貴方と私、背中合わせで鏡合わせ
目に映る、貴方の瞳は虚像の光
もう吐息さえ聞き取れないほど遠く、
手を伸ばしても擦り抜けてしまう
鏡の中の貴方の{ルビ表情=かお}が視えないの
....
馨しい
あなた、の...
臓物
愛されないと知りつつも
無視できなかった愚かな私を
貴方は許してくれますか?
貴方と出逢ってしまった事、
後悔なんてしていません
決して
好きで、好 ....
愛していた
私は確かに、あなただけを
嗚呼
あなたは愛していた?
何かを
誰かを
世界を
あの人を
―――・・・私を
....
―――待ち人、来たらず。
人の想いが、永遠なら好いのに
あたしは今日も{ルビ同じ=おんなじ}ところで待ち惚け
きっと、
(あなたが)来てくれる
きっと、
....
何も要らない・・・
そうやって何も求めない振りをしながら
本当は総てを欲している
何時からだろう
喉が渇いて仕方が無い
どんなに飲んで ....
正しい空の色なんて誰が決めたの?
私は私の空が好き
誰にも気付いてもらえなくたって平気だよ
だって私は気付いてあげられる
もう始まっていたんだ
....
貴方が仕合わせだと私は不仕合わせなの
貴方が不仕合わせでも私は不仕合わせなの
如何したら貴方と二人で仕合わせに成れる
嗚呼そんな事
所詮無理なの無謀なの
分かっているわ
そ ....
若しかしたら全部嘘なんじゃないか
この痛みも何もかも
だって私が考えなければ今までと何も変わらない
きっと過去の出来事がフラッシュバックしているだけなんだ
それで勝手に痛みを感じた様な ....
貴方の為に綺麗に成りたいと願った
けれども願いは見事に崩され
見向きもされない無様な私、、、
如何して私は、貴方が好きなんだろう
出来る事なら画力が欲しかった。
出来る事なら文才が欲しかった。
出来る事なら伝才が欲しかった。
出来る事なら。
出来る事なら、
出来る、事、ナ、r . . .
....
五体満足
家族は誰一人欠ける事無く
嗚呼、何て仕合わせ。
それなのに何故、笑える顔が見付からない?
私は笑える筈
心の底から笑みを放てる筈
....
あたしのことは忘れても好い
代わりにあたしが覚えてる
あたしのことは忘れて好い
けれどあの人のことは覚えていて
どうか、どうか・・・
空には流れ星
きらきら ぴ ....
愛情より愛憎
憎しみが無ければ愛等生まれない
愛しているよ?
だから余計に壊したくなる
何時だって僕は、
如何して君を壊してあげようかと
其ればかりを考えている
ねぇ僕は、
....
何か変えられるかもしれないと、小さく祈る様な気持ち・・・
それは、きっと少女の賭けだったのだ
ほんの少しの、淡い、期待。
恋心にも似た それ は、消え入りそうなほど、ほのかな想い
夢を、見ていた・・・
貴方が好きだと聞かせてくれた形に髪を結おうとする夢
けれど幾度と無く結っても解けてしまって形に成らない
――つまり、そういう事
私が彼に愛される事は無いのだと ....
「 」
―――そう、少し、はにかんだ笑顔で話す貴方が愛おしい。
貴方は時々、あたしの前でもお父さんになる。
そんな裏表の視えない貴方だからこそ、あたしは好きでい ....
今この気持ちが嘘だとしたなら、あたしは一体、如何したら良い・・・?
あたしは誰かを想ってはいけない。
あの人に負担を掛けてしまう。
あたしの感情(なか)には沢山のバグがある。
好き ....
誰かあたしを麻酔薬で眠らせて下さい。
永遠に目覚めなくても良い様に。
誰か致死量の毒を盛って下さい。
もう誰の目にも触れなくて良くなる様に。
キョウチクトウ、キョウチクトウ ....
愛する貴方に殺されたい。
真冬の朝の空気は氷の様に冷たい
まるで肌に突き刺さる様
そのまま本当に突き刺して、
私を殺してくれたら良いのに
また今日も、目が覚めてしまった・・・
私は眠る時、いつだって神様にお願いしているのに。
今度こそ私の呼吸を止めて下さい、って。
それなのに・・・それなのに・・・!!!
....
目が冴えて眠れない。
私は本当に人間なのだろうか。
時々本気で分からなくなる。
確かめる為に手首を切ってみた
・・・血が出てきた。
うん、私は未だ、人間みたいだ。
安堵した様な ....
今夜だけでも構わない。
一夜だけでも夢を見させて。
それが仮令・・・
只の嘘でも、まやかしでも。
一輪の花が咲いている。
この子は私、頑張る私。
風に吹かれても人に踏まれても、
それでもめぜずに咲き続けようとする。
この子は私、
頑張っている・・・私。
黒い道路に出来た汚い水溜まり。
ふと見下ろすと、そこには今にも死にそうな薄幸顔の女。
こちらを見つめて恨めしそうに口を歪めている。
私は耐えられなくなって顔を踏みつけた。
後には本当に ....
そわそわするから安定剤(クスリ)を飲むの。
安定剤(クスリ)が無いから食料を流し込むの。
お金が無いから刃物で自らを傷付けるの。
切っても切っても落ち着かないの。
如何してあたしは無駄に呼吸を ....
一つコトバを紡ぐ度、少女は一つ、溜メ息ヲ洩ラス
一つコトバを紡ぐ度、少女は一つ、瞳ヲ閉ヂル
一つ言葉を紡ぐ度、少女は一つ、無力サヲ知ル
....
潮騒が呼んでいる
私を海へとへと誘っている
私は耳を塞ぐ
それでも潮騒は鳴り止まない
あそこへ行けば楽になれるのだろうか・・・
....
いつも見ていた。僕を知らない、君の後ろ姿。
ずっと前から知っている様な気がするのに、今の僕は君の事を何も知らない。
いっそ、話しかけてみようか。
だめだめ むりだ ....
1 2
0.39sec.