壊れてゆく、壁に沿って歩く
僕、息をはく
無造作に置かれた 鉄材の
ベンガラ色の 辺りの匂い、
たちまち白昼、アル中の濁った瞳に宇宙が点る
 オフィスの風、清潔な ビジネスライクなSEXの真 ....
コマ落としに明けてゆく 早まわしの夜
幽かに 白みはじめたハイウエーを
落下しつづける、
 光景。

轟音とともに 猛烈な勢いで迫る、
アスファルトの 帯

無表情な連続と相まって
 ....
ガガ、見せかけの 肌の色艶と 香水の匂い
 厚く ファンデーションに覆われたナチュラルな
欲望、その滾り 溶けだす笑みに
 「かわりばえのしない ことばネ、お口が好きみたい
白いブラの縁取りに ....
裏通りの石畳の坂を つたう雨
 硝子窓をくもらせるのは、ふたりの熱い息、
まどろみに奪われてゆく 美しい君のカラダ
 枕はひとつ。 
 ピンクの縁取りをしたシーツとカバー
シングルベッドしか ....
{引用=
ひだ間 reeeeeeee 位(ぃ)の
いや、陽だまりのマリーと書いて 削除。

陽だまりの
縁側で じいちゃんが
俎板にのせ 愛を
IO(アイオー) 捌こうとしている
刺身 ....
そびえたつ高層の夜 窓の灯がきらめく風のときめき
 シャンプーの匂い はこばれて 気づくのは、家畜の暮らし
 まやかしの自由に弄ばれて、泣いた さっきまでの記憶さえも
失う、それぞれに 無関係な ....
{引用=
憂いの王、ルードリッヒ二世。
芸術の森と白亜の城に棲みながら、生きる屍も同然の暮らし。
エリザベートへの生涯変わらぬ愛。そして悲恋。
ワーグナーの裏切り。
ああ、なんて残酷。なんて ....
ただひとり 生き延びた僕に、
残された海。
激しく、荒れ狂った夜は 引き潮に連れ去られ、
空と海とをわかつべく 曖昧な区切りは
さも穏やかに微笑んでいる。

磯際を覗くと、ウミスズメたちが ....
戦陣の背後に黒い山脈が 影絵のように拡がっていた。
 狼煙のけむる夜、
恐れよりも闘うことの歓びに身体が震えている。
 「死と生の戦い 」
生きのびても、
ただ死ぬまでつづく日々が残 ....
{引用=
なぜか生き延びて、
 帰宅すると
 既に ことばが在った
 このことばに アソビ半分 というよりも、
 理由のない つよい衝動によって
 試みに 瞼を閉じ 映りつづくことばの像を ....
それから、それから、
時代が吹き飛び
ビルが、街ごと飛んでゆくつよい風のなか
許しは君の笑み
涙は僕の頬を伝って
声にもならないけれど、
判るね?

忙しく、電話が鳴り
ファックスを ....
{引用=
 ぼくはこの家でうまれた。赤い屋根の二階だての家だ。庭にはシュロの木がうえられてそだち、げんきに葉をのばしている。
 朝、父さんがクルマにのってこの家を出てゆくと、母はきまって化粧をはじ ....
星々を吊るした 天空を仰いで 
今夜も眠れない、
自由へとつづく 格子の窓辺
月の海へと拡がる街、勝手気ままな娘たち。

やみくもに走るジャガー、ながれる孤独 点滅するその愛、
左折だ!  ....
ドドドドドド、
推力の弱ったオレンジ色の火炎の噴出が 必死に重力と戦いながら、
ゆれる機内/船長はすでに死んでいる 制服のレミ、おまえしかいないよ
地上まであと20キロ 19キロ 18キロ・・・ ....
{引用=
 太陽があたまの真上で燃えていた。
 学校のかえりみち、ぼくはいつもの場所でジュースを買うためにポケットの十円玉をまさぐって立ちどまる。
 あれ? 五十円しかないじゃない! セミの ....
そのあと、
乾いたシーツの上に キミがいた。
あかく痛んだ髪が つかの間に そよぐ
涙さえ、冷えた笑い
すぎてゆく からだの 華奢な線。

――ほかに好きな人ができたの

そんな君たち ....
ピカソみたいに一日じゅう
セントジェームスのシャツを着て
たくさんの女と子どもたちに囲まれ
好き勝手に暮らしたい

白くない砂浜に
空のペットボトルが漂着し
三ツ矢サイダーだの
おーい ....
「高価なロボットを作る努力よりも、人間そのものを機械として扱う技術を開発する方が明らかに発想としては勝っている。
彼ら人間は、高い欲求をみたすまえにより低レベルでの欲求にふりまわされて生きているので ....
{引用=
雨あがりの 虹 ユメの様につづく 昼さなか
なだらかな坂道を ものがなしい 暗い絵を えがいて
ころがる 酒樽。意味を 多重に含ませながら
メタモルフォーゼ し(詩)、よろこびととも ....
 ♪おかげでさ、するりとな、ぬけたとさ‥‥

 江戸時代に幾度となく起きた「ぬけまいり」「おかげまいり」とよばれる現象。

 熱狂的な、イナゴのような大群集による24時間街頭ミュージカルとでも ....
atsuchan69(440)
タイトル カテゴリ Point 日付
夢の接合自由詩3*06/7/4 14:50
その光景 ☆自由詩3*06/6/30 1:18
ラ・トゥール自由詩4*06/6/25 21:07
秘密の部屋自由詩4*06/6/20 22:59
恐るべき残照 ☆[group]自由詩7*06/6/16 2:08
街の灯自由詩7*06/6/14 1:18
魔の山を下って散文(批評 ...5*06/6/11 20:18
Sirens ☆自由詩8*06/6/11 17:12
風のなかの松明自由詩5*06/6/11 9:40
ヴィーナスの誕生 ☆ 自由詩7*06/6/9 0:57
風の街 ゆらぐ心に自由詩4*06/6/6 9:21
午後の日ざしの庭散文(批評 ...6*06/6/3 23:44
ジャガー自由詩4*06/6/3 11:16
帰還自由詩5*06/6/2 23:04
あやしい一円玉自動はんばい機散文(批評 ...4*06/6/2 4:55
キミが好き!自由詩4*06/6/1 2:01
セントジェームスのシャツを着て自由詩4*06/5/29 14:12
機械の暮らし自由詩4*06/5/28 1:51
ディオニソスの宴 ★自由詩6*06/5/25 11:05
カオスの反逆散文(批評 ...6+*06/5/11 16:34

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