お気に入りのファッション雑誌を買ってきた
特製コーヒーココアを台所から持ってきて
いけないとわかっていても
ベッドに寝そべりながらマグカップを傾ける

少しあわ立った薄茶色の液体が
きれい ....
学校は不思議
ワックスをかけてみがかれた木の床と
コンクリートの壁
誰も居ないときはすごく寂しいところなのに
そこに私たちがひしめいて笑いあうと
途端に学校が息をし始める

卒業を前にし ....
あたしたちは
そろそろ学ばなければならない
真実の愛とやらが
どんなものなのか
好きな人を思いやりながら生きることが
どういうことなのか

あなたは今
知らなければならない
不平を言 ....
わたしたちは
いただいた分、もしくはそれより多くを返さなければなりません

わたしたちにお金があるのは
お金という船に乗せて
明日生きるためにお金を欲している人たちに
優しさを分けさせてい ....
青さなど持っていないよ
海を目の前にして
君が言った言葉

君の吸うたばこの煙が
30センチ昇るまもなく風に消され
僕の問いかけの言葉すら
流されてしまった潮の漂着場で
「青さなどもっ ....
少年よ
ヘラヘラ笑うのをやめて
明日を見よう

隣の兄さんも
道行く人も
売店の姉さんも
ゆりかごのなかの赤ちゃんも

高層ビルと排気ガスに埋もれて
疲れきっている
空なんて見え ....
同窓会の案内状を書いていて
あなたのはがきで手を止めた

あなたとは
卒業してから少し後
雨上がりの路上であった
それっきり

好きだとか
嫌いだとか答えずに
フランクなさよならす ....
ボイジャー2号という衛星をご存知だろうか
人間に勝手に作られて
宇宙に放り出されて
あげく永遠にさまよい続ける
寂しく小さな人工星

ボイジャー
君はしょうがなかった
何もほかに
し ....
あなたはいつも
私の頭の上にいた
背の高い私よりもっと
高いところにあるあなたの優しさ

電車のなかでは私をかばうように
隣を歩くときはそっと腰に手を添えて
メールは毎日欠かさずに
そ ....
まきび(39)
タイトル カテゴリ Point 日付
コーヒーココア自由詩3*06/4/12 14:31
杉の影さす教室〜中学卒業によせて〜自由詩2*06/4/11 22:26
もし共に歩けるならば自由詩3*06/4/9 1:48
時のことば自由詩4*06/4/7 21:47
海岸線の真上にて自由詩5*06/4/6 19:55
今生きている少年たちへ自由詩2*06/4/5 19:18
あなたのなまえ自由詩2*06/4/4 18:27
ボイジャーはどうしようもなかった自由詩2*06/4/3 17:49
ただ、さくらの日に寄せて自由詩3*06/4/2 12:15

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