9 15:41
忘却未詩・独白206/6/1 21:22
耳をすませば自由詩006/5/6 20:38
ドア未詩・独白206/4/24 2:56
あたしは砂漠で その向こう側には自由詩606/4/21 2:45
未詩 「 世界は少しずつ少しずつ磨り減って 」未詩・独白106/3/28 21:05
羽根のあった日未詩・独白106/3/26 23:18
長い夢のあとで未詩・独白006/3/25 20:09
カラス自由詩106/3/23 15:19
雨はいつもと同じように降りしきるから自由詩3*06/3/21 20:33
東京自由詩806/3/20 21:36

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