あのひとは花を売るのをやめて
いったいどこへいったのか
わたしがそこへ訪ねていけば
ガラス張りの木枠の中
古いミシンが1台切り

道路の上の毛皮のように
カラスに喰われて
何もない、わ ....
あなたは掃除用具入れの夢を見ましたか
階段の下にあって
窓が無い
私は車を押して砂浜の縁を進む夢を見ました
どちらにしろ救いはありません
ドアを閉めて
速やかにここから脱出せしめましょう
 ....
ああ、たまんない、二つの体・カラダ・身体峰一番上がったおっぱいのないよい身体は、線を武装させ、それは染めている若い肉夏色に汗をかかせ、それは、腹筋のもとでのくねくねしたものが、ああ、困難な筋肩の筋肉を .... 視界の端、ちらりとすぎるその奥、見えないはずの物が見える。鬼目の私、不可視の自分。歌声。たくさんのにんげんのうたごえ。今日も心のスクランブル交差点の中央、立ち止まると、横断歩道の白と黒を心の中でより分 .... わたしのクリスマスオーナメント
失われたクリスマスオーナメント
十二月の午後四時にあても無く探しまわる
青く沈む今日と
同じくやってくる終日
雪の足裏と
よく冷えた裏切りの構図
プルトッ ....
それが間違っているという自覚はあるのにそれが何であるのかはよく分からな
いまま物語は展開していく私が何であるかという事はこの際あまり関係ないあ
あ匂い私の記憶を呼び覚ますのはいつも匂いだいつでも音 ....
美しいものを見ると、心が悲しくなる。
また新しい朝が来る。
再生された、私の希望の朝の始まり。
目を閉じて思い浮かんだ歌を歌い続ける。
棘。蜜蜂。刺されて落ちる針。命。永遠の蛇。

向かい ....
足に棘が刺さりました。

死に棘が刺さりました。

極めてパーソナルな問題から事の発端は始まります。

自分しか分かりません。死か分かりません。

箱をもらいました。底のない箱をもらい ....
心が失敗して挫けそうになるほど、暑いその日あるいは、
静かな厳しい夏。
それにかかわらず時間が止まったか、このような一日。
私はまた置いていかれました。
あなたは知っていますか?
あなたは焼 ....
今日朝目を覚ましてどうしようもなくて私は笑うだろう一体なんで夢を見てい
るのかアングルは微妙に歪んでとは言え正常ってのは何を持ってそう判断され
るのかはついぞ分からないそう多分これはこれでいいのだ ....
ショッピングセンターによくある、店長に一言みたいなやつ、あれって読むと結構楽しい。まあ何を書かれても(批判でもバカくさい意見でも要望でも)とりあえず店長はあやまっておくってのが基本姿勢のようだ。
「 ....
夢から覚めた。
彼女が傍らで伸びをする。
彼女があくびをする。
彼女は悪い夢を見たという。
彼女は目覚めが悪いという。
でも夢は動作をする度にこぼれ落ち、
原形をとどめないあわい砂の城にな ....
後悔は赤いシロップの味
喉の舳先に引っかかってざらりと落ちた
落ちてしまえばいつも無感覚 無かったかのように
そこまでがリミット 
それ以上はありふれている

市の公会堂 暗い二階への階段 ....
もしあなたが箱に帰れば、そこには誰もいない。
立て付けの悪い扉は、また今日も軋んで、耳のどこか奥を刺激する。
熱く匂う空気で染められ、空気には動物の匂いが染みついて何とも言えない。
どこまでも湿 ....
暗い窓に反射した幽霊の正体は単なる労働安全衛生のポスターだ。
女が笑う白い歯を疎ましく思いながら私は超過勤務時間に突入する。
遅くなる帰りまで充分に私を働かせる。
既知のウサギが私に挨拶して傍ら ....
あなたはわたしを頼ってこの町にやってきた
わたしの住む遠いあの町へ

いつも追われてやってくる
悲しく破られた長いまどろみのあと
終わっているこの場所に
ふるえるよるべのないあなた

 ....
今日という日は伏せていく。
端末の強制終了と共に伏せていく。
呼ばれた今日が拒否される一日、
現実の危ういあしおとにふと惑わされる私のウサギ、ウサギ、ウサギ。

現実の、危うい跫音。あ・し・ ....
誰も知らない、枯れた岬の先にある
空の灰色、朽ち葉はゆるゆる風に流れて
腰まである草をかき分けつつ、私はその館にたどり着く
白いペンキはくすんで剥げ、ステンドグラスは割れている
日本人が西洋に ....
高らかに終わりを告げて、終わりに印をつけます。(何故なら、あなた)

そう。足は上げられます、中身は、今見せられて潤み始めます。

ひっくり返され、 あなたの裏側をを示して、今赤い割れ目を開拓 ....
かつて、そこにあった事が、言われます。



母の親のまだ母から、小さい家、乾いた川、ある村で、

子供の母からまたその伝聞の伝聞、過ぎた時間およびその源から聞きました。

村および町 ....
ぐるっと回って一回転

犬が飛び上がる

今日の朝のメールチェック

驚いて飛び上がる

SPAM合計三十四通

ああそうだ

気に入らない小学生は傘で殴ろう

自転車で一 ....
私の愛する匿名性、およびそれらの根元たる悪よ。

私はいつも何かから隠れたいと思い

なぜなら

最も気に入るべき私の影、私が知っている暗がりからの影の輝き

現在私が知り得ないことを ....
それによって夜明けはやって来る。

ほとんど愛おしいと言うべき郷愁の色を帯びた衝撃を伴って

今日もやって来る。三千世界の向こうから。

正しく傾いている背景、

快復したと思っていた ....
篠有里(23)
タイトル カテゴリ Point 日付
花売り自由詩5*06/4/11 18:32
refrain自由詩4*06/4/7 8:55
身体自由詩106/4/6 13:29
観察者(1)自由詩1*06/4/5 8:45
クリスマスオーナメント自由詩006/4/4 10:59
dreamscape(2)自由詩106/4/3 11:36
Tomorrow of the same rabbit(3)自由詩106/3/31 13:24
自由詩4*06/3/30 8:49
ファイアスターター自由詩1*06/3/29 12:28
dreamscape(1)自由詩0*06/3/29 8:26
玄関からはいると何かの匂いがした散文(批評 ...2*06/3/28 12:28
夢を語る行為自由詩106/3/28 8:50
Wandering自由詩106/3/27 18:26
「箱の中の猫」自由詩106/3/27 9:27
Tomorrow of the same rabbit(1)自由詩0*06/3/24 10:12
終わりの日自由詩206/3/23 9:41
Tomorrow of the same rabbit (2 ...自由詩1*06/3/22 10:50
岬の家自由詩206/3/21 9:36
グランドフィナーレ自由詩106/3/20 9:22
case of murder自由詩106/3/19 18:14
チャリンコドライブ自由詩3*06/3/19 18:02
愛されるべき私自由詩006/3/17 21:29
目覚め自由詩106/3/16 18:53

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