わたしたちの毎日が
こんなに離れてしまうなんて
ちっとも予想してなかった
離れても変わらないって思うけど
近くにいても
変わっていったことはたくさんあった
否応なしに

わたしたちの毎 ....
泣いているからって
哀しいのだと思わないで

そればっかりじゃないのです

わたしの涙はいつも
いろんな意味があって

説明もできないから
ただ泣くしかない
こんな運命を
それでも受け入れようと思った
好きで一緒にいるんだから
あなたが謝るようなことはないんだよ
ねぇ
今度そんなふうに思う時には
そっと抱きしめてね
そこから命をもらっているよ ....
今日も太陽が死んで、また夜がくる
弔いの赤い炎は空を焦がして時を見送る

赤の外と紫の外には不可侵の光
触れられないものは大切なものばかりだけど
いつだって壊れやすい
虹ですら見ることが叶 ....
射抜くように見つめる眼差しから
視線をそらせなかった

なんていう潔さだろう
たぶん私は
魅きこまれていったんだ

だって
こんなにも痛い
戦うこともあった
負け犬決めこんで手を抜くこともザラだった
どっちがどうのというわけじゃない
高く飛ぶか低く飛ぶかは
いいわるいの問題じゃない

にやりと笑って
砕け散っていたやつらを
 ....
その女々しさを武器にして
彼女のふところにとびこんだの?

ひとつの夜を眠って越せさえすればいいの
明日の朝立ち上がれるだけの
安らぎをちょうだい
何から逃げてるんだか
たくさんありすぎ ....
やさしい気持ちで眠りました
どこにも行かない安心は
しっとりとした夜の闇に似て
ただあなたというつきあかりの下で
音もなく
静かに
眠りました
あたしがこんなふうでもいいのかな
あたしがこのままでも
誰かの何かになれるのならば
それはとても嬉しいこと

気持ちを伝えるために言葉を並べているけれど
その気持ちがどこまで伝わっているか ....
泣いたよ
思い出したら
あっさり出てきたよ
あの時は
全然泣けなかったのに
そしたら一緒に
あの歌も思い出して
思わず歌って
歌詞わかんなくて
結局ラララ
指だけでつながって
あなたはひだりがわを
私はみぎがわをみつめてるの
つまづきそうになったら
ばかにするみたいに笑ったけど
でもつながった指にぎゅっと力が入った
苦しくなったら目も合わせら ....
  それは些細な偶然
  ころびかけた拍子に
  視線が合えば
  見下ろすあなた

     すぐにはわからないけれど
     いつかはわかる気がしてた
     意識の始まり
 ....
どこから生まれてきたの
遠い遠い山のてっぺんに咲く
あの花の花粉がここまで飛んで来て
この胸に咲かせたの?
あなたの背たけと同じくらいのビー玉が
ころがっているのを見つけた
光はずっと向こうから差し込んできて
水たまりみたいな影を作った
あたしは素足になって
ずっとそこで遊んでいたかった

あ ....
あなたがいつか

いつかいなくなってしまうなら

いっそあたしの前に現れてくれなければよかったのに

と思えば救われる気がして

あたしが? いいえ、あなたが 
ずっと先に

時間も場所もとびこえて

わたしのような人間が生まれるとしたら

そのそばには

あなたのような人間も生まれるに違いない
そこにあたしを形づくる情報が載っていて

あなたの中にあなたの情報がひそみ

それらはどんな方法で共鳴しあって

めぐり会わせたのでしょうか

この広い世界で
この小さな幹に

もうすぐ葉が生い茂る

降り注ぐ水に ひろがる大地に 命をもらって

言の葉が生い茂るだろう

愛を伝えるために
きみが風になってしまっても

ぼくらにはまだ時間が流れて

冬にはこごえて

春には微笑み

夏には空を仰ぐ

そしてまた秋がきてきみを思う

風はいつも優しく吹くだろう

 ....
ぼくはこのとびきり静かな部屋で

きみを奏でよう

その旋律が風に乗って

世界中を旅して

花を咲かせますように

きみに出逢いますように
あの真夜中の海で

まわりの静けさを蹴散らすみたいに

ふたりでたくさんふざけて たくさん笑った

哀しみの入り込む隙間を

わずかでも作りたくなくて

とにかくひっきりなしに声を ....
あの手紙のことを
今でも思い出すことがある
何か幼いカケヒキみたいな
少しだけずるい言葉を選んでしまったことを
今でも後悔している
あなたが答えを出すまえに逃げた
ノックをしたくせに
カーテンの隙間から
ほほに落ちた
朝の雫

やっぱり明けない夜はなかった
無理やり今日をやり過ごせば
また夜は来るけれど
眠いんだけどなんとか親指を動かして
きみへのメールはとりとめがない
他愛のない
ささやかで
純情で
くすぐったい
支離滅裂な
愛情のつぶつぶ
電波にのって
夜の闇をとぶ
茜幸美(24)
タイトル カテゴリ Point 日付
こんなに離れてしまうなんて自由詩209/11/12 20:39
哀しいから泣いているわけじゃない自由詩109/9/4 19:09
恋にそそぐ自由詩106/6/9 23:23
迎夏自由詩2*06/6/6 22:27
清廉な潔白自由詩1*06/6/4 23:53
超低空飛行自由詩0*06/6/4 10:21
ジャンプキック!!自由詩1*06/6/2 0:33
つきあかり自由詩2*06/5/31 21:37
あたしのてのひら自由詩1*06/5/30 22:08
ラララ自由詩2*06/5/29 22:36
なけなしの愛してる自由詩1*06/5/28 21:41
私を見下ろすあなた自由詩2*06/5/27 22:43
自由詩1*06/5/26 21:16
あなたの作るきらきらの中で自由詩2*06/5/25 21:04
あなたがいつか自由詩2*06/5/24 22:33
輪廻自由詩1*06/5/22 21:20
遺伝子自由詩0*06/5/22 0:30
言の葉自由詩2*06/5/21 7:55
自由詩0*06/5/21 7:54
旋律自由詩2*06/5/20 18:26
自由詩1*06/5/20 1:47
ピンポンダッシュ自由詩5*06/5/19 19:33
朝の雫自由詩6*06/5/18 22:24
眠いんだけど自由詩4*06/5/17 22:01

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